マキシムゴーリキー!入港
1992年からドイツの世界一周の客船として活躍しています。今回日本の寄航地は大阪、鹿児島、長崎の3箇所。
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平成20年3月19日(水)~21日(金)、安心院での農村民泊と別府での八湯ウォークの体験及びグリーンツーリズムやホテル関係者の講義が行われた。
○宮田静一さん(安心院グリーンツーリズム研究会会長・観光カリスマ)講義
日本の中でも「東の遠野、西の安心院」といわれるほど、安心院は農村民泊の先駆け的存在である。 農村民泊現在15箇所。体験型受け入れ先は30ほどある。安心院農泊宿泊者の約6割が口コミによるもの。
「グリーンツーリズムをやっているお母さん(奥さんたち)の目が輝いている。ビジネスにならないと意味がない。」「日本の田舎はどこも変わりはないが、田舎ぶりがいい方が勝ちである。」とのこと。
○ 安心院の農村民泊体験
私が宿泊した「桃源郷こびら」は、安心院の山奥(標高520m)にある。携帯は圏外となる地区。稲作やさまざまな野菜を作るご夫婦と「鏝絵」を制作されるお嬢さんの3人
家族。韓国人やオーストラリア人受け入れの経験もある。「桃源郷こびら」のお母さんと夕食作りをした。山菜たっぷり使った炊き込みご飯、どじょう鍋、旬のたけのこを使った煮しめ、自宅の山で採れたふきのとう、山柿、どんこの天ぷら、お腹いっぱいであったがデザートは女性に嬉しいチーズケーキ。別腹実感。 焼酎好きなお父さんと焼酎談議・・
民泊を率先したのはお父さんだった。「高齢化する中で、家で無理なくできるサイドビジネスをやってみたかった。お客様を迎えることで刺激を受ける。この年齢ではできない出会いをさせてもらっている。」
1泊朝食 4,500円、夕食をつけることも可(1,500円) 1日1組だけ。 夕食、温泉は原則外で済ませる。
一緒に食事の準備をし、ご家族と食べる・・・遠い親戚の家に来たような感覚だ。まるで日常の風景。あいにく天気が悪く体験できなかったが、季節のあらゆる山菜採り、野菜採り、山歩きが楽しめる。構えることなく、自然に身をおき、採れたての野菜たっぷりの食事、そして山奥の深い空気を楽しむことができた。
大分県宇佐市グリーン・ツーリズム推進係 http://www3.coara.or.jp/`ajimu/
○別府八湯ウォーク体験
別府八湯ウォークとは??(別府・鉄輪・浜脇・観海寺・明礬・堀田・柴石・亀川)を地元住民ボランティアガイドが歩きながら案内するウォーキングツアー。 平野さん(ガイド)の案内で2時間程度まち歩きを行った。
最後平野さんの「観光関係者ではない地元の人々がどれだけ熱意をもって活動ができるかどうかで、まちあるきや街づくりの繁栄ができるか大きく変わる」と語った。 毎日参加できるウォークもある。http://www.beppu-navi.jp/walk/
○ 鶴田浩一郎さん(株)ホテルニューツルタ代表取締役 観光カリスマ
竹瓦温泉を別府市がなくすことにしたときに、反対運動が起きる、同時にまちづくりへの機運が高まった。九州の温泉地はどこも衰退傾向にある。湯布院の街を「ムラ」と見せる工夫、仕掛けは大変上手、黒川温泉地位の拡大の傾向が見て取れる。
オンパクとは? 「別府八湯温泉泊覧会」のこと。別府八湯を舞台に知らない別府の素顔を発見しようという試み。様々なプログラムがある。オンパク事務局 http://www.onpaku.jp
別府の地域再生には
①地域を「語れる」こと愛着を持つこと。タクシーの乗務員さん、ホテルの仲居さんはじめ 住民が、「ここには何もありません・・ではなく ここにはこんなものがある!!」誇って語 れるようにする。 ②民間の発案が大事。③人材ネットワークと仕組みづくり(とくによそものと女性が必要)
商品の決定権は圧倒的に女性が持つ。女性の企画力が必要。女性参加は成功のコツ。
○桑野 和泉さん(財)ツーリズムおおいた会長)
由布院は小規模な宿をオンリーワンの宿づくり(平均14室)を目指してきた。(料金は6,000円ぐらいから60,000円まで。連泊もリピーターも多い。)由布院盆地「風の食卓運動」10年継続している。由布院の調理師たちが勉強会を定期的に行い、由布院全体の食のレベルを上げている。イベントをやることにより(湯布院映画祭など)地元の人との交流が増える、地元の人々の関心を起こさせる効果がある。大分県観光協会は、3年前 ツーリズムおおいた へと新しくなった。大分は農村漁村の魅力が多く、一村一品運動の核となる人材がいる。もっと活用していきたい。ツーリズムおおいたと県下の観光協会とコラボし、それぞれの地のツアーを造成する取り組みを行っている。 県下のボランティア団体どうしのコラボ・・・お互いボランティアどうしの勉強会を行っている。
*「ツーリズム」とは何か?毎回議論になる「ツーリズム」の定義は?下記は九州推進機構企画部 宮崎泰さんによる定義)
①本物であること。単なる「~体験」ではない。人とのふれあい。異日常
②物語を大切にすること地域にある物語(歴史)をしり、これからの世代にのこすことの大切さ。たとえ負の記憶でも目を背けない。
③みんなが幸せになれること
