日本政策投資銀行(DBJ)さんの主催で開催された宮政会(きゅうせいかい)の会合に初めて参加した。この銀行は一般に言う銀行ではなく日本開発銀行と北海道東北開発公庫の業務を発展継承して1999年10月に発足した政府系特殊法人だ。現在九州には福岡と鹿児島に支店を置き、大分に駐在員事務所を置いている。出資金は全額政府出資で、平成19年度の投融資規模は1兆2,500億の規模だ。長期資金の供給を含め地域経済の自立的発展に資する活動を行っている。宮政会は宮崎県内でのDBJさんのお取引企業の役員クラスの方々で構成されている。特に今回は総裁がわざわざ来宮されたこともあって参加者もほぼ全員が社長さんだった。
たまたま私が宮崎で生まれたというご縁もあって、お声掛けいただいたと思うが総裁が最前列でお聞きになっていることもあって今日の講話は少し緊張気味でスタートした。本当は1時間ということだったがついつい力が入って1時間半に近いところまで延長してしまった。天璋院篤姫のお話もしたが、彼女が亡くなった1883年から丁度10年後に宮崎観光の生みの親とも言われる岩切章太郎氏がお生まれになっていることもあって、篤姫を結構身近に感じていただいたのではないかと思う。篤姫だけを切り離して語るとえらく昔の人という印象を持つが誰でも知ってる郷土の士を間に挟むことで時代はぐっと縮まるということだ。
さて新聞でも報道の通りすでに10万人を超えた県庁訪問者用に作られた記念グッズのお値段が¥150~500程度であることは実にいいセンスと言える。誰でも、たくさん、嵩張らず、重からずという今のトレンドに合っている。ライトアップもされ、県庁が観光地となりうるいい見本だ。ただ知事人気が先行して業界が引っ張られる形で進む宮崎だが今こそ足、腰を鍛えることを忘れてはいけない。宮崎地鶏が爆発的に売れ保健所も心配し始めた途端カンピロバクスターの発生を見たように、製造段階での品質管理の強化がもっと必要だろう。 知事の言われる『日本一のおもてなし』県を各現場でどこまで実践しているのか、単に流行、ファッションに流されるだけでは本当の意味での意識改革には繋がらない。勿論これは鹿児島にも当てはまることだ。
SNAスカイネットアジア航空の社長にも9月就航の件で御礼を申し上げた。ロードファクター70%を期待されているようだが初便は満席でも次便からが本当の勝負だろう。やがて機材も徐々に揃えば目指すは福岡/羽田便となる。今は南九州の航空会社だがホームベースの宮崎は当然として長崎、熊本にはすでに就航しているし、今回の鹿児島の次は福岡を目指すのは企業戦略としては当然だと思う。いい料金も出ているし私も早く乗ってみたいと考えている。宮交の社長には昔の納涼バスの話をした。私が幼い頃は夏になるとこの納涼バスに乗ることがあこがれであり、初めて乗ったときの感激は今も忘れない。恋人同士が乗ってることもあって青島からの復路は敢えて車内の明かりを消して走行した。これがサービスなんだと教えて貰った。あの時代県民があんなに支えた宮交だが納涼バスも無くなったし、市内を走るバスにも客はあんまり乗っていない。でも収支状況は改善されていると報道されている。中身が分からない私がどうこう言う事は差し控えるべきだがバスの乗車率がそんなにアップしたんだろうか。自家用車利用が増えたと言うがそれは鹿児島でも同じだ。私は街が広がりすぎたことが一因じゃないかと考えている。
元々さほど人口が多くない宮崎市だが周辺の開発で人口が拡散したから自家用車保有率も高まった。今や一人一台の時代とまで言われる。一方市心人口は寂しい限りだ。市街地活性化法で再度中心地に人を集めようと手を打つが効果が出てもかなり先の事だろう。田舎の街まで東京の日本橋などのように昼間中心の街に作り替えてしまった。少子高齢化で人口が減少することを考えずに人が住まない街づくりに一生懸命取り組んできた。地域にとってこれは悲惨だ。イオンの進出とは違う話だ。
昨日は復路財部町の地鶏・田舎料理の店『古里庵』に立ち寄った。連盟の鹿籠六によるこの店と民泊の詳細なレポートはすでに掲載しているのでお目通しになった方も多いとは思うが私は初めて行ってみた。1,200坪の広大な敷地に樹齢も相当な古木を含め緑が多い館というのが第一印象だ。母屋も見せて頂いたがこの地域の家は客間と居間に段差(約20cm位か)を設けるのが昔からの家造りだそうだ。お客様は上段の間というおもてなしの心の表現だろう。さっそく美味しい手打ちそばと地鶏のサシミを頂いた。食ってみてくれと鶏のレバーも戴いたが新鮮で超美味だった。北九州ナンバーのお客様も昼前に入ってこられた。結構遠隔地からこの店に足を運ばれている方が多いそうだ。こんな所こそ国が進める『おとなの長旅』に相応しいと思った。外国人の経営する素敵なカフェも先日オープンした。昔からの素敵な空間に新しい空間が加わって魅力アップの財部町だ。
なお余談だが往路いつものように加治木饅頭を買い求め、都城在住で7月まで当連盟で活躍された知覧氏を訪ねた。丁度引っ越しの真っ最中だったが饅頭を食いつつ近況を聞いた。すこぶるお元気の様子で何よりだった。彼は当連盟都城支局長でもあると勝手に考えている次第だ。


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