沖永良部島

色鮮やかに花が咲き、幻想の地底世界が広がる島
鹿児島県でありながら沖縄本島に近く、琉球文化の流れをくむ沖永良部島。世界的に有名なエラブユリをはじめ色鮮やかな花々が一年中咲き、島内には大小300あまりもの鍾乳洞があることから、「花と鍾乳洞の島」とも呼ばれる。他にも、高さ40~50メートルの断崖絶壁に東シナ海の荒波が押し寄せる迫力満点の「田皆岬」(知名町)や、海が荒れると潮水を10メートル以上も豪快に吹き上げる潮吹き洞窟「フーチャ」(和泊町)など自然の見どころがたくさん。見て触れて回るうち、その目に映るものの不思議さ、美しさに子どものように無邪気に感動している自分に気づく。「メンショリ」とは島の方言で「いらっしゃいませ」のこと。「いただきます」「ごちそうさま」に当たる島言葉はなく、あるのは「ウガミヤブラ」という敬いの言葉で「拝ませていただきます」の意味。この島で出会うすべてのものに、そんな思いで向き合いたい。

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■問い合わせ先
一般社団法人 おきのえらぶ島観光協会 TEL:0997-92-0211
太古の謎を秘めた幻想の世界へ
島内に300はあるといわれる鍾乳洞の代表格が「昇竜洞」。一滴一滴の雫がつくり出す大自然の彫刻は東洋随一といわれる美しさで、鹿児島県の天然記念物に指定されている。鍾乳石や石筍(せきじゅん)には、形状の特徴から「横綱の化粧まわし」「クリスマスツリー」「金銀の瀧」「ダイヤの御殿」「銀のすだれ」など個性的な名称がつけられ、神秘の世界を醸し出している。一般公開されているのは全長3.5キロメートルのうち600メートルのみ。また、大小多くの鍾乳洞がある沖永良部島は、洞窟探検「ケイビング」を楽しめる全国有数の人気スポット。暗闇の地底をヘッドランプの灯りを頼りに、時にはびしょ濡れになって、時には這いつくばって進んでいくと、その先には幻想的な地底の絶景が広がっている。
「敬天愛人」の思想が生まれた地
和泊港の近くに西郷隆盛謫居(たっきょ)の地がある。1862年、島津久光公の怒りに触れて流罪となり、沖永良部島で1年6カ月の牢獄生活を強いられた。当時の牢屋が復元されているが、座禅を組む西郷さんのやせ細った姿が過酷な獄中生活を物語っている。そんな苦境の中で精神を鍛錬して完成させたといわれる思想が、かの有名な「敬天愛人」だ。近くには南洲神社が建立され、犬を連れた西郷隆盛の銅像もある。
この木なんの木?ガジュマルの木。
南西諸島に多く自生し、幸福をもたらす精霊が宿るとわれているガジュマルの木。和泊町の国頭(くにがみ)小学校校庭には枝張り日本一のガジュマルの大木があり、珍しさから観光スポットになっている。1898年に第1回卒業生が植樹したもので、高さは7メートルながら、円形に広がった枝の直径が22メートル。枝を鉄柱で支えなければならないほどの特大サイズで、木陰はとっても涼しい。和泊町の町木で「新日本銘木百選」に選ばれている。

島に親しむ「島ある記」

島に親しむ「島ある記」

海水の恵みで心身ともにリラックス

「タラソおきのえらぶ」は、沖永良部島の海水を利用したタラソテラピー施設。タラソテラピーとは、海水や海藻など海の資源を活用して、人が本来持つ自然治癒力を高める自然療法のこと。リラックス効果の高い温度(33~36度)に設定された温海水プールや、温熱刺激が全身の代謝を促進する海藻パウダー使用のアルゴパックなど、五感を刺激する癒しのメニューがいろいろ。旅の途中、ちょっと疲れたなと思ったらぜひ寄ってみて。

■タラソおきのえらぶ TEL:0997-92-3002

田皆岬
田皆岬
島の北西端にある美しい岬で、「奄美十景」に数えられるほど素晴らしい景観を誇る。サンゴ礁が隆起した断崖の高さは40~50メートル。崖から見下ろすコバルトブルーの海の景観と、白い波しぶきが岩を洗う荒々しい風景は圧巻だ。波が穏やかな日にはウミガメが遊泳する姿も見られる。
ウジジ浜の暁
ウジジ浜の暁
波と風によって削り取られた荒々しい奇岩が立ち並ぶ。角度によって岩が動物や植物に見えるのがメルヘンチックでもある。陽が昇るわずかな時間、岩礁の造形美が朝陽に照らされて輝く様が最も感動的。
エラブユリ
エラブユリ
沖永良部島を代表する花でテッポウユリの俗称。島を訪れたイギリス人がユリの栽培を奨励したことから始まり、歴史は100年を越える。4~5月ごろに開花し、気高い純白の大輪が青い空によく映える。