以前確か鹿屋に行った際に聞いたと記憶するが、日南にあるという『首都圏では伝説と言われているチーズケーキ』屋さんを探しに行った。このケーキ屋さん、数年前までは横浜で営業していたらしいが日南産の日向夏に感動して一昨年秋に初めて今の地を訪ね、フルーツ生産者の人柄や自然の豊かさに惚れ込んで、ついにこの地で開業となったらしい。
行ってみれば飫肥の近くでもある。だから店を探す前に飫肥の街も改めて探訪してみた。何度か来ている
がここ飫肥の魅力は表通りじゃなく裏通りだ。裏通りにこそすごい発見がある。個々の家並みの中に今でも藩士が出てきそうな藩校があったり、ドキッとするような小じゃれた店があったり、どんな構造かと頭を悩ます大きな2階建てと思える藤間流の稽古場もある。つい先日まで人が住んでた匂いのする洋館があるかと思えば大きな蔵の建つ今でも人が住んでいる大きな2階建て洋館も姿を現す。
この飫肥は伊東氏の城下町でNHKの朝のドラマ『わかば』でも飫肥城大手門をはじめ10箇所以上でロケが行われた。厚焼きたまごの他飫肥天でも有名。勿論小村寿太郎の生家も残っている。生家の住所の記載を見ればこの地は何と鹿児島県となっている。歴史を紐解けば明治4年の廃藩置県で一旦飫肥県とされ、その後都城県、宮崎県、鹿児島県、またまた宮崎県と幾多の変遷を経ていることが分かる。
今回訪ねたケーキ屋さんは間違いなくこの街に新たな魅力を付加することになる。案の定私が店を訪ねるとすぐもう一人客が入ってきたが鹿児島からの人だった。ほとんどがレアチーズ ケーキだが山郷のこの場所で、何でこんなに旨いのかと思う。丁度ご主人が主婦の皆様を対象とした家庭で作るケーキ講座から帰ってきたところでしばしお話させて頂いた。チーズケーキになかなか熱き想いを語る人だった。また飫肥城大手門から右に入った横馬場にある服部亭は元々伊東家の御用商人の家だそうで15年位前に開放して食事を提供しているそうだ。店構え、お庭も立派なことから地元の結納の儀もここで執り行なわれるとか、昼のお膳も郷土色豊かでなかなかの人
気の店になっている。 うれしい事にここの飫肥図書館(正式名称は日南市立図書館)は街の中央に位置する。夕方6時までの開館でもあり、郷土コーナーはかなりの充実振り。歩く音が少し気になるが明るいのがいい。きっと域外からの方が訪ねても満足してくれると思う充実振りだった。
さてここから20分~25分のところにある坂元の棚田は昨年10月『第12回全国棚田サミット』が開催されたところで有名だ。日曜日は田植え祭りもあるとのことだが当日は車が混むことも想定されるので敢えて土曜日に行くと田植えの準備中でなかなかの眺め。初めて行く人はあまりのスケールの大きさに驚くだろう。
今は展望台まで設えてあって、何と木組みの櫓まで建っていた。これは行き過ぎかも知れないが昨年のサミット効果なんだろう。でも展望台からの眺望は綺麗だが何となく味気無い。多分誰でも見れるからなんだろう。やはり自分だけのスポット探しが大切だ。尚国道からこの棚田に通じる分岐点にある茅葺屋根の道の駅酒谷で売ってる草餅は5個¥420だが、なかなかすごい一品だ。聞けば土日は1日2,000個も作る人気商品だとか。即2個も食ってしまった。県境に囚われない広域だからこそ充足感のある旅ができると思った。


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