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11月の九州ツーリズム大学

九州ツーリズム大学についてはすでにいろんな機会にお話してきたが今年度11期になってようやく我が鹿児島からの参加者が増えてきたと聞き、土曜だけではあったが覗いて 途中の風景 みた。小国で時間があったので近くの蕎麦屋に立ち寄ったが待ちが多く、隣の小山の上に建つ蕎麦屋にした。 ¥700の一番安いものを注文したが本当に手打ちなんだろうかと思う位麺が細かった。正直数年前、佐賀のとある山間部にある私の好きな蕎麦屋に徐々に客が増えて来る中で、最近の小国の蕎麦に満足できず、佐賀の山あいまで蕎麦を求めに来るとの声を聞くにつれ、もう小国の蕎麦も終わりかとさえ思っていた。私的には今回小国で食べた蕎麦は都会的で、洗練されてはいるが、もう少し素朴な蕎麦の方がここには似合うはずだと思っている。

九州ツーリズム大学11月講座 さて午後最初の講義は東大大学院農学生命科学研究科森林科学専攻の下村教授の『地域風景の保存活用とツーリズム』だった。とにかく内容が豊富で景観法の背景から説いて、1864年のヨセミテ国立公園に始まり、1972年スタートの世界遺産、更に1992年の文化的景観という流れの中で、従来の『探勝景』から『生活景』への価値のシフトの話が面白かった。特に1936年日本で初めて出版された国立公園写真集に載っている写真の構図が何とあの安藤広重の構図にピッタリだとの詳しい解説は面白く、驚きの発見だった。また同じ杉の植林でも日田では1ヘクタール約3,000本に対し奈良の吉野では10,000~12,000本植えることからテクスチャーと言われる森林密度が異なり、これが地域特異の景観を作っていることなど、日ごろ目にする山にも地域特性がある話も面白かった。いろんな専門家がツーリズムを語る時代だ。狭い観光の範疇では語れない時代でもある。

さて先生の話のハイライトは西表島で実際に調査した環境保全に島外者が幾らなら払うかという調査だった。現在入場料0円の場合の来訪者数が入場料の漸増に伴いどう変化するか、 九州ツーリズム大学11月 中央値と呼ばれる料金を現地アンケートから導き出し、これをベースに持続性のある受け入れ人員規模と適正な料金設定を求める手法だと思うが、できればどこか九州内でフィールドワークが出来るともっといいのに、と思った。地域に理解ある人を増やしながら環境保全の為に大きな負担と思われない金銭的支援の絶妙なバランスを求めるシステムだ。極論だが誰にでも来て下さいという時代は終わり、生活景を保つ為に協力してくれる人を選別していこうという時代だということだろう。

今日はその後商家民泊『ササク蔵ブ』の北里香代さん、『地域計画研究所』の井原満明氏の話など盛りだくさんの内容だった。しかし今日の参加者はざっとみたところ33,4名だったと思うが、私を含めて何とこの中の7名が鹿児島の皆さんだった。種子島、大口市、南さつま、鹿児島市、、、、やっとここまできたんだと感慨もひとしおだ。夕刻私は小国で行き付けのUターン者が経営する店『竹蔵』で夕食を済ませて移動した。ここは最近日田にも店を出した。小国ブランドの発信基地だ。今回鹿児島から参加の皆さんには他県から参加の方々と是非横の繋がりを作って欲しいと考えている。これからの鹿児島には重要だ。

銀杏のライトアップ それにしても卒業生も再度聴講生で参加する姿はいい。懐かしい宮崎高千穂町の課長さんは新鮮な椎茸を竹ざるにいっぱい運んできた。農政局の係長さん、福岡在住で毎月セミナー、シンポジウムのお誘いを頂く女性、そして小国町の皆様の顔は生き生きしていて、こちらが元気を貰う始末だ。だからこの学びの里は貴重だ。 左は近くにある熊本県下最大の下城の大銀杏。国指定の天然記念物に指定され、幹回り9.6m、樹高25~6m、樹齢1,000年以上と言われる。今ライトアップが美しい。

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