媚を売る交流ではなく、対等の関係を築くべき。その地域に住んでいる人達の生活を第一に考える。 受け入れ側からの感謝の気持ちがなければ感動がない。「金儲け」より「人儲け」。身の丈の受入れをする、無理はしない。
④人とのふれあい、生活のおすそ分け
最後に恥ずかしながら「鏝絵」(こてえ)をはじめて知った。大分県では一般的であり、安心院には「鏝絵ロード」もあり、一軒
一軒の鏝絵を眺めるのも楽しい。江戸時代中期から徐々に盛んになり、静岡県松崎町出身の名工、入江長八が鏝絵として芸術の域にまで昇華させたが、戦後、在来工法の衰退と共に腕利きの左官職人が減少。一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいる。安心院観光協会では、鏝絵ガイドが鏝絵の案内をしている。是非一度ごらんください。
鹿児島県観光連盟
国内誘致部 渡辺さつき
平成20年3月19日(水)~21日(金)
九州観光推進機構主催の第9回「観光・まちづくりネットワーク九州(大分)」が開催されました。
講義内容については先に紹介がありましたので、地元の方々から学んだ事などについて報告します。
今回は、大分・安心院と別府で3日間の間に4回の講義と、安心院視察、別府まち歩き、ワークショップという内容で開催された。講師は、安心院グリーンツーリズム研究会会長の宮田静一氏、「九州のムラへ行こう」編集長の養父信夫氏、NPOハットウ・オンパク代表理事の鶴田浩一郎氏、ツーリズム大分会長の桑野和泉氏とそれぞれツーリズム、地域づくりの第一線でご活躍され、特に観光関係に携わる方達なら、その名は知らぬ人はいない方々ばかりで大変勉強になった。リーダーシップをとる人達がいて、地元にはヤル気のある人々がおり、地域住民が一緒になって地域の資源を掘り起こし組み立てながら、地域をおこしていく姿は、今回お話いただいた内容すべてに共通している。やはり「人」なのであることを、再認識させられた。
大分が一歩すすんだツーリズムの地として注目を集めるのは、人が人を育てている風土があることもその一つと思う。例えば旅館業の先代の方々が次世代を育て、またその次世代が今の若者達を育てている。別府のNPOにいる立命館アジア太平洋大学卒業生の若者達は、まだ別府でやれることがあると語っていた。自分達で何かやろうというこの思いが、大分の元気の源なのだろうと思った。
また、特に印象的だったのは、安心院の農家民泊に取り組む女性達のグリーンツーリズムへ対する意識の高さ。自分の母親以上の歳の方々が「まだまだ安心院の交流人口を増やすのよ」と笑顔で語る姿はとても頼もしいものだった。農泊には女性の力が大きいと聞いてはいるが、お父さん方も負けてはいない。九州各地の地域の事をよく知っており、話題が豊富なのである。
皆で勉強して安心院型のグリーンツーリズムをつくろうと勉強を重ねて10年。農業にかかわる人だけでなく、様々な分野の人々が一緒になって安心院を理解し、作り上げてきている人の信頼関係が安心院を作ったと言われているのも、この里に足を運べば一目瞭然であった。
観光に携わっているはずの私達のほうが本当に勉強、知識、意識不足と考えさせられた。鹿児島には豊かな自然と農畜産物があり、グリーンツーリズムとしての土壌は十分あるのを思うと、鹿児島なりの姿を作っていけたら、との思いは膨らむ。
別府では、講義の合間に「別府八湯ウォーク・別府の商店街まち歩き」が行なわれ
た。風情ある竹瓦温泉をスタートに、昔ながら細い路地や商店を廻り、ポイントで地元の美味しい食を堪能し、大分方言講座、別府の寅さん口上を楽しむなど、約2時間のまち歩きを楽しんだ。それも、まち歩きガイドの平野さんだけが案内するのではなく、商店や地元の皆さんが一緒になって訪れた人に語ってくれる。ガイドそのものをご本人達が楽しんでいるようだった。
最終日に行なわれた、立命館アジア太平洋大学准教授の牧田正裕氏をファシリテーターに迎えてのワークショップでは、地域づくりやオンパク、ツーリズム素材の可能性、ツーリムズ人材とは、について6つのグループに分かれてそれぞれの意見を発表した。私達のグループでは「意識」をキーワードに発表したが、当然ながらそれぞれのグループで捉え方は様々。こうしたワークショップで、参加者それぞれの意見を交わすことで、自分の考えがまとまっていくさまは楽しく、再発見できる事が多い。
この講座は毎回、20~30名程度。参加できる人数は限られているが、今回、鹿児島からは薩摩川内市、桜島、鹿児島市と参加があった。お隣の宮崎県からも日向、高千穂、都城などから参加があり、大分や福岡からは地域交流の為のサイトを運営する方、大学生など、多種多様な方が集まってきた。
「ツーリズムとはなんだろう?」と初歩から学ぶ人や、自分の地域が大好きで、自分達でどうにか考えていきたいと思う人たちばかりであった。
鹿児島からも観光関係者だけでなく、地域を考えるいろんな分野の人々、特に現場に係わる方々ともこういう交流ができればと思う。いろいろな地域を勉強することで知識は増え、共通の意識を持つ事でまさに、ネットワークが広がる。九州各地の動きをただ真似るのではなく、それも参考にしつつ鹿児島にあったものを考えていく力もできてくるだろうと思う。 (総務部 鹿籠六貴子)