大隅半島ディープジャーニー

錦江湾を挟むように薩摩半島と大隅半島にわかれる鹿児島県。その錦江湾にはシンボル・桜島がある。この火山、島ではなく、大隅半島側とつながっている。「まるで離島のよう」と言われるとおり、フォーマット化する都市の風景がここにはない。手つかずの自然、文化、人々の営みがある。言うなれば陸路でいける離島なのだ。本州とは一味も二味も違う、不思議で美しい景色ばかりの大隅半島。日本全国でも珍しい二つの鳥居が並び自然崇拝の名残を感じさせる名勝諏訪神社や雄川の滝の静謐な景色。境内へと続く階段にはガジュマルとソテツが生い茂って道を塞ぎ、まるで映画の舞台のような独特の幻想的な光景を作っている本土最南端佐多岬の御崎神社。何年かかっても全て見てみたい大隅半島なのである。
並列した2基の鳥居は、入る時には左側、退去時には右側をくぐるのがマナー。お宮参りの参拝客が奉納したよだれかけが飾られた拝殿やヘツカランやオオタニワタリなど希少な植物が寄生する御神木をはじめ、どこを切り取ってもパワースポットと呼ぶに相応しい神社。
佐多岬ロードパークから黒潮展望所に向かう遊歩道沿いに佇む。ソテツやビロウなど南国植物が生い茂る境内の雰囲気は唯一無二。近年は縁結びの御利益があることでも注目されている。また、御崎祭りは1300年続く伝統行事で、県の無形文化財に指定されている。
太平洋・東シナ海・錦江湾に面した本土最南端の地。晴天時には種子島や屋久島を見ることもできる。また、南端から50m沖合の大輪島にそびえる佐多岬灯台は、日本最古の灯台の一つである。周辺施設や展望台の整備も進み、より気軽に観光を楽しめるようになった。
1340年創建の臨済宗の寺院。江戸時代に建てられた書院や手入れの行き届いた庭は、自然と背筋が伸びる美しさだ。西郷隆盛や大久保利通、黒田清輝など、この寺に薫陶を受けた著名人は数知れず。毎週土曜の朝6時~座禅体験を、毎月最終日曜の13時~写経体験も実施。
1970年、日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功して以来、「はやぶさ」など多くの科学衛星や探査機を宇宙空間に送り出してきた宇宙空間観測所。2基ある大型パラボラアンテナは迫力満点だ。宇宙科学資料館では、ロケットの歴史や科学衛星について学ぶこともできる。
築60年のビルをリノベーションし、コーヒースタンドやテイクアウト専門店、ドライフラワー店など個性溢れる店舗が出店。面白いヒト・モノ・コトに出会える特別な空間に生まれ変わった。不定期で開催するイベントも好評。ひと息つきたいときにふらりと訪れたい。

鹿屋市西大手町6-1瀬口パーキングビル
「みんなの台所」をコンセプトに2015年にオープンした小料理屋。地元の無農薬野菜をふんだんに使った5~8種類のおばんざいのほか、一品料理や日本酒の品揃えも豊富なので、食事もお酒もしっかり楽しめる。女将の笑顔に思わず「ただいま」と言いたくなるお店だ。

鹿屋市本町8-5-1F
TEL:0994-41-0306
営業時間:19時~翌0時
定休日:日曜日

今回の特集は、鹿児島県観光ガイドブック2018「My Kagoshima Travel」でご紹介しています。
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