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ボランティアガイドの役割とは

 

2009年3月30日 
  

 第2回九州観光ボランティアガイド大会が、熊本で開催されました。今注目をあびている着地型観光には、地域を良く知るボランティアガイドの役割が重要となってきました。九州各地の取組の現状が報告されましたが、今後の課題と方向性について述べたいと思います。

 

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 まずガイド料金については、ほとんどの団体が無料で行っているのが実情ですが、資料代、ガイドの連絡交通費等を考えると一定の料金を収受するのが妥当と考えます。自治体の負担や善意だけでは限界があり、きちんと対価をもらうことで責任感も高まり、会員同志の勉強会や研修会への参加も可能となり、スキルアップにつながると考えます。特に参加者の万一の事故を考えると保険を付保することが、不可欠と思います。

 

次にガイドをする上での日頃の準備と行程での心掛けです。日頃から行程上の歴史的遺産、景観、地域の名産品店などは把握して説明する必要があります。特に地域の生活・文化を語ることは、観光客が地域を知る機会となり大切なことです。最近は熟年の参加が増えており、ルート沿いのトイレの場所等も頭にいれておく必要があります。予約団体名が分かっていれば、どの地域からどのような目的で来ているかを調べ、自分が知る範囲でお客様の地域のことに触れると、親近感が深まるでしょう。

 

説明のしかたの工夫については、地域の歴史、背景など専門的な知識の羅列では観光客は飽きてしまいます。客の表情を伺いながら退屈していれば案内はさらりと流し、楽しい話題に切り替えることで客との融和が図れます。また、途中の茶店に立ち寄り和んだり、逆に参加者に質問をさせる雰囲気づくりも重要です。慎まなければならないことは、政治や宗教のことに触れることであり、お客様が気分を害することになります。ボランティアガイドの究極の目的は、おもてなしの心です。

 
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 終了後は自分の説明で面白かったことや、行程上でまた来たい場所などをアンケートに書いてもらい、次回にいかしていかねばなりません。また後日案内した団体に、お礼状を差し上げることが今後の誘客につながることになります。ボランティアガイドの組織がうまく機能するためには、会員それぞれのガイドする回数が増えていくことです。特定の人だけに集中することは、組織に亀裂を生じさせます。その意味で全員のスキルアップの機会を増やして日頃の勉強会を増やすなどの取組みが大切です。

 

県では今年秋に「よかとこ博覧会」を計画していますが、集客するにあたって重要なことは、地域ならではのメニューをいかにつくりあげるかです。そのためには地域を知るボランティアガイドが参画することが必要であり、中身の濃いコースをつくりあげることにつながります。

 

さて、来年の第3回九州観光ボランティアガイド大会は、鹿児島での開催が決まりました。県内には現在26の団体があり約700人のボランティアガイドがいます。本年中にボランティアガイドの協議会を発足させ、それぞれの団体の連携強化と会員同士の交流を図り、大会の成功に向けて準備を進めたいと考えています。

 

グリーンツーリズムの体験が子供たちを変える

                            

2009年3月23日  

 

農家民泊の受入をコーディネートしている「エコリンク」代表の下津公一郎氏の調査によると、21年度で南さつま地域には、5000人を超える民泊の予約が入っています。

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  ここ数年鹿児島でもグリーンツーリズムの受入の機運が高まってきました。現在関東、関西地区からの高校生、中学生が主体で、日程は1泊2日の滞在となっています。到着日の午後から農業体験を行い、夕食を全員で作り、翌日は午前中別メニューの農業体験を行い、昼食後農家に別れを告げて近隣の観光地に移動します。

 

受入家庭は初対面時には、大人顔負けのお化粧や学生に似つかわぬ髪の色や髪型に驚きを隠せないそうです。不安がよぎる中で受け入れますが、芋ほりや野菜の収穫作業などを体験するうちに、生徒たちは打ち解け、土の中から掘り起こす農産物の自然の姿に感動し、時間を忘れて農家の方と一緒に過ごします。  生まれて初めて畑の土に触れたり、落花生が木になっていると思っていた子もいたり、驚きの連続だそうです。夜の食事時間になると、自分たちが収穫した農産物を共同で料理し、食卓を囲みながら農家の皆さんと団欒し、時間が立つのも忘れて語り明かすことも多いとのことです。  

 
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 都会の生徒にとって農家での生活は生まれて初めての体験でもあり、自然の恵みの偉大さに触れる機会となります。また農家の人々との語らいに親近感を覚え、都会の生活では味わえない温かい人の心と人間性に触れることで、子供がもつ本来の純朴さが表に出てきます。

