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近年、訪日旅行者数の伸び率が著しいタイに対し、鹿児島への誘致拡大を図るため、今回日タイ120周年修好記念事業として国土交通省ビジットジャパンキャンペーン事業主催による旅行博『YOKOSO! JAPAN TRAVEL FAIR』にブース出展している。
今日(9/20)は旅行博の初日。鹿児島ブースには、其田観光プロデューサーとクレアシンガポールより内山所長補佐(鹿児島県から出向されており、今回は応援を頂いた。)、そして通訳のケセラポンさんと私の4名体制。今回は、「ようこそ鹿児島へ」とタイ語で書かれたお揃いのTシャツやタイ語での鹿児島紹介付きの竹箸(鹿児島の竹林面積は全国第一位)も用意した。
初日ということもあり、午前中はオープニングセレモニーも開かれ、プレスの方々など多くの人々が訪れた。鹿児島ブースでは、通訳のケセラポンさんが大活躍。長年のガイド経験を活かし、訪れたお客様を逃さない。鹿児島の親善大使というくらい、タイ人が惹かれる鹿児島のポイントを大いにアピールしてくださった。
昨日、JNTO(国際観光振興機構)バンコク事務所を訪問し、タイにおける旅行情勢などを伺ったが、ここ一年、タイからの訪日旅行者数の伸び率は第1位。過去3年程は北海道、東北3県を中心に支援されてきたJNTOだが、だいぶ認知定着して来た今年は九州、四国、中国地方を中心に支援くださるとの事。そういった意味では、今回の旅行博には西日本からの自治体参加は鹿児島のみ。意義のある旅行博に違いない。少しでも多く、鹿児島の認知度向上を図りたい。
旅行博内には、商品販売をしている現地の主要旅行社がブース出展している。そこで鹿児島県観光の情報提供及び旅行商品造成依頼を行った。しかし、ヒアリング結果としてやはり九州はまだまだ弱いのが現状。福岡定期便による九州ツアーを販売されている旅行社は10社中4社。いずれも1商品ずつ。しかし、旅行社の反応としては、悪くはなかったと思う。今後の新ディスティネーションを求める真摯な態度に思わず力が入った。
明日からまた自慢の鹿児島をタイ人の皆様にPRしていきたい。明日は、強力助っ人が来てくださる予定だ。昨年、ビジットジャパンキャンペーン事業の招聘事業により、タイの女優JAJAさんが訪鹿され、ガイドブックを作成した。そのJAJAさんが鹿児島の為に来てくださるとの事。有り難いお話だ。
さて、ここからは私にとって初めてのタイ国バンコクについての印象をご紹介したい。
二日目にして完全に惚れ込んでしまった。「一目惚れ」と言いたいところだが、実際はその逆だった。
バンコクに降り立った最初の印象は、がっかり・・・というのが正直な思い。2006年9月にオープンした近未来的な建物のスワンナプーム国際空港。見た目は本当に素晴らしい。その期待が大きすぎたせいか、到着時の長いバス移動、到着後のイミグレーションの対応は残念で仕方なかった。ただっ広い空港のどこに自分の飛行機が着くのかとワクワクしながら窓から外を見ていると、どんどん空港から離れていく。もしかして、の思いは的中し、飛行機よりバスでの移動。しかも長い。空いている場所はいくらでもあるのに何故だか理由は分らない。また、イミグレーションでは先が見えない程の長蛇の列。そこから約一時間待ち。後でチェックしたところ、他にもイミグレはあり、空いている。係員はそちらに案内しようともしない。素晴らしい建物なだけに、上手く活かしきれていない空港は、単なる箱にしか見えず残念に感じた。
さて、そんな印象のバンコクであったが、町中を歩き、タイ人に触れ、タイ料理を食していくうちに、どんどん魅了されていくものがある。「心からのホスピタリティ」、「美味しいタイ料理」そして「豊かな独創的な文化」がここにはある。
「コップンカ~(ありがとうございます)」と目の前で両手を合わせ、優しい笑顔でお辞儀をする習慣。見ていて大変気持ちの良いものであり、ホスピタリティを感じる。一つ一つの行動に思いやりが溢れている。穏やかな性格のタイ人だが、一方で、ビジネス等に関しては強い向上心と誠実さが感じられた。見習いたい程の真っ直ぐで素直な姿勢。他人を尊重する礼儀正しい態度。「一緒に仕事をしたい」と思える人々だ。
