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第9回「観光まちづくりネットワーク」に参加して

九州観光推進機構主催 第9回「観光・まちづくりネットワーク 九州」に参加して
 

平成20年3月19日(水)~21日(金)、安心院での農村民泊と別府での八湯ウォークの体験及びグリーンツーリズムやホテル関係者の講義が行われた。 

 

○宮田静一さん(安心院グリーンツーリズム研究会会長・観光カリスマ)講義

日本の中でも「東の遠野、西の安心院」といわれるほど、安心院は農村民泊の先駆け的存在である。 農村民泊現在15箇所。体験型受け入れ先は30ほどある。安心院農泊宿泊者の約6割が口コミによるもの。

「グリーンツーリズムをやっているお母さん(奥さんたち)の目が輝いている。ビジネスにならないと意味がない。」「日本の田舎はどこも変わりはないが、田舎ぶりがいい方が勝ちである。」とのこと。

 

    安心院の農村民泊体験

 私が宿泊した「桃源郷こびら」は、安心院の山奥(標高520m)にある。携帯は圏外となる地区。稲作やさまざまな野菜を作るご夫婦と「鏝絵」を制作されるお嬢さんの3

家族。韓国人やオーストラリア人受け入れの経験もある。「桃源郷こびら」のお母さんと夕食作りをした。山菜たっぷり使った炊き込みご飯、どじょう鍋、旬のたけのこを使った煮しめ、自宅の山で採れたふきのとう、山柿、どんこの天ぷら、お腹いっぱいであったがデザートは女性に嬉しいチーズケーキ。別腹実感。 焼酎好きなお父さんと焼酎談議・・ 

民泊を率先したのはお父さんだった。「高齢化する中で、家で無理なくできるサイドビジネスをやってみたかった。お客様を迎えることで刺激を受ける。この年齢ではできない出会いをさせてもらっている。」

1泊朝食 4,500円、夕食をつけることも可(1,500円) 1日1組だけ。 夕食、温泉は原則外で済ませる。

 一緒に食事の準備をし、ご家族と食べる・・・遠い親戚の家に来たような感覚だ。まるで日常の風景。あいにく天気が悪く体験できなかったが、季節のあらゆる山菜採り、野菜採り、山歩きが楽しめる。構えることなく、自然に身をおき、採れたての野菜たっぷりの食事、そして山奥の深い空気を楽しむことができた。

 

大分県宇佐市グリーン・ツーリズム推進係 http://www3.coara.or.jp/`ajimu/ 

 

○別府八湯ウォーク体験

 別府八湯ウォークとは??(別府・鉄輪・浜脇・観海寺・明礬・堀田・柴石・亀川)を地元住民ボランティアガイドが歩きながら案内するウォーキングツアー。 平野さん(ガイド)の案内で2時間程度まち歩きを行った。

 最後平野さんの「観光関係者ではない地元の人々がどれだけ熱意をもって活動ができるかどうかで、まちあるきや街づくりの繁栄ができるか大きく変わる」と語った。 毎日参加できるウォークもある。http://www.beppu-navi.jp/walk/ 

 

   鶴田浩一郎さん(株)ホテルニューツルタ代表取締役 観光カリスマ

   竹瓦温泉を別府市がなくすことにしたときに、反対運動が起きる、同時にまちづくりへの機運が高まった。九州の温泉地はどこも衰退傾向にある。湯布院の街を「ムラ」と見せる工夫、仕掛けは大変上手、黒川温泉地位の拡大の傾向が見て取れる。

オンパクとは? 「別府八湯温泉泊覧会」のこと。別府八湯を舞台に知らない別府の素顔を発見しようという試み。様々なプログラムがある。オンパク事務局  http://www.onpaku.jp 

 

別府の地域再生には

①地域を「語れる」こと愛着を持つこと。タクシーの乗務員さん、ホテルの仲居さんはじめ 住民が、「ここには何もありません・・ではなく ここにはこんなものがある!!」誇って語 れるようにする。 ②民間の発案が大事。③人材ネットワークと仕組みづくり(とくによそものと女性が必要)

   商品の決定権は圧倒的に女性が持つ。女性の企画力が必要。女性参加は成功のコツ。 

 

○桑野 和泉さん(財)ツーリズムおおいた会長)  由布院は小規模な宿をオンリーワンの宿づくり(平均14室)を目指してきた。(料金は6,000円ぐらいから60,000円まで。連泊もリピーターも多い。)由布院盆地「風の食卓運動」10年継続している。由布院の調理師たちが勉強会を定期的に行い、由布院全体の食のレベルを上げている。イベントをやることにより(湯布院映画祭など)地元の人との交流が増える、地元の人々の関心を起こさせる効果がある。大分県観光協会は、3年前 ツーリズムおおいた へと新しくなった。大分は農村漁村の魅力が多く、一村一品運動の核となる人材がいる。もっと活用していきたい。ツーリズムおおいたと県下の観光協会とコラボし、それぞれの地のツアーを造成する取り組みを行っている。 県下のボランティア団体どうしのコラボ・・・お互いボランティアどうしの勉強会を行っている。 

 

*「ツーリズム」とは何か?毎回議論になる「ツーリズム」の定義は?下記は九州推進機構企画部 宮崎泰さんによる定義)

①本物であること。単なる「~体験」ではない。人とのふれあい。異日常

②物語を大切にすること地域にある物語(歴史)をしり、これからの世代にのこすことの大切さ。たとえ負の記憶でも目を背けない。

③みんなが幸せになれること

媚を売る交流ではなく、対等の関係を築くべき。その地域に住んでいる人達の生活を第一に考える。   受け入れ側からの感謝の気持ちがなければ感動がない。「金儲け」より「人儲け」。身の丈の受入れをする、無理はしない。

④人とのふれあい、生活のおすそ分け   

 

最後に恥ずかしながら「鏝絵」(こてえ)をはじめて知った。大分県では一般的であり、安心院には「鏝絵ロード」もあり、一軒  一軒の鏝絵を眺めるのも楽しい。江戸時代中期から徐々に盛んになり、静岡県松崎町出身の名工、入江長八が鏝絵として芸術の域にまで昇華させたが、戦後、在来工法の衰退と共に腕利きの左官職人が減少。一時は幻の技巧となったが、近年、建築の分野で再評価が進んでいる。安心院観光協会では、鏝絵ガイドが鏝絵の案内をしている。是非一度ごらんください。 

 

鹿児島県観光連盟

国内誘致部 渡辺さつき

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