 わずか1泊2日の体験ですが、別れる時生徒たちは涙を流し抱き合って別れを惜しむと言います。24時間の農家での滞在がこれほどまでに生徒の心を動かすことに、受入農家の方々も共感を覚え最初の心配事を忘れて、また次の生徒たちを受け入れようという気持ちが高ぶってくると言っておられるそうです。生徒たちが農業に関心を持つ機会になるだけでなく、農家の人にとっても励みになります。グリーンツーリズムの体験は比較的農家の閑散期に実施されており、しかも経済的効果もあり、農業の置かれている状況を考えると、地域活性化の一つになると思います。

 

今農村は、後継者不足と高齢化が進み農業を断念する家が増加しています。限界集落が増え空き家が目立ち、田畑の荒廃も進んでいます。しかしここにきて農業の見直しの機運が高まってきました。外国産の食糧への農薬の混入、食の偽装など食への安全・安心が問われています。
 
 また、世界的に食料危機が叫ばれる中で、日本の食糧の自給率は40%を割り込んでおり、食糧確保の議論も高まってきました。農業を続けていくためには、農家の安定的な食糧の供給と収入確保が無ければなりません。しかし生産農家は高齢化しており、若者が農業に従事するためには、魅力ある農業にしていかねばなりません。

 
 
今県ではグリーンツーリズムにおける民泊のガイドラインを作成しました。農家民泊の受入の手法や保健衛生上の問題点を指導することで、定着に向けた環境づくりに役立つと思います。今年から「こども農山漁村交流プロジェクト」がスタートします。全国の小学校5年生が、農山漁村で1週間程度の体験をすることになっています。農林水産省と総務省、文部科学省の3省が進める事業ですが、各地域での受入態勢の整備が急がれます。グリーンツーリズムの実践を通して子供たちの情操教育に役立ち、また、少しでも農家の活性化につながる事業になることを期待します。

九州新幹線の全線開業を2年後にひかえて

2009年3月16日

shinnkansen.jpg 九州新幹線の全線開業まで2年となりました。開業に合わせて、新大阪から鹿児島中央駅間に直通の列車が予定されており、この度JR九州、JR西日本から「さくら」と言う名称が発表されました。大阪まで約4時間で結ばれ、関西圏と鹿児島が近くなり、観光面でも大きな効果が期待されています。
 
 
 県では、新幹線開業効果を県内全域にもたらすために、「新幹線効果活用プラン推進会議」を設置し、「観光・交通部会」、「産業部会」、「まちづくり・イベント部会」の3つの推進部会で新幹線効果活用プランの取組を推進しています。各振興局でも、推進会議をつくり取り組むべき課題を整理し、誘致策を作成しています。
 基本的な方向性は、「増やす」、「広げる」、「活かす」の3つの視点であり、新幹線による県内への交流人口を増やし、それをいかに各地へ広げるか、そして地域の活性化に活かしていくかです。
 観光・交通の分野について課題を整理したいと思います。新幹線は、博多と新八代が開通し鹿児島中央から東京まで、1つのレールで結ばれます。しかし今まで開通した新潟、長野、東北、秋田の各新幹線の沿線都市は、最大の消費人口を抱える首都圏から遠くても2時間から4時間の距離であり、観光客誘致には事欠かない状況があります。しかし九州新幹線は、東京から8時間程度かかるため、観光客誘致の面からみると、関西から以西がターゲットになり、今まで宣伝力の弱かった岡山、広島、山口など中国地域へのPRが必要です。安定的に観光客を確保するためには修学旅行の誘致が重要であり、運賃の低減や利便性の確保、集約臨時列車などの運行を働きかけることが大事だと思います。 

 次に鹿児島中央駅が終点になりますが、県内各地へ観光客を広げるためには、駅からの第2次、3次交通の確保が必要です。指宿枕崎線へは特急の運行が計画されており、指宿方面はかなりの客が流れるとみており、その後指宿港からの種子・屋久への観光にも弾みがつくと思います。南さつま地域はルート的に指宿温泉や
鹿児島市との連携が大事です。
 
大隅地域へは、鹿屋までの直行バスの運行や、週末には鹿屋バラ園、航空隊、吾平山上陵、佐多岬、指宿などに至る周遊観光バスなども検討すべきです。霧島地域は、肥薩線と新幹線を組み合わせた商品が魅力的です。北薩・伊佐方面は、行程を考えると新幹線の客を往路に出水や川内でいかにして途中下車させるかが最大のポイントです。また、ツルの越冬地出水、甑島、入来の武家屋敷、大口曽木の滝など季節感あふれる宣伝も必要です。 

