喜界島

サンゴの石垣など昔ながらの風景を歩く
奄美大島の東方約25キロメートルにある喜界島は、サンゴ礁が隆起してできた島。今でも年間約2ミリメートルずつ隆起しているというのは世界でも類がなく貴重とされている。そんな島を象徴するように、東側・阿伝集落の家々の垣根はすべてがサンゴ。喜界島にはハブがいないため、隙間に巣をつくられることもなく、先人が積み上げたサンゴの石垣が今も多く残っている。一年を通して温暖で、ハイビスカスやブーゲンビリアなど熱帯の花々を求め、たくさんの蝶が飛び交う光景ものどか。2000キロメートル以上におよぶ渡り蝶・アサギマダラの飛来地でもある。島の周囲は約50キロメートル。高い山はなくなだらかな丘陵が続き、中央部に広がる標高203メートルの「百之台公園」では、眼下にエメラルドグリーンの海、東西に太平洋と東シナ海を一望できる。奄美十景の一つになっているので、来島したら一度は見ておきたい。

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■問い合わせ先
喜界町企画課 TEL:0997-65-1111
青から茜色へ、移ろう空を見つめて。
喜界空港から最も近い、空港臨海公園の中にあるスギラビーチ。真っ白な砂浜が約250メートル続き、潮の干満に関係なく海水浴を楽しむことができる。サンゴのリーフに囲まれ、波が静かで透きとおった海には熱帯魚が泳ぐ。夕刻には奄美大島に陽が沈みゆく美しい茜空が見られるなど、南国情緒たっぷりの景色にうっとり。園内には、多目的広場やミニゴルフ場もあるので、一日中憩うのにうってつけのスポットだ。
太鼓に合わせて唄い踊る秋のお祭り
旧暦の8月と9月は、稲の収穫が無事に終わった感謝と来年の豊作を祈願する行事として島遊び(豊年祭)がある。その際に行われる「八月踊り」とは、老若男女が別なく円陣をつくり、チヂン(太鼓)を打ち鳴らしながら唄い踊るもの。曲目や唄い方、踊り方などは集落で異なり、古来より先祖代々継承されている。最近ではその存続が危ぶまれ、八月踊りの伝承・保存の取り組みが各地域で行われている。
山羊の料理で喜界島の食文化を知る
昔は家畜としてどの家でも山羊を飼い、農繁期の後など年に数回、栄養補給源や滋養強壮食として食べられていた。刺身、スープ、タタキ、すき焼き風などいろいろな食べ方があるが、伝統料理として知られるのが、山羊の血とモツ(内臓)を煮込んだ「カラジュウリ」。昔、唐人が島に漂着した際に、親切にされたお礼として教えてくれた料理との説がある。今も歓迎のおもてなし料理として人気がある郷土料理の一つ。

香り豊かな白ゴマ生産量日本一
喜界島では100年以上前からゴマ栽培に取り組んでいる。夏から秋の収穫時期、天日干しのゴマで道路が埋め尽くされる「セサミストリート」は、この島ならではの風景。現在約200戸の農家が白ゴマを栽培し、日本一の生産量を誇る。粒が小さく香りが強いのが特徴で、すりゴマにして和え物にすると美味。地元の生活改善グループがつくる、パパイヤのエキスが入ったゴマドレッシングも好評で、お土産に人気がある。
サトウキビ畑の一本道
サトウキビ畑の一本道
喜界島の東半分を横切る約3.5キロメートルの一直線道路。周囲にはサトウキビ畑が広がり、見晴らしの良い一本道が果てしなく続く、絶好の写真撮影スポットだ。 北へ進めばトンビ崎方面へ行け、南に進めば百之台方面に行くことができる。
ガジュマルの木
ガジュマルの木
喜界島でたくさん見られるガジュマルの巨木。木が大きいほど幹や枝から垂れ下がる気根も多く、目の前で見るとかなりの迫力。別名「多幸の樹」と呼ばれ、幸福をもたらす精霊が宿るといわれている。
オオゴマダラ蝶
オオゴマダラ蝶
羽を広げると15センチメートルもある大型の美しい蝶。優雅に舞う姿から“南の島の貴婦人”と呼ばれている。食草のホウライカガミとともに喜界島が北限とされ、オオゴマダラ保護条例を制定して保護に努めている。