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下竹原弘志著『泉あふれて』を読んで

泉あふれて 平成12年に出版されたこの本を先日観光交流局長からいただき先週読んでみました。スピード感のある語り口で述べられるご本人の生い立ち、海軍士官時代、一人の医者との出会い、壊れかけの飛行機を操縦して危機一髪高鍋に降り立ち復員した話、行商から下宿屋開業までの話、結婚の裏話、鹿児島白水館から指宿白水館に至る歴史が良く分かりました。いい話だけではなく失敗した話も盛られているところがいいですね。
日本の観光がともすれば観光事業経営論として語られる風潮があることに警鐘を鳴らす部分はこの本の真髄の一端と考えます。理念無き観光論は長続きしないということでしょう。以前岩切章太郎氏の本を読んだ後に感じたものに近い充足感のある本です。
今年観光立国推進基本法が施行されましたが、この著書は7年も前にその必要性まで言及しています。海外からの誘客の必要性もVJCを待つまでも無く、早くから手を打たれていることも大いに参考になります。知識、智恵、アイデアを駆使した時代の読み方を説かれているのだと思います。
まだお読みで無い方は是非お目通し下さい。

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