トップページプロデューサーズコラムグルメ ≫ 葬儀屋さんとツーリズム&クラムチャウダ-

プロデューサーズコラム

« 3月27日農家民泊シンポジウム開催 | メイン | かごしまよかとこ100選 »

葬儀屋さんとツーリズム&クラムチャウダ-

先日義父を亡くし滋賀の栗東市に行って参りました。
30年前は田んぼの中に工場がある程度だった田舎町に競馬のトレイニングセンターが出来、京都の2つの大学も隣の草津市に誘致され、学園都市と関西のベッドタウンに生まれ変わろうとする栗東市はタクシーの運転手さん曰く、今や日本で二番目に住みやすい街になったそうです。

冠婚葬祭に並々ならぬ力を入れる名古屋同様、滋賀も結構お金を掛ける風潮がまだ残っています。葬儀屋さんは草津駅前という最高の立地。喪主は義弟で大方の打合せは完了していました。誰しも一生のうちで数回しか経験しない訳ですから発注側にノーハウが乏しいことは否めません。粛々と執り行われる通夜と告別式を経て、私は案内係の靴がとても気になりました。汚いんです。また女性の制服も皺が多く、相当着古した感じがしました。また言葉遣いも友達言葉を使うスタッフがいて、どう考えても経験豊かな業者さんとは思えません。
告別式の後でこのことをはっきり申し上げました。同時に自分が死んだらこんな業者さんには頼みたくないとも思いました。

葬儀屋業にも外資系が進出しているとの報道を目にしました。分かり易い料金体系と個人の希望に沿った内容が受けているという。多くが生前予約だとも聞きました。確かに私がこれまで見てきた葬儀も業者任せのものが多かったような気がします。要はこれまでのお仕着せ型の葬儀から個人に合った個性豊かな葬儀を求める層が増えてきたということでしょう。これって葬儀産業のツーリズム化なんだと思いました。これは結婚式にも当てはまる話だと思います。

少子高齢化で今後亡くなる方は増えていくのでしょうが、だからと言って葬儀屋さんが繁盛するとは限りません。むしろ特徴を出せない葬儀屋さんは敬遠され、淘汰される時代なんでしょう。旅行業と異なりこれまでの葬儀屋さんは地場型産業、徹底的に地域にこだわり商圏を維持してきましたが近所付き合いや宗教への拘りが薄れる昨今、これからは東京の業者がネットで葬儀を生前受注するような時代がやってくる日も近いかもしれません。

尚蛇足ですがこの葬儀屋さんのすぐ近くには立派なホテルが2軒も並んでいます。その1軒は赤煉瓦風の建物でアメリカ東部の雰囲気なんです。客室120~130のこのホテルの1階にレストランがあり3月いっぱいのキャンペーンでボストンクラムチャウダーが¥480と出ています。通夜は3月31日、つまり今夜までしか食べられないということです。さっそく中に入り担当の方に『美味しいか?』と聞くとオーナーが以前ボストンに留学した際に本場のクラムチャウダーに惚れ、帰国後ボストンをイメージしたこのホテルを建て、クラムチャウダーも研究に研究を重ねた逸品だから美味くないはずは無いと自信を持って答えてくれました。ラストオーダー21:30を確認した後、通夜の席を一旦離れ、この一品だけ食べて参りました。本場ボストンのものと遜色無い出来上がりに舌鼓を打ち、満足して再度通夜の席に戻った次第です。

« 奄美にも旨いものあり! | メイン | 『サーベイ鹿児島・屋久・奄美』好評販売中! »