去る2008年4月19日、鹿児島大学・鹿児島国際大学に留学している学生たちに鹿児島の街並みを案内しつつ交流する「街並みウオッチング」に参加しました。
私が参加したのは、鹿児島大学の留学生会館から出発する留学生24人のグループ。この24人をさらに4人~6人ほどの人数にわけて、それぞれのグループごとに分かれて鹿児島の街並みを散策します。留学生は、洋の東西を問わず世界各国から来日していて、4月はじめに来日したばかりの方、すでに半年以上鹿児島で勉強に励んでいる方、国籍も環境も多種多様でした。幸い、当日は天候に恵まれ、街歩きにはもってこいの日和。私は留学生5人のグループに加わり、留学生会館から電車で移動し、鹿児島市中心街周辺を散策しました。
はじめは少し恥ずかしそうにしていた留学生たちも、こちらが話しかけると、徐々にうちとけて日本語で話しはじめました。通常の観光案内ではないので、日本・鹿児島での生活や母国との環境の違い、大学での学習状況など、より生活に密着したことを多く話しました。仙巖園・照国神社などの歴史的建築物がきちんと整備されていること、鹿児島の人々がとても礼儀正しく親切なこと等、留学生たちが感動・感心したことを熱心に語ってくれました。特に、車道・電車通り沿い・歩道と、鹿児島の“道”が日本の他の都道府県と比べても本当に美しくきれいで、また緑も豊かで素晴らしいと絶賛していました。これは、どの国の留学生もまず鹿児島の良いところとして挙げていたことです。薩摩人としては聞いていて少しくすぐったくもあり、一方でやはり誇らしくもあり、かれらが鹿児島や日本に対して好印象を持っていることがうれしく、また安心しました。人々が生活していくうえでまず誰もが接せずにすませることができない“道”を讃えられたことは、地元民の私たちにとっては大いに自信になることだと思います。
街歩きにはもってこいの日和、と書きましたが、なにしろ各地から留学生がやってきているので、南方から来た学生は「暖かいわね」と春物のニットを着て微笑み、北国から来た学生は「暑い!」とTシャツ一枚になって汗をいっぱいかいていたのが印象的でした。こんな彼らのようすからも、おおまかながらどんな地方からやってきたのかがわかるのはなかなか興味深かったです。
各グループは12時過ぎごろに福祉プラザへ集合し、お弁当をいただきました。そのまま午後は「国際交流 春のつどい」に参加です。このイベントの趣旨は、留学生だけではなく鹿児島在住の外国人も含めて交流を深めるというもので、老若男女を問わず、そしてもちろん国籍も問わず、多くの方が参加されていました。冒頭に行われたゲームでは、まったく初対面の外国人といっしょにグループを作って少しお話しをしたり(そうせざるを得ない状況になるゲームなのです!)、生け花や和服の着付け、折り紙など日本文化に触れるコーナーもあれば、ドリンクやお菓子をつまみつつ日本語や外国語を駆使して自由におしゃべりに興じたり、たいへん活気のあるイベントでした。
「外国人と交流する」と大上段に構えてしまうと、言葉が通じないのではないか、どう話しかけたらいいのかしら、などといろいろと気をもむこともあるかと思いますが、言葉がうまく通じなくても、なにかを伝えたい気持ち・熱意は相手に伝わるものです。外国語と日本語を交えて話す、ゆっくり話す、メモを取る等々、コミュニケーションを取る手段は意外に多いものです。「うまく、上手に伝えよう」という野心は捨てて、まずは触れ合うこと。それを、二つのイベントで強く感じました。
(海外誘致部 松田 京子)
