タイに住む友人からの情報ではバンコクでは5日から雨が降り出し、特に7日の夕方からの雨は激しくて今年最初の洪水が発生したとか。多分今朝のバンコクで交わされる会話の中にこの洪水(タイ語でナム・トュアムと言います。)と言う言葉がたくさん聴けるのではないかと思います。
さてこのナム・トュアムは毎年雨季の入り(5月)と出(10月)に発生することが多いんです。ただでさえ海抜1~2mしかない土地ですし、市内を流れるチャオプラヤ川から運河を通って水が遡り、インフラの未整備もあって、あっという間に道路が冠水状態になります。春の行事で有名な水掛祭りも雨乞いの行事の一つですからタイにとって雨は困りモノではありますが必要なモノでもあります。日本の洪水とはちょっと違うのかもしれません。
私自身車を運転し、ナム・トュアムの中、家と携帯で繋ぎっぱなしで状況報告(万一途中で止まったら助けに来いと言うことですが、、)しながら、車のマフラーに潜望鏡みたいな特注排気口(確か町の鍛冶屋で1,000バーツだった)を付けて水を掻き分け掻き分け家に戻ったことを思い出します。日本人が多く住むスクンビット通りの交差点で本当に船(道路を船が行き交うんですよ)と衝突しそうになったこととか、、、、今や懐かしい想い出なんです。これってバンコクで生活しなくちゃ分からない事でしょう?
ナム・トュアムが始まると街では路面を隣より高くして家に水が入らないように 盛り土をする風景が見られます。そうすると隣も負けじと盛り土作業を開始するんですが次のナム・トュアムで綺麗に流され、互いに再びイーブンの条件に戻るんです。こんなことを毎年毎年繰り返します。タイ人の競争と協調のバランス感覚はこのナム・トュアムによって育まれるというのは言い過ぎでしょうか?
雨季は観光に適さないとほとんどのガイドブックに書いてありますが雨季にしか見れない風景も悪くないんです。ナム・トュアムの苦労話より雨後の綺麗な虹を喜ぶタイ人、それがタイの魅力だと私は思っています。


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