夏休みを頂いて東北に来た。目的は今最高潮の祭り見学だ。東北三大とか四大とか言われるが仙台の七夕は見たことがあるが、正直秋田の『竿燈祭り』は見たことが無かった。何となく北九州の戸畑に似た祭りがあるがどんな規模で、見学者がどれほど楽しめるのか知りたかった。
4日秋田に着いてさっそくレンタカーを借り、角館経由田沢湖、さらに乳頭温泉にまで足を伸ばした。台風5号の関係で午前中は雨で心配したが夕方は必ず晴れるとの信念で行動した。この乳頭温泉、まるで江戸時代の関所に来たかと思うほど古びた作りで、映画のセットかと勘違いする。入浴料¥500だが見てると払わずに入る人も多いようだ。それほどの人がこんな山中深くに押し寄せる様子は驚きだ。湯はまさに牛乳色とでも言うのだろうか不思議な色だ。あとで人が乳頭温泉に行ったでしょう?って聞くので何で?と聞くと匂いが残ってると言うから驚いた。
私の前にドイツから来た家族が3人いたが湯船を廻る間にまた一緒になった。聞くと3週間弱の休暇を貰って日本の東北地域を温泉と山歩きをメインに廻っているらしい。この乳頭温泉、湯船が幾つかあって、その中のまた幾つかは混浴だ。このドイツ人家族と一緒になった場所も混浴。今夜は是非秋田の竿燈祭りを見るべきだと知ってる限りの歴史を紹介した。今度は是非鹿児島にも来てくれるよう風呂の中でのかごしまプロモーションも実施した。
さて肝心の祭りだが雨は止んでも風は結構強く、主催者代表で市長が力強い開会宣言、しかも日本語、英語でのスピーチだった。海外からもたくさん来ていることを承知の上でのことだろう。今年は248本の竿燈が参加とのこと。この竿燈にも幼竿、若燈、など4種類あるそうで、大人の竿燈には46個もの提灯がぶらさがり、高さも10mを超えるような大きさだ。竹ざおで組んだ竿とは言え、竿の直径は10cmを超える大きさだから重さもすごい。これを片手、肩、腰、額、顎の上に乗せて、空いた片手に扇子、もう片手には番傘をぱっと開くと観衆は
一斉に拍手する。秋田に生まれ、秋田に育った男は必ずこれをやるはずだ。秋田男のアイデンティティーとして脈々と受け継がれていることは間違いない。小学生の男の子達も小振りの竿燈を抱えて、大人同様の仕草をするが、これがまた喝采を呼ぶ。女性達は太鼓や笛の演奏がメインだ。これらの竿燈が街のメインストリートにずらりと並ぶ姿は壮観そのもの。中には風で倒れる竿燈もあって、何人かで消えた蝋燭の明かりを再度灯す作業もみたが、これまたなかなか面白い。この祭りただわいわいがやがやではなく伝統の重みを感じさせる、これが醍醐味だ。
さて冒頭にも触れた角館は東北の小京都と言われるだけあって街中はとっても古いたたずまいだ。武家屋敷通りは長く続く黒壁が重厚さを際立たせている。緑も多く素敵な町並み。秋田の祭り見学を兼ねた大型バスも何十台も来ていた。本当に道に人が溢れていた。ここで食事もしたが古民家を移築して周囲の雰囲気にピッタリはまった素敵な空間だった。本場稲庭ウドンも食べたが¥1,050もした。
もともとこの稲庭うどんは将軍家への献上用に作られたものだそうで、日本で一番高いウドンだと当地の人も言うくらいだ。でも写真の通り肩幅より広い大きな丼、一人じゃ食べられないんじゃないかなって心配したが、どうして味はなかなかよかった。
簡単だが旅先から一報する。


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