「いったいいつになったら飛行機が出るんだ」「この電光掲示板は全く信用できない」…5月22日大連空港は霧。さらに,我々セールス団一行の次の目的地である北京は大雨でダイヤが乱れている模様。ようやく大連空港を出発したのは定刻より6時間遅れの午後2時30分。到着した北京では雨と帰宅ラッシュで大渋滞。皆ぐったりの態。
5月20日~26日の日程で、本県観光関係業界の皆様と、本年度第1回目の中国(大連、北京、上海)現地セールスを実施した。2005年7月から、日本向けの団体観光ビザの発給対象地域が国全土へ拡大され、日中の旅行社や自治体では、観光誘致活動が活発に行われてきている。県・観光連盟では昨年6月(大連,北京,上海),11月(北京 他)に続いての各主要旅行社訪問を実施し,新しくできたガイドブックや支援制度の説明,各参加企業のPRを通じて,鹿児島への旅行商品造成を働きかけた。以下特徴的なものを幾つか紹介する。
一番反応が良いところは北京。主要旅行社の責任者が招聘事業等により九州の良さをよく理解してきている。「九州,特に鹿児島は温泉に入り,おいしいものを食べて,きれいな景色を見て,ゆっくりリラックスするところ」と正しく鹿児島を理解しているA社は,今月下旬に鹿児島チャーター(2way)を実施する。昨年11月に九州へ3本(内2本が鹿児島宿泊有り)のツアーを実施し,鹿児島は大変好評だった由。今回,北京空港超過密運航により,北京発予定のチャーターが天津発(北京から1時間)となり集客に苦戦しているが,担当者がラジオ出演したりして集客に努力しているとのことだった。
また,これまで太極拳団体やウォーキング団体ツアーの鹿児島派遣実績のあるB社は,今年の12月中旬に九州チャーター(長崎を予定,2way)を実施し,鹿児島で再び太極拳交流や新たにシニアの卓球交流ツアーの提案も示された。このようにテーマがあれば末永くツアーが期待できる。本年中に自転車団体ツアーの可能性も示された。C社では美容院関係の研修ツアーや来年の北京オリンピックに向けてのホテル職員研修ツアーも今年中に実施していくことが確認できた。
次に上海。これまで旅行社訪問をしても,こちらの説明を軽く聞き流すところが多かったが,今回は明らかに旅行社の担当者の態度が違ってきているという(私は上海と大連の旅行社訪問は初めて)。鹿児島県内の地図を広げ,観光施設の内容や施設間の所用時間など詳しく質問してきた。D社は今年の2月に南九州ツアー(鹿児島インアウト)を実施しているが,「東京,大阪もそろそろという客層も出てきている」という担当者の言葉に象徴されるように,今後大上海からの誘客について,さあスタートだという期待が持てるものであった。余談であるが,上海では株で儲けて
いる人が増えており訪日旅行ブームになっているという情報もあった。
最後に大連。北部九州への入り込みはあるものの南九州へはこれからというところ。大連の主要旅行社から2wayチャーターの可能性について提案があった。昨年4月から,中国において連合による企画,共同募集が認可されているが,大連からは共同募集で集客は見込める趣旨の発言があった。今後鹿児島側からの送客について県内旅行社へ働きかけていくこととする。
セールスをしているときに鹿児島の受入態勢について思いが飛ぶ。「銀レンカード」(多くの中国人が所持するデビットカード)が使える店がもっと増えて欲しいし,外貨両替ができるホテル等も増えて欲しい。両替は許可制でなく,届出制となっており一定額以上の取引の
場合に報告義務が生じるだけだ。ホテル等での業務負担も増えるが,今後中国を含めたアジアからの観光客受入面で両替について前向きに検討してほしい。「鹿児島に行けば主要なホテルどこでも両替ができる」ということも大きなセールスポイントとなる。
冒頭で触れたように,飛行機の遅延,渋滞,温度差によりハードな中国セールス日程だったが,今ではその辛かった大連空港の飛行機待ちも懐かしい思い出となっている。
(海外誘致部 宮崎)
