「街に夢を 地域に未来を」
~自分の住んでいる街を愛し、その街を深く知る事から、街づくりは始まる~
6月23日(月)、平成20年度(社)鹿児島県観光連盟通常総会が開かれ、同時に観光講演会も開催しました。今年は(社)日田市観光協会会長 石丸邦夫氏を迎え、『「街に夢を 地域に未来を」~自分の住んでいる街を愛し、その街を深く知る事から、街づくりは始まる~』と題してご講演いただきました。
古くは江戸幕府の直轄領・天領として知られ
る日田の豆田町は、今でこそ古い町並み、風情ある町並みで知られていますが、20年前、その地域を守ることから活動を始め今の姿を作ったのが、石丸会長たち地域を思う人々だったのです。
「まちはおこして10年、起きて10年、栄えて10年で、街づくりは30年かかるものと考えている。10年後にどうするか次のステップを考えながら10年を進めなくてはいけない。時代は変わるのだから、新しい風を入れる必要がある。」と話す石丸氏達の取り組みはここ2、3年、新たな面を見せ始めています。
「ヤキソバで日田を元気にする会」が勉強を重ね、B級グルメヤキソバ街道を噂として大手メディアで情報発信するなど、食の取り組みもその一つです。また臼杵、豊後竹田ですでに開催されている、竹を使ったあかりの祭りを参考にした新しいイベント「日田千年あかり」を開催。今ではツーリズムおおいたのバックアップも受けながら、3町で連携し「竹取物語」として取り組んでいます。昨年、鹿児島のさつま町でも竹あかりまつりを開催したことを取り上げ、孟宗竹発祥の地の鹿児島からもどんどん取り組みを広げて欲しいし、それを続けていくことが必要と話されました。
自分の街を愛し、行動し続けた石丸氏の活動そのものが日田が輝く源であり、地域づくりには行動する人がキーポイントということを改めて教えていただきました。
(総務部 鹿籠六)
以下、講演内容を要約して紹介します。
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◆約20年前の豆田町商店街では、地域の歴史や文化財の価値はあまり見つめられていなかった。話し合いの中でも商店街側は近代化しかないと主張していたが、10年後に高速道路が通ることを考え、この豆田に人が寄ってもらうためには、歴史・文化を生かし「らしさ」を出すことが必要と訴え続けた。
◆実は、街の人々が自分の街を知らないことに気づいた石丸氏は、「天領日田」を冠にした祭りを開くこと を提案。動き出した計画を行政に提案し、時代絵巻を繰り広げる「天領日田まつり」の実現に至った。第1回目の開催時、2日間で3万人が来たことに自信を持ち、その後、旧家を常設資料館、他の旧家にある雛人形の公開等の協力を得て、マスコミ報道の効果もあり、「天領日田のひなまつり」の成功に繋げていった。
◆動き出してから、豆田の進む道が決まった。人が集まれば資本も集まり、地域住民の意識も変わってい った。勉強会だ、意見交換だということで地域を知るよりも、まず動いたことで自分達の街の魅力が分かり、住民のフットワークも軽くなった。
◆天領まつり以外は民間だけで街づくりを進めてきたが、人が集まりだすと、行政もハード面での整備予算を取りバックアップしてくれた。うまく官民の歯車がかみ合い動き出したことから、さらに地域づくりが進んでいった。
◆「人が集まる10の法則」というのがあるが、自分たちのところがどれだけ当てはまるか、参考にして欲し い。当てはまることが多ければ多いほど活性化する可能性があると思う。
◆街は必ず変わる。続けることが大切。街づくりとは実に体力がいるもので、若手が中心になって変えてい って欲しいと願う。
◆今、「三カンの時代」。環境、観光、感動のそれぞれの「カン」を指すが、自然、歴史など癒しを求める現 代に欠かすことができないものであり、観光に取り組むことは自分の街を見直すことになり、住みやすい街をつくることは人が来てくれることにつながる。それには、人に感動を与えられるものがなければいけないが、そのためには自分の感性を磨き、毎日1回は感動する「一日一感動」を実践して欲しい。ハリボテの自分では、人に感動を伝えられない。