そして、癖になる本場のタイ料理。想像以上の美味しさはたまらない。初日の晩は、地元の方にも人気のタイ料理レストラン。トムヤムクンやグリーンカレーは絶品。最後のデザートはマンゴーとその横にココナッツミルクでもち米を煮たもの。程よく甘くて美味。二日目の晩は、宿泊ホテルでの宮廷料理。「この味を知ってしまった。」という程の最高級な味。生まれて初めて頂いたフルーツの女王、マンゴスチンは私にとってタイの味となった。あの独特の味は日本にはない。本当に美味!とにかく、バンコクは魅力万歳だ。今回は特に其田プロデューサーのJTBバンコク支店長時代のお陰で素晴らしい方々との出会いとタイ料理に感謝。明後日は、タイ鹿児島県人会との情報交換会も予定されている。タイで活躍されている鹿児島の皆様とお会いできるのは、楽しみである。
(海外誘致部 森田)
今回、参考になったのは熊本の阿蘇地域振興デザインセンター 坂元英俊事務局長の講義。この5年間、阿蘇でのツーリズムを組織的に動かすところまで育てているその実績もだが、地元の人が地域を見つめ直し地域を育てることで意識を持ちそのチームワークを生かしながら、観光の手法を取り入れ使い地域に経済的な活性化をもたらすことが「ツーリズム」と考えている点の話が大変分かりやすく、鹿児島の地域づくりにも参考になるのではないかと思う。私達は仕事上、観光という視点からだけで見つめがちだが、一朝一夕では出来上がらない「地域づくり」に視点を置くということの重要性が大変よく理解でき、是非、阿蘇の地域へ遊びに出掛けてみたいと思わせる内容だった。
以下、参考になった講師の方々のの講演・講義の要点を紹介します。
【ツーリズム大分 桑野和泉会長】
「ツーリズムを支えるひとづくり」をテーマに講演。
自分の役割は現場をつないでいくことだと考えている。住んで楽しいところが「来て楽しい」のは当然。地域があってこそ観光も成り立つのである。大分は観光資源が豊富で、独自の手法で全国にその名が広がっている地域が多い。その連携を上手に図り、さらに大分の過ごしやすさをPRしたい。
現在、湯布院温泉観光協会の会長にも就任、その他理事も若がえりを図った。地元に住む自分達は、どこにも逃げるわけにはいかないからこの風景を守っていかなければいけない。湯布院には地域づくりに関して素晴らしい諸先輩方がいらっしゃる。その方々の意見も参考に、さらに観光の手法を活用して人々を引きつけ定住の地としての地域を作り上げていけたらと考える。
【九州ツーリズム大学 宮崎暢俊学長】
地域定住を考えていかなくてはいけない。小国のまちづくりは、経済的な豊かさは当然だが、福祉、健康、食など地域に住む人々の暮しやすさを考える。地域にあるものと生かし、固定観念にとらわれない自由な発想が必要。ネットワークのネットは網であり、それで集まったものの中で、自分がワーク(外に向かって働く、動く、チャレンジする)しなければ、ネットワークは意味をなさない。
【岡崎昌之観光まちづくり学科長(法政大学教授)】
農山村では自己で判断できる能力が養われる。ライフスタイルがしっかり持てて、生活の場があり、日常が垣間見られるとツーリズムになる。
欧米での農山村ツーリズムでは、国土保全、環境保全の為に国民の税金を使う事を国民が認めており、インフラ整備なども素晴らしい。大都市が住人50人程度の村を支援する制度など充実している。
日本の環境破壊の第一歩は公が親切心からしているところが多い。
地域の地層を見る=自分の町の歴史・文化などを見て未来を見ることが地域づくり。個性があって初めて交流が成り立ちそこから新たな関係が始まる。無個性はただの行きずりで何も残らない。持続的産業が地元に根付いてこそツーリズムへつながる。
【九州ツーリズム大学 江藤訓重学長代理】
熊本ツーリズムコンソーシアムの設立について説明。
九州新幹線全線開業に焦点を合わせ、熊本県内各地のツーリズムの個性をそれぞれ伸ばしながら、県全体で全国発信していこうという取り組み。 すでに大分・湯布院から熊本・人吉までの連携を始めている。今後は鹿児島を視野に入れ、九州横断の縦のラインをつくり盛り上げたいと考えている。今回は鹿児島からの参加者が多く、これからの鹿児島の動きに期待したい。
