「ショチョガマ」は、奄美では珍しい稲田が広がる龍郷町秋名地区の山の中腹で行われる。奄美市名瀬のホテルを4時半に出発し、5時龍郷町秋名に到着。星が出ていたが、すでに100人ほどのテレビ局、アマ&プロのカメラマンが陣とっていたのに驚く。カメラマンの執念か?皆さん2時間あまり斜面の足場で忍耐強く、クライマックスを待つ。秋名の男衆は4時過ぎから片屋根(ショチョガマ)に乗り、チヂン太鼓に「ヨラ、メラ」の掛け声に合わせていた。だんだん空が白んだ午前6時ごろには、お父さんに抱っこされた0歳の赤ちゃんから最高齢81歳までの男衆80名になり、左右にだんだん激しく揺らしていく。豊作が予想される南側に倒
れる と、大きな歓声が上がり、その後輪になって八月踊りを奉納した。
「平瀬マンカイ」は同じくの午後4時、龍郷町集落西
の海岸で行われた。マンカイとは両手 を招くように動かす踊りの所作を いう。白装束に身を包んだノロ役の女性5人と、男神・女神役の男女7人が2つの岩の上で向かい合い、唄と踊りで海の彼方から稲魂を招き豊作を祈った。ここでも数時間前からテレビ・プロ&アマのカメラマン、見学者でいっぱいである。踊りが終わると海岸では地元の方たちが、持ち寄ったお重を広げて夕食が始まった。そうするうちに、「こっちで食べていかん~?!」と声をかけていただいた。「遠慮されるのは好かんよぉ!」の声掛けで、夕食の輪に入った。・・・これが奄美のホスピタリティ!! 見知らぬ私たちに、お重にびっしり詰められたおかずを勧めてくれる。田芋・島かぼちゃ(甘みが少なく透明のようなオレンジ色)・とうがんの入った煮しめ、赤飯、あおさの天ぷら、島たけのこ、みもざの佃煮、塩豚、グアバと普段食べることのできない食材ばかり。伝統のお祭りを、地域を、そしてそこに来てくれた人をも大切にもてなす奄美の温かさに触れた貴重な一日だった。
鹿児島県観光連盟
国内誘致部 渡辺さつき
