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種子島地区観光推進セミナーと浜上ストア

29日は朝8時の船で種子島に向かった。あまり良い天気ではなかったが船は大きく揺れることもなく、ほぼ定刻西之表に到着。歩いてホテルに行き、荷物を置いて、さっそく朝の腹ごしらえにタクシーに乗って浜上 浜上ストア ストアまで飛ばした。10時を過ぎれば開いてるものと勝手に思い込んでの事だが、店は明かりも灯ってオープン状態。入って左の魚コーナーの親父さんに『旨い刺身、お願い!』って頼むと、店に並ぶ首折れサバの中から形のいいものを選んで、見事に捌いて刺身に変身。これに手を出す間もなく次から次に今朝揚がったばかりの魚を刺身にして出してくれた。相変わらず店の一角で立ったまま食べるんだが、こうして食べると不思議に旨さが増す。何度も食べているがここの刺身は本当に絶品だ。烏賊も2種類出て、全部で8種類の魚を4人で食ったが身の締まりといい、甘口の醤油によく合う。

親父さんが面白い話をしてくれた。今日食べた首折れサバは種子島のものらしいが屋久島で獲れたサバは持ちが少々違うそうだ。絞め方に秘訣があるようで屋久島の秘伝の技はなかなか教えないらしい。店に置いておくと時間の経過とともに色が 浜上② 変わるそうだが屋久島産のものはなかなか変わらないんだそうだ。同じ熊毛地域、しかもすぐ近くの漁場なんだろうが獲った直後の技が違うようだ。こんな話は鹿児島市内にいてはなかなか聞ける話ではない。やはり現場でこそ聞ける話だ。食いきれないほどの刺身に大満足してホテルに戻った。

さて午後1時過ぎにセミナーが始まった。冒頭私がご挨拶させて頂き、すぐ阿蘇地域振興デザインセンターの坂元事務局長の講話が始まった。前日から種子島に入って貰い、時間の許す限り島内を視察して頂いたこともあって最初から千倉の岩屋が自然の海蝕だけではなく、人為的な力が加わっているのではないか、2つの入り口から太陽光が岩屋中央の広場に達する可能性もあり、エジプトのアブ・シンベル宮殿との類似性も考えられるとする仮説も披露された。学術的な根拠とは別にロマン作り、ストーリー作りが滞在時間を延ばす手法の一つであることを示された。

このほか地域づくりとは地域性の向上、人間性の向上、経済性の向上であり、地域の活性化とは地域づくり、人づくり、元気づくり、そして元気な人とは学習意識に富み、素直な性格で、プラス思考の強い人だと説く。一語一語に含蓄ある話だがこれを阿蘇地域でどう具現化しているのか事例も発表されて聞く側にとっては分かり易かったと思う。2時間近くの熱演だった。この後意見交換会も開催され、1市2町からの取り組み状況、県観光課のコメント、昨年1本化された種子島観光協会の会長、副会長、事務局長からの報告やこれからの方向性を語って頂き、支庁長からもコメントも頂いた。3月には市制50周年を記念してあの飛鳥Ⅱも入港するという。昨今の発砲事件で銃砲管理が厳しいのは分かるが火縄銃による歓迎セレモニーは最も種子島らしいイベントのはずだが、これがなかなか許可されないことについて何とか関係機関の了解が得られないものかという現場の声が強かった。

夕刻から懇親会も開催され民間、行政の方々多数が参加された。私も過去2年間このアカデミー事業には参加しているが本音での意見交換に勝る物はない。今回の事業の総合評価はご来場の皆様からのアンケートなど待って判断するべきだが、当事者の一人としては内容的に良かったのではないかと考えている。

夜飲みに街に出たが先週静岡からやって来たという女性もいれば、種子島在住10年目という人もいて、なかなか多彩な方々が多かった。昼間はサーフィン夜はお勤めというパターンだ。いろいろ聞いていくとここのIターン者には3種類あるようだ。一つは冬場のサーフィンスポットを求めた短期滞在型と島の心地よさに居着く長期型、また最初から移住を前提にお試しステイから入った本格移住型とも言える方々だ。南種子町でのUIターンサポートセンター(通称サポセン)の活躍は前回触れた。単身であれ、家族持ちであれ地域との接点無しには住めないことからサポセンの支援と地域の懐の深さがあればこその話だろうと思う。

新幹線の全通、空の交通網の再編成、教育旅行マーケットの沖縄離れ、韓国旅行者の急増など考えていくと種子島の可能性は大きい。今回のセミナー、意見交換会が全島的な機運醸成に何らかの役割を果たしたのではないかと考えている。

 

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