昨日は平成19年度かごしま観光アカデミー事業としての観光PRスタッフ研修で冒頭ご挨拶させて頂き、そのまま熊本に向かい、先日この欄でもご案内した九州農政局主催の『九州地域農山漁村活性化シンポジウム』にパネラーとして参加した。
熊本駅に降り立つと集合時刻の12:30まで約45分あったのでさっそく駅の近くのあのラーメン店『風林亭』で¥610のラーメンを食べたが相変わらずなかなかいい味だった。昼になると客がどんどん押し寄せるがやはり大盛り(¥740)の注文が多いようだった。タクシーの運ちゃんに聞けば、ここもいいがもう少し離れたラーメン老舗の『黒亭』も旨いそうだ。次回挑戦したい。
さて定刻午後1時に開始のシンポジウムでは新現役の会の代表古賀氏の基調講演から始まった。新現役 の
会は今から4年前にスタート、全国に20支部、約1,000名の会員がいる。これまで培ったノーハウ、経験を基にスモールマネー型ビジネスを構築して地域社会に貢献していこうと活動されている。しかし前宣伝ほど団塊世代のリタイヤは進んでいない。もの作り現場のノーハウ継承が進んでいないことからメーカーを中心とした定年制延長も一因だろう。では事務系の団塊世代はどうしているのか。各行政が相談窓口を設けて定住促進事業を進め、主要旅行社は所謂下見ツアーも企画してきたが定住にまで結びつく例は少ない。この要因として定住の希望者と受け入れ側の思惑の違い、期待感が先行して具体的マッチングのソフトが育っていないことが考えられる。地方が都会にあこがれを持つ限り都会からの人の移動は起きにくい。やはり今地域に住んでいる人たちが自分たちの環境の本当の良さに気づかない間は難しいという事だろう。
私からは人口減少が将来もたらす経済的なインパクトについて鹿児島を参考にお話しさせて頂いた。何をやるにせよ認識の共有が大事だ。今のまま何もしないと自分たちの住む町が生き残れないという認識から打開策の模索が始まる。特に多くの島嶼を抱える鹿児島の場合は深刻だ。高校を終え就職、進学で毎年多くの若者が島を去っていく。種子島のUIサポートセンターは4年ほど前に移住者の方々が中心になって生まれた任意団体だと聞いた。自分たちの後に続く移住希望者に自らの経験を語り、地域にソフトランディングする上での心構え、ノーハウを伝授する。行政も遅れて2年ほど前からこれに参画し、民間主導、行政支援のネットワークが形になり、年間90名を超す移住者実績を上げて九州の中でも数少ない成功事例として注目されてきた。種子島の特徴は全国的に団塊の世代を意識した定住促進事業が活発化する中で30歳から40歳台の移住者が多いことだ。しかも看護士さん、助産士、介護福祉の専門家や薬剤師の方もいて島としてもありがたい方々が多い。勿論農業を生業としたい方々もいる。人や組織に縛られず、自分の時間を大切にしたいとの思いが根底にあるようだ。だから自由な時間をサーフィンに費やす人たちも多い。
最近県外からの視察も多いこのUIサポートセンターだが私的にはここが都会モジュールと田舎モジュールのインターフェース的な役割を果たしていることが定住定着者が多い理由だろうと考える。しかも窓口担当者も移住者であれば聞く方も気兼ねない。これに行政が住宅や就業相談に親身に対応してくれる。空き家も思うほど無い中で少子高齢化の中で教職員住宅を一般住宅に転用する試みも的を得ている。今後ともこの活動に注目したい。
尚講師としてながさき田舎暮らしアドバイザーの松本さん、天草市経済部長の
奈良崎さんからは事例発表、武雄のNPO循環型たてもの研究塾理事長の山田さんからも人口減少による地域消滅への危機感が今の活動の根底にあることなど事例を含めて発言された。11月25日には福岡市で九州農政局主催の『都市と農山漁村の共生・対流シンポジウムーグリーンツーリズムと心の旅』が開催される予定だ。また昨日は鹿児島県からも農政部農村振興課、企画部企画課、志布志市企画政策課、南さつま市新産業創造室からも陸路長時間かけてご参加頂いた。感謝したい。


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