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2008年01月 アーカイブ

2008年01月31日

中国からの修学旅行について

 1月24日から31日にかけて,中国からの修学旅行団が連続4本鹿児島へ入ってきた。訪日団体旅行がスタートしたのは,2000年9月。本格的な修学旅行誘致への取組はここ2~3年である。これまで,北部九州の方へは修学旅行が実施されていたが,交通アクセスや知名度不足などの問題もあり,中国から南九州へのまとまった修学旅行は今回が初めてである。今回,広東省広州市から3本,北京市から1本。小学生から高校生まで,合計200名の中国の学生が鹿児島へやってきた。

北京市科迪実験中学校 於 鹿児島空港

  中国からの訪日修学旅行は,日本の修学旅行と違う。まず,訪日旅行を扱う現地旅行社がツアー案を作成し,教育委員会や学校へ提案を行う。たとえば,環境保護をテーマとしたツアーをセールスポイントにして説明を行う。教育サイドのOKが出た後,学生へのツアー募集案内を行い,最終的には旅行費用を払う学生の親が承諾すれば参加できるという仕組み。裕福な家庭しか参加できない。さらに,一つの学校で応募する学生が少なければ,他校といっしょにしてバス1台分の人数(40~50人)を確保したりする。学年全員が参加する日本のスタイルとは全く違う。ともかく現地旅行社へのセールスや旅行社・教育関係者等の招聘が誘致の鍵となる。

  さて,中国からの訪日修学旅行では,ツアー中に学校交流が1~2か所組み込まれていないと中国の教育サイドがOKを出さない。今回の鹿児島を含む4本のツアーの中では,1本だけだが1月28日(月)に鹿児島市立荒田小学校で学校交流が行われた。年末年始を挟み約1か月前であったが,荒田小学校はこの広州市からの修学旅行団の受け入れについて快諾してくださった。今回は鹿児島市国際交流課の協力が有り、荒田小学校に打診をしていただいたが,受け入れOKの連絡があったときは,大変有り難くほっとしたのを覚えている。というのは,我々観光サイドの人間が県内教育現場へ直接中国や韓国などの学生受け入れお願いの話をしても,なかなか引き受けてもらえない実情があるからだ。

  1年前から日程が決まる日本の修学旅行と違い,早くて1か月前に日程が固まる中国からの修学旅行は,学校交流の組み込みが最大の課題だ。日本の学校現場では授業カリキュラムが決まっており,簡単にその計画を変更できない。担当の先生が困惑するのもよくわかる。交流するには十分に準備をして臨まないと,双方で不快な思いが残り交流が「逆効果」になるという懸念もあるからだと思う。  先の荒田小学校での交流は2時間足らずの短い時間であったが,学校側の工夫で卓球,福笑い,縄跳び,お手玉,紙風船,ピアノなどを通じてのとても有意義な交流会となった。通訳はいらない。言葉の壁を乗り越えて身振り手振り,アイコンタクトで交流をしていた。交流した日中の子供たちの純真な笑顔を見たとき,学校交流を鹿児島でアレンジできて本当に良かったと思った。

広州市内の小中学生混成団 於 荒田小学校
  

2008年から日中政府間で日中青少年友好交流年がスタートした。今後,中国からの訪日教育旅行は増えてくる。事前の先生方の視察も増えてくる。子供達にとってマイナスにはならないこの修学旅行団学校交流を「喜んで受けたい」とか「中国からの学生は,今度はいつ来るんですか?」と言ってくれる県内の小学校,中学校,高等学校が少しずつでも増えるように願っている。
 (写真は,広州市内の小中学生混成団 於 荒田小学校,北京市科迪実験中学校 於 鹿児島空港)

 海外誘致部 宮崎 剛

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