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西郷どんも好物だった「薩摩料理」を食す

薩摩の時代から伝わる伝統の味「薩摩料理」。これを食べずして鹿児島は語れない!?さつま揚げやとんこつはもちろん、錦江湾や東シナ海で獲れた新鮮な魚介、サツマイモや桜島大根、黒豚やヤギ肉など鹿児島ならではの食材を使った料理を心ゆくまでお楽しみください。
※画像は全てイメージです。

さつま揚げ

形も中身も多彩!鹿児島を代表する練り物料理
鹿児島では「つけあげ」と呼ばれているさつま揚げ。薩摩と交易のあった琉球の料理「チキアーギ」がルーツと言われていますが、幕末の藩主・島津斉彬公が紀州はんぺんや蒲鉾をもとに作らせた、という説もあります。主となる材料は旬の魚介。そのすり身に砂糖や地酒、しょうゆを加えて棒状、角型、小判型などに整形し、油で色よく揚げていきます。味がしっかりついているので、何もつけずにそのまま味わえますよ。サツマイモやごぼう、きくらげなどの野菜や、タコや海苔、チーズなど多彩な具入りのさつま揚げも人気です。

酒ずし

お花見用に作られた美味しくて酔えるすし
400年以上の歴史を持つ「酒ずし」は、ごはんとお酒で作る発酵料理「なれ寿司」のひとつ。本みりんのような味わいの地酒「灰持酒(あくもちざけ)」をまぶしたごはんと味付けしたタケノコやシイタケ、海鮮類などを交互に乗せ、さらに地酒をかけます。そこに重しを乗せて、5~6時間寝かせたら「酒ずし」のできあがり。かつて島津の殿様がお花見に行った際、残りのご飯とお酒を桶に入れておいたところ、翌朝発酵してよい香りのする逸品になったのが始まり、と伝えられています。

さつま汁

鶏肉とたっぷりの具で煮込んだ郷土の味噌汁
さつま=さつまいものイメージがありますが、「さつま汁」とは鶏肉入りのお味噌汁のこと。鶏を骨付きのままぶつ切りで放り込んだ、野戦料理風のごった煮です。鹿児島県では古くから鶏を煮て食べる風習がありました。江戸時代、兵児(へこ)と呼ばれる15歳~25歳の男子たちが行う闘鶏で負けた薩摩鶏を汁にしていたとも伝えられています。鶏肉のほか、大根、里芋、椎茸などの野菜もたっぷり入り、具材からの旨みが溶け出したスープは実に深い味わい。黒砂糖を少し加えると、その優しい甘みでスープは一層深みを増しまろやかになります。

とんこつ

濃厚な骨付き豚のみそ煮込み
薩摩武士たちが戦場、または狩場で作ったのが始まりといわれる野外料理のひとつで、かの西郷さんも大好物だったとか。正式名称は「とんこつ料理」ですが、地元鹿児島では省略して「とんこつ」と呼んでいます。ぶつ切りにした豚のバラ肉や骨付きのあばら肉を大根やこんにゃくなどと共に鍋に入れ、じっくりコトコト煮込み、味噌と黒砂糖を加えて濃厚な甘辛味に。ご飯のおかずはもちろん、焼酎のお供にもぴったりです。

やぎ汁(奄美諸島)

滋養強壮・夏バテ防止のスタミナスープ
奄美諸島では沖縄と同様にヤギ肉を食べる習慣があります。代表的な料理は、滋養強壮スープと言われる「やぎ汁」。骨付き肉を水からじっくり炊いた、独特の香りと滋味深い旨みが特徴です。自生する薬草類を食べて育つ奄美のヤギは、香りがそれほどきつくならないのだそう。 「10人中8人が美味しい、美味しいって食べてくれるよ」と話すのは奄美大島の郷土料理店「おっかさん」の女将さん。よりクセが少ないといわれる雌の子ヤギ肉を使った特製のやぎ汁を、毎日提供しています。

「おっかさん」
〒894-0034 鹿児島県奄美市名瀬入舟町14-15 
電話番号: 0997-54-0603 
営業時間:18:00~3:00(日曜定休)

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