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2009トカラ皆既日食に向けて

2009年7月22日、鹿児島県十島村(トカラ列島)悪石島付近を中心に、北限を屋久島北部と種子島南部、南限を奄美大島奄美市名瀬付近を中心とする地域内で、継続時間が今世紀最大の皆既日食を観測することができる。その皆既日食まで1年となった7月21~23日で、観測一年前の現地視察に参加する機会を得た。

今回、十島村と観測受入に当たっての業務を受注している近畿日本ツーリストが、外海離島である十島村  のインフラの状況や受入に当たっての現状などを知ってもらうために、報道関係者を対象に実施したものである。

十島村は有人島7島、無人島5島からなり、7島で371人(H19.5現在)が住んでいる。トカラの各島へは村営船でフェリーとしま(定員200名)での移動となる。当然、1年後の皆既日食の際も、移動手段はこの船での移動が原則となる。

2009トカラ皆既日食の受入に当たっては、1 島の自然を守る。 2 住民の生活を守る。 3 係る費用は受益者(観測者)が負担する 4 受益者(観測者)の安全を確保する の4つを基本原則にその対策に当たっているとのことである。

鹿児島を午後11時に出港した船は、各島を経由し、第一の目的地である悪石島に到着したのが、午前  9時15分、約9時間強の船旅であったが、通常よりも50分ほど早い到着となった。この島が、皆既日食継続時間がもっとも長い(6分25秒)。周囲を断崖絶壁に囲まれたこの島は、仮面神ホゼで知られ、また、湯泊温泉、砂むし風呂もある。悪石島の人口は73人(H19.5現在)、来年の受入は、5軒ある民宿と学校の体育館、テントを利用あわせて250人程度を想定している。一挙に5倍弱に増える人口に対応しうる水や電気、またテント等での長期の滞在となるため、食事や健康管理など山積する課題は  多い。期間中の食事は、コミュニティセンターで一括して準備する予定で、通常、看護師しかいない島に、期間中の医師の常駐派遣を関係機関に要請中とのことである。鹿児島市内からだと2泊3日(1船中泊)となるが、来年は、船の移動・人員容量もあり、ツアー参加者は1週間の滞在となるとのことである。1週間滞在は、各島とも同様の滞在期間となるとのことである。

悪石島から第二の目的地諏訪之瀬島へ移動、この島は皆既日食継続時間6分21秒と悪石島に次いで長  い島となる。火山を持つ島で一時期の70年間、無人島になった時期もある。人口60人(H19.5現在)、来年の受入は3軒の民宿、学校の体育館、テント併せて300人程度を想定している。特に諏訪之瀬島では、水を淡水化施設で処理してから使用しており、水が貴重な存在となっている。

来年の皆既日食では、十島村7島合計で、600~1000人前後の受入が対応人員の範囲であるとしている。日食前後の島内への出入りは受託業者を通じたツアーのみとなる。そうしなければ、住民はもとより、観測者(ツアー参加者)の安全も確保さ  れない。現在、業者がHPで行っているアンケートによれば、約1万人が「是非参加したい。」と回答しているとのことである。ツアー募集については、8月以降とのことであったが、相当の募集が想定される。トカラへの参加を検討している方は、トカラの島の現状を十分に研究されるとともに、十分な事前準備・最大限のマナー厳守が必要であることを認識していただきたい。島にとっても、離島の現状を知ってもらうとともに、島の持つ魅力を知ってもらう絶好の契機になるものと思う。1年後の皆既日食が、住民、参加者(観測者)ともにすばらしい思い出となるよう願ってやまない。(国内誘致部 平石)

 

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