【阿蘇地域振興デザインセンター 坂元英俊事務局長】
阿蘇カルデラツーリズムについて説明。
基 本 次の手段
町や村、人材を育て地域の住民の意識を変えながら、 住みよい地域の良さを観光の手法を使い、経済的な自立へ持っていく。 それがツーリズムとなる。 |
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阿蘇ではこれ全体を旅のしくみと考えている…「ツーリズムシステム」
カルデラツーリズムとは滞在型観光=平日にお客様に来てもらうことを考える。九州新幹線開業に向けての取り組みの一環で、今年で5年目を迎える。
自分の住んでいる30分圏内に好きなものがあるか、自信を持って言えるか。そこから地域を見直すことができる。地域で取り組む方が持続性もあり、後からの効果も大きい。
阿蘇では先ず商店街に手を加えたが、集落にもともとあった「ゆい」の組織を上手く活用してツーリズムまで育てた。その地域が自分達で機能する為に、AGTや国と組んで練習の意も込めて一緒に取り組む事も必要。
九州全体の構想を考えると、公共交通機関+JR+AIRですべてが繋がる。今後は、全体を見つめて取り組む事が大切と考える。
【佐藤誠北海道大学観光学高等研究センター教授】
生命力の豊かさが新しいライフスタイルの推進力になっている。リゾートツーリズムからグリーンライフへ移行している。ヘルス・食が特に重要になっている。いのちを豊かに生きるライフスタイルの追求が始まった。
今まで言われてきた「国の光を見る観光…観国光(易経)」から「風地観(卦)ツーリズム」へ移っている。生命溢れる、命の結びつきを考える人々がいるところにツーリズムが育つ。
また、生きていく手段としての経済から、健康で幸せな人生を実現する「目的」としての「経済」を作りだしていこうという提言。
さらに一つ先に進んだツーリズムの考え方で、欧米ではあたりまえのルーラリズムにも精通しておられ、話題が豊富で今回だけでは話が聞ききれなかった感がある。もう一度ゆっくりお話を伺いたい先生であった。
(総務部 鹿籠六貴子)
今年の中秋の名月は9月25日だったが、ちょっとすぎた27日、観光連盟有志で甲突川ナイトクルージングを楽しんだ。
午後6時、甲突橋下から船に乗り込み、上流へ。高麗橋の下を通過し、維新ふるさと館を右手に見ながら、大久保利通像の先まで進む。まだあたりは明るく、河畔を散歩するご夫婦や家路に向かう学生さんたちに手を振ると、気さくに手を振り返してくれた。夕暮れ時で、風も心地よい。Cafe潮音館さんの手作りの料理に舌鼓を打ちながら、会話にも花がさいた。次第に日が暮れて、中央駅のアミュランの灯りも夜空に浮かび上がる。川沿いの街灯も点灯し、川面を照らす。
潮音館では、2隻の船を所有しているそうだが、比較的浅い甲突川 は今回乗船した双胴船でなければ航行は難しいとのこと。もちろんこの船で海の航行もできる。双胴船のため、気軽に川岸に寄せられ、自由に乗り降りができ、時には乗船中に足りなくなったものを買いにいくために、コンビニエンスストア近くの川岸に寄せたこともあるとのこと。
日頃は橋の上から眺めているいるが、川面から暮れゆく市内の街を見上げると、いつもとはまた違った街並が伺われた。橋から遠ざかると、意外と川上は静かで、また、川面に映る灯りが美しい。一方で、市電が通る武之橋の下を船で通過する貴重な経験も。オーナー(船長)によれば、春の花見や夏の花火の時期など利用する方が多いとのこと。川から眺める甲突川の桜もさぞ趣があることだろう。川沿いの風景を眺めながら、「昔はここに○○があった。」「昔あの木に登って遊んだ。」等の話で盛り上がった。
当日は雲が多く、名月をあきらめかけていたその時、桜島の横にくっきりとオレンジ色の月が顔を見せてくれた。一同拍手。しばらくしてまた雲に隠れたが、また下船前に姿を現してくれた。
一時間余りの甲突川の船旅であったが、また一味ちがう鹿児島の姿を感じることができた。もちろん夜だけでなく、昼の航行も行っているとのこと。甲突川からの鹿児島も是非楽しんでみては。(国内誘致部 平石)
甲突川クルージングの問い合わせは
Cafe潮音館(TEL0120-876-664)まで