24日から九州観光推進機構主催の首記企画に参加しました。研修は2泊3日ですが私は1泊2日の参加とし、1日早めに戻りました。今回の参加者は福岡、熊本、鹿児島で総勢といっても13名。これに機構側から4人が参加。鹿児島側からは初めて県職員も参加していました。
さて24日の初日は宮崎駅前からバスが出ましたが私は綾の酒泉の杜にて合流、約1時間40分かけて緑濃い西米良に到着、推進機構及びみやざき観光コンベンション協会のご挨拶の後、さっそく西米良村長で観光カリスマ黒木定蔵氏の講話が始まりました。村長は昭和23年生まれのまさに団塊の世代。ですが顔も若々しく自称49歳だそうです。西米良も昭和30年前半は人口5,600人程の規模を誇ったもののその後減少に入り、今や1,400人程度となっています。これを何とか食い止めようと日本初のワーキングホリデイをスタート、訪ねる側と受ける側の対等な関係に基づく交流人口の拡大は今定着期に入っています。平成6年の国の予測で平成22年には村の人口が748人にまで減少すると言われたそうですがワーキングホリデイの嬉しい誤算として村の若者とのカップルも誕生、今や出産適齢期人口も一時の15人から54人にまで拡大したとか。村をあげての生き残り作戦は地道ながら着実に成果を生み出しているように思います。西米良は今『奥宮崎広域観光協議会』のメンバーとして綾、西都と一緒になって人吉からの山越えルートを『森の仲道』と称し、広域連携を図っています。村のアイドルは『カリコボーズ』。カリコボーズは村に伝わる神様みたいな存在で河童伝承の一つと言われます。でも季節により川に住んだり、山に住んだりするそうで、この地の環境の守り神なんです。
ですからここの温泉もカリコボーズの湯『ゆたーと』と言います。月曜の早朝6時に起き出して全員で風呂掃
除をしましたが指導員は76、84,88歳の3人の女性でした。しかし皆さん動きが早いし、腰は曲がっていないし、すこぶる元気で驚きました。湯質はph8.6でまさに美人の湯。お薦めです。 特筆すべきはここでしか見れないクリスマスツリー。何と木にぶら下がっているのはご当地名産のホウズキなんです。しかもこの中に電球が入っていて、それはそれは綺麗なもの。このホウズキの数は何と村の人口に合わせてあるんです。これが毎年幾つ増えるかを村民は皆楽しみにしています。以前これを知った銀座の店が作ってくれと注文が舞い込んだそうですが村長はここだけのものとして頑として首を縦に振らなかったそうです。
昨日は綾にてオーガニックごうだの代表郷田美紀子氏の話を聞き、実際に昼食を頂きました。¥1,500のお値段ですが内容といい、色合いといい、味といい、合格です。もう少し軽めでもいいかなと思いました。その後長さ250m、高さ142mの照葉大吊橋を渡り、約2時間にわたり現地ボランティアガイドさんに引率されて照葉樹林を歩きました。幸いに雨も降らず西米良のカリコボーズが綾まで見守ってくれたと思いました。
杉の植林が全国的に拡大される中で郷田さんのお父上は綾の町長として国有林の伐採に反対の狼煙を上げ、世界的な照葉樹林帯の価値を国に説得して今があるようです。県立図書館に何度も足を運び、専門書を紐解いて学んだということだけあって、今の綾町の図書館は立派。残念ながら月曜休館で閉まっていましたが郷田町長の思いが十分伝わってくる屋根瓦も美しい建物でした。
最後に高千穂町で地域再生マネージャーとして活躍中のANA社員柳田剛一氏による活動報告を聞きました。平成17年9月から高千穂に入り地域と密着してその宝を首都圏はじめ日本各地に発信されています。何故ANAが高千穂って思いませんか?地域が輝かないとANAの将来は無いとの社としての判断だそうです。これは立派。国内での売り上げが全社の7割を占めればこそでしょう。すでに平成16年には対馬でも同事業をスタートされています。でも年間120万人が訪れる高千穂ではありますが宿泊はわずか13万人。つまり通過点としての高千穂なんです。彼は何とか滞在時間を延ばしてもらい、宿泊していただける高千穂を目指して頑張っています。
長くなりましたが今日は長年の友人である酒泉の杜の山本総支配人の講話があるんですが残念ながら聞けませんでした。最近あごひげを伸ばし始め、貫禄もついてきた彼の話はまた別の機会に聞きたいものです。
(下は酒泉の杜の食事、キュウリの蛙さんが鎮座してますよ。)


「かごしま旅情報」にて、好評連載中のプロデューサズコラム「