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点目は、個人旅行に対応すべく着地型のメニューの充実をはかり、ボランティアガイドの養成による体験・交流のプログラムの造成、地元食材をつかったメニューの提供、伝統芸能鑑賞の定例開催など観光客の滞在できる環境づくりが必要です。
 今年から「よかとこ博覧会」が県内の数箇所で開催予定です。そこでしかできない体験・交流や、食の発表会、地産品の販売などを行うなどして、経済効果が持続できる地域を創出して全線開業に備えねばなりません。 

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点目は、地域をコーディネートする人材の確保です。地域の多くの事業者をまとめ、商品をつくり、魅力ある情報として発信することが、求められています。旬の価値ある情報でも、発信先や時期を逸すると価値がなくなります。これからの観光地は、観光産業だけでなく、農林水産業、商業、工業、生涯学習など地域総力戦での地域の魅力創出が不可欠です。その意味でも地域をまとめる人の存在が不可欠です。
 
 また、九州最大の人口を抱える福岡市とは80分で結ばれ、今以上に交流が活発になります。時間短縮効果により、日帰りも多くなり宿泊客が減少することも懸念されます。その対策としては、鹿児島市が宿泊したくなる街としての、魅力アップが求められます。エンターテイメントの構築による夜の天文館の魅力創出、「かごしま地産地消推進店」制度の推進による食の街としてのイメージアップづくりが、滞在につながります。また、美術館、博物館、図書館、宝山ホールなどで知的興奮を伴う展示やイベント開催の仕掛けが必要です。甲突川河畔の整備が進み、11年には維新ふるさと館周辺の両岸が美しく楽しい散歩道としてよみがえります。今年は、鹿児島女子短大が高麗町に移転し、若者が滞留するポイントになることは間違いありません。観光客誘致には、女性の視点での街づくりが求められます。全線開業により、離島を含めた県内各地に波及効果をもたらすためには、基点となる鹿児島市の魅力付けが、今以上に必要と思います。 

 最後に、新幹線開通で、自然にお客さんが来ると言うのは大変安易な考えであり、新幹線はあくまでも輸送の一つの手段です。それぞれの地域が差別化を図り魅力的になることが、誘客の要因となります。その意味で今年は、地域ごとに「地産地奨」を推進し内容のあるモニターツアーやテストマーケティングを実施するなど態勢づくりの年と位置づけ、全線開業に備えるべきです。開業まで残された2年間は貴重です。

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転勤者に送る ―鹿児島の観光PRを―

2009年3月9日

  2009030910390323418.jpg  サラリーマンにとって最大の関心ごとである転勤の時期がやってきました。県外に行く人、来る人、離島に行く人、離島から出る人それぞれさまざまです。
中国の唐の時代の詩人である王維が、友人を送る心情を書いた詩を紹介します。シルクロードを旅した方は、現地のガイドさんがこの詩を紹介することがあり、ご存知の方が多いと思います。

       元二の安西に使するを送る  王維 作

     渭城朝雨潤軽塵    渭城の朝雨軽塵をうるおす
     客舎青青柳色新    客舎青青柳色新たなり
     勧君更盡一杯酒    君に勧む更に盡くせ一杯の酒を
     西出陽関無故人    西のかた陽関を出ずれば故人無からん

[語訳]
*元二・・元は姓 二は次男
*安西・・安西都護府
*渭城・・長安の渭水をはさんだ対岸の町
*客舎・・宿泊施設
*青青・・柳の葉の青さ
*陽関・・南の関所
*故人・・友人

[文訳]
渭城の町は昨夜来の雨で、軽い砂ぼこりがしっとりと濡れている。
宿舎の周りの柳の葉が、雨に洗われ一段と青くあざやかに見える。
昨夜は楽しく、酒を飲んだがもう一杯飲みたまえ。
西の方にある陽関を過ぎると、もう共に酒を飲み交わす友人はいないよ。

 とても情感がこもった友人への、惜別と激励の詩です。中国では別れに際して、柳の枝を手折って、はなむけにする習わしがあります。日本では送別会を開き、花束を渡し励ましにすることが日常行われています。
 転勤は住居と仕事内容など環境が変わり、人にとっては自分を変える大きな転機となると思います。小生も福岡、北九州、東京、福岡など7回の転勤を重ねましたが、それぞれの土地での出会いが、自分にとっていい経験になりました。また、古里である鹿児島のすばらしさを、他の県に住んではじめて知る機会になったと感じています。

