2008年9月22日
時代とともに国民の旅行スタイルは大きく変わってきました。かつての観光の形態は、物見遊山的な周遊型の旅行が主
流であり、宿泊先では豪華な宴会を伴うものが多くありました。しかし最近の旅行は、旅行者のニーズを組み込んだ個人旅行が中心であり、主要な旅行代理店の統計によると、団体旅行と個人旅行の取扱いは、3対7の割合となっています。旅行者の趣向も、訪れる地域の自然・生活文化・住民とのふれあいを求める「交流・体験型旅行」へと旅行スタイルが変化しています。熟年層では、特に自分流の旅行スタイルを求める人が増えてきています。地域は消費者のニーズに合っているかで選ばれる時代です。
手配の方法も大きく変わってきています。いままでは、旅行会社、駅、宿泊施設の案内所等が多く、選択肢は限られていました。今は行きたい地域の情報については、パンフレット、雑誌、インターネット等多種多様なメディアで、自分のニーズをみたすものが簡単に入手できるようになりました。旅行手段も多様化し、また、目的や対象は広範囲に及び、自分の五感で体験する旅行を求める層にはより詳しい情報が求められています。
地域においても、体験メニューをプログラム化した「体験型観光」、環境をテーマとした「エコ
ツアー」、街中を歩きながら観光する「まちあるき」、歴史的産業遺産を勉強する「ヘリテージツアー」、農業体験を盛り込んだ「グリーンツーリズム」など新たなツーリズムがブームになっています。 地域発の旅行商品づくりが注目されています。そのため、地域の受入れ側もより細かな地域情報の提供、おもてなしの心の醸成、観光客を案内する組織、人材の確保が必要になってきています。住民の創意や工夫を活かした観光まちづくりを推進するには、地域に愛着と誇りをもつ人のアイデアと意見が不可欠です。これが、地域をコーディネートする「担い手」の育成が求められる所以です。
担い手に求められる要件は、
① 地域活動において「活躍している」または「活躍する意欲のある」人材
② 得意分野を持ち、それを人に教えることのできる知識とスキルを有する人材
③ コミュ二ケーション能力に富み、常に好意をもって人に接することのできる人材
などです。得意分野は、学術等の専門知識に限定されるものではなく「ものづくり」、「伝統芸能」等の伝承も十分その対象です。地域住民の活力を活かし、来訪者を「もてなすこころの醸成」が交流人口の拡大を図ることを可能にします。
観光連盟では、地域の担い手を育てる方策の一環として「かごしま観光人材育成塾」を、11月18日~21日の4日間の日程で開催いたします。九州各地の地域づくりで活躍している11人を講師として、地域素材の発掘、地域間の連携、旅行の商品化、情報の提供、おもてなしの心の醸成、などを学びます。またニュ―ツーリズムのワークショップやフィルドワーク、夜学塾も実施します。地域の活性化の手法を学ぶいい機会であり、参加者同士のネットワークづくりにも役立ちます。県内の多くの地域から参加されることを期待します。
参考資料「旅のもてなしプロデューサー」 ぎょうせい


