14日夜から16日まで年に1回の通称レントゲン船(村営船フェリーとしま)に乗ってトカラ列島7島を廻って参りました。これまで何度も計画を立てながら天候その他の理由で伸ばさざるを得ない状況が続いていただけに今回に期する思いは殊の外大きかったと言えます。船は定刻23時に出航、一路最初の寄港地口之島を目指します。
いつもは各島に15~20分程度しか停泊せず荷物の上げ下ろしと島関係者の上下船を手際よく済ませるそうですが今回は大きなレントゲン車2台を積み込んでいます。島民の健康管理に年1回こんな形で巡回してるんだそうです。だから各島に1時間~2時間程度停泊するんです。船が着くと島に住んでる住民の数もだいたい分かるという仕掛けです。
船に乗っての第一印象は変わった人間が乗ってる船だということです。今回の検診に関わる人々は別にしても、資料を机に置いて議論し合う学者風と思える4人組集団、長い傘を持ったいつもTシャツ姿の若者とそれに類する集団、パソコンと携帯を常時モニターする得体の知れない2人組(食事がいつも他の人より早いんです。)、男3人組で下船はいつも一番乗りの一見してトカラリピーターと思われる集団。県の関係で島々の家畜の検診に廻る獣医師集団、40歳過ぎと思われる女性だけのグループで手に古本屋で見つけてきたような黄色く変色した部厚めの本『トカラ列島』(正確には読み取れませんでしたが)を手にして動き回る集団。カーテンを閉めたままいつになっても起きてこない寝たきり人間、まともな集団は九電のグループと我々くらいじゃなかったのではないでしょうか。勿論久々にこの機会に島に戻るような方々も見られます。商売関係と見られる方も当然いらっしゃいました。でもこういうタイプは船の中では目立ちません。
さて初めて訪問した口之島ですが昨夜出航後の飲み会と寝起き直後、しかも朝食前ということもあってボンヤリした頭でのままで上陸。以前三島に行ったときに思わずそのお姿に笑ってしまった全島はりねずみのような竹林とまではいきませんがやはり竹の多い島でした。でも竹島のように延びていないんですね。地を這うような竹とでも言えましょう。
ここのセランマ(瀬良馬)温泉も覗いてみましたが以前に比べ湯量が減り気味なことが気になります。でも露天風呂の湯温は適当でした。入ってみたかったのですが時間がありません。隣の中之島の山が富士山みたいな形でとても綺麗です。2009年7月22日の皆既日食の下調べの為に学校や公園もチェック。
次の中之島ではトカラウマの牧場で初めてトカラ馬を視ました。黒く小柄ながら色艶がよく、私にはやさしそうな目に見えました。他の島でも見ましたが牛1頭に白い、鷺のような鳥が1羽(時に数羽)がペアを組んでる姿は不思議でした。天文台では館長さんのお話もお聞きしました。我々にはわかり易くご説明頂きましたが専門筋にもきっちりとお答えされる学究肌の方でした。各島の学校を廻れば教員数の方が小中生徒数を超える学校が多い事に驚きます。中之
島小中学校も聞けば生徒数が8名とか。来年中学3年生が卒業しても新入生の予定は無いそうで島の生き残りを賭けた大きな問題になっています。今話題のユビキタス社会、いつでも、どこでも、誰でも、の原則が離島ということで実現できない矛盾、格差をここに強く感じるのは私だけでしょうか。また島にある2つの温泉のひとつ東区温泉も見学しましたがなかなか湯加減も良く口之島を含め2回のチャンスを逸した無念さは大きなものがありました。他の下船組みは入浴された方も結構いらっしゃったと思います。


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