種子島とサポセン
25日から1泊2日で久しぶりに種子島に出向いた。それにしても今回の船は波が荒い関係かよく揺れた。熊毛地区所属長等研修会での講話には多くの県関係者が参加された。新幹線が2011年全通するが航空路線は鉄道より1年前倒しの2010年にも幹線が再編成され、地方路線も併せて再編成の動きがある。特に鹿児島の離島路線は新幹線の全通で影響が大きいと考える。この機に北部九州を含め主要都市との念願の直結も期待できることをお話した。だから交流人口の拡大に向け今準備を加速しないと間に合わない。今回関係者との懇親会、二次会、更には三次会までめずらしく痛飲したが新しい店、しかもIターン者がなかなかセンスのいい店を開いていた。日頃夜の空間が大切とお話ししているが西之表の動きは期待が持てると感じた。
さて翌日はかねて行きたかったU・Iターンサポートセンター(通称サポセン)を訪ねた。県内より県外で有名なこのセンターだが先ずはその事務所に驚いた。サンダース軍曹が天幕を捲って出てくるんじゃないかと思うようなテントの館だ。中に無線機こそ無いがパソコンのケーブルなどがあって一見して野戦基地だ。しかも強風でテントが煽られて騒がしい。でもこんな事務所だからこそ現場の臭いがプンプンしていた。石油ストーブが一個置いてあったがこれからまだまだ寒くなるとテント内での活動も大変だなと思う。このサポセンは2003年に活動を開始した。当初は移住者への空き屋情報提供をメインに活動してきたが今はより積極的に人口を増やすことで地域の活性化に貢献すると明確に目的に掲げている。数年前からサポセンの活動と実績を聞きつけた各地行政の視察も多いようだ。それらをこなしながら本業(?)の移住志願者に移住先輩として的確にアドバイスし、ケーススタディーを積み重ねてノーハウも構築できた。昨今では年間90数名に及ぶ移住・定住者を生んできた。団塊の世代もいるが30,40台の現役でしかも手に職を持つ人間が多く集まってきた。まま地域にとけ込めない事例もあるんだろうが私はその努力と成果は大いに賞賛に値するものだと思っている。地域と移住者を繋ぐ触媒というかインターフェース的な役割がここの機能だろう。でもこれほど成功している事例も他にあまり聞かないのはやはり誰がやってるのか、つまり人だと思う。会長は東京、事務局長も兵庫のご出身だそうだ。会長は元リフォームの会社経営、事務局長は脱サラして大浦町で営農を学び、この種子島で自ら畑仕事に勤しむ。ちょっと気むずかしい風な感じなんだが噛む程に良い味が出てくるアカデミックなお方だ。残念ながら会長に先んじてここに移住していた息子夫婦は最近宮崎の清武に再移住されたようでちょっと寂しいなあと本音も漏らされた。昨今の学校の統廃合も子供を抱える移住希望者にとって腰の引ける要因になっているんだそうだ。県もこういう地道ながら着実な成果を生んでいる活動をもっとしっかり見て欲しいと思う。
さてすぐ傍にある南種子の図書館を覗いた。本屋さんの隣にあるというロケーションもめずらしいが図書館に入った途端に面が割れた。10月県の図書館総会での私の講話を聞かれた方だった。資料費も一時大幅な減額となった時もあったが現在何とか他地区に遜色ないレベルまで復活してきたと言う。ここで柳田理科雄という方の本に出会った。聞くと前町長のご子息で理系の解説本をたくさん執筆されている在京の方らしい。こんな出会いも地域の図書館なればこそなんだろう。
この南種子で昼食を取った。『磯乃茶屋』という初めての店だがメニューを見ただけで美味しさが伝わるような店だった。稲荷寿司2個付きで¥650のラーメン定食を食べたが、どうしてここのラーメン、豚骨に醤油仕立てを加味したなかなかのお味だった。近くの女性に運ばれてきた唐揚げ定食も見せて貰ったが次回はこれを食したいと思うほど綺麗だった。ここは味もさることながら見てくれもすこぶる優れたお店だ。


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