 鹿児島県は南北600キロにおよび、その距離は大阪までの長さになります。官公庁や企業においては、本土と離島との転勤が多くあり、年中行事となっています。
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 離島の生活を経験した人は、ぜひ島の魅力をPRし観光客誘致に一役かってほしいと思います。また、鹿児島を離れて他の県に行く人は、鹿児島の温泉、食、祭り、おもてなしなどの魅力を、任地で是非多くの人に伝えてほしいものです。インターネットが普及し、情報の入手は簡単になりましたが、口コミの力には説得力があります。鹿児島は昨年「篤姫」の放映効果で、全国的に注目をあびました。鹿児島の生きた情報が全国に発信されることで、観光客増加に繋がることを期待します。

「曽於田舎ツーリズム」の定着を

2009年3月2日 鹿児島県観光プロデューサー  奈良迫 英光

  曽於市は、鹿児島県の東部を形成する大隅半島の北部に位置し、東は志布志市、南は大崎町、鹿屋市、西は霧島市、北は都城市と接し、宮崎県との県境に位置しています。  北部は大淀川支流域に開け、都城盆地の一角をなし、南部は菱田川流域に広がる地域となっており、全体的に起伏の多い大地となっています。財部町、末吉町、大隅町の旧3町が合併してできた市で、しかも広域に町が広がっており、住民相互の交流を促進しながら均衡ある発展をめざし、住民が安心して暮らしていける町をつくっていくことが重要な課題です。

  今回、「曽於市の魅力を発見し、それをどのようにして観光や定住に結びつけるか」を考えるフォーラムが開催され、パネラーとして参加しました。県内で活躍している「みなみの風」の会員の交流会も同時に開催され、活発な意見が交わされました。曽於市で現在お客が日常的に来ている場所としては、「道の駅すえよし」がありますが、その他の場所は充分に活用されていないと考えます。以下の観光資源の活かし方について考えてみたいと思います。

  末吉にある「花房峡のキャンプ場」は、夏場を中心に学生の教育の場所として最適です。教育委員会等を通じてPRし、市内はもとより近郊の市町村の学校にも利用してもらう努力が必要です。また親子での昆虫の観察やキャンプ場としても喜ばれると思います。夏休みに講師を招いて体験教室などを開くのも利用価値を高めると思います。

 「道の駅すえよし」は、10号線沿いで分かりやすい場所にあり、ここを拠点に曽於の食の情報発信基地としての機能を高めていかねばなりません。曽於市の食材だけを使った「食事の限定販売」、「豆腐やお味噌など調味料の曽於ブランド品の販売」、「季節ごとの食フェアの開催」などを行うことで、新規顧客の開拓と地域産品の販売拡大を図っていかねばなりません。現在提供している食事も充実しており、グリーンツーリズムで民宿体験する場合、農家の負担軽減の方策として、夕食場所として活用する方法もあります。



  大隅にはかつて航空基地がありましたが、その存在はほとんど知られていません。それは八号原の大地の「芙蓉隊」と呼ばれる部隊で、終戦末期の沖縄戦に備えて作られた航空隊でした。滑走路は残っていませんが、当時の司令室や部隊の住んでいた壕が残されており、戦跡として後世にきちんと残すべき場所と感じました。芙蓉隊の数少ない生存者が、当時の訓練や出撃の秘話を話してくれました。この基地を始め、県内にある戦跡をまとめた資料を作り、平和学習の素材として活用すべきと思った次第です。

 2009030215162929258.jpg また、大隅には県の肉用牛改良研究所があります。ここではバイオテクノロジー等の先端技術を駆使して肉用牛改良を促進し、産肉能力に優れた種畜生産を行い「鹿児島黒牛」の銘柄向上を図っています。予約すれば施設内の見学もできます。高級牛のルーツは大隅にあり、地域で美味しい牛肉を食べる施設や販売店があることが、観光客がその地域に選ぶ要素に繋がります。
 鹿児島県を代表する祭りである「や五郎どん祭り」は、地域内の祭りに終わっており、隣接の市町村を中心に、もっと集客態勢を強めることが大切です。

  財部は、JRの駅が三カ所有り、しかも鹿児島空港から1時間30分、高速道路にも近く、観光客誘致のアクセスに恵まれた町です。大川原峡に隣接した「悠久の森」は起伏が少なく、ウオーキングや自然観察に最適な場所です。インタープリターを同行した森林浴も魅力です。「桐原の滝」や「溝の口洞窟」も近くにあり、歩きながら自然を満喫できます。

  また、財部は、甌穴で有名な「関之尾の滝」のある都城市と隣接し、広域で観光客誘致に努めることが大事です。春と秋の自然が美しい時期に、JRの駅を活用し周辺の景勝地を回る2日間のウオーキング大会を開くことで、宿泊にもつながり地域の活性化になると考えます。

  曽於市全体としていえることは、豊かな田園地帯に恵まれ、食材も豊富であり、これを活用したグリーンツーリズムの推進が不可欠です。学生団体を中心に、農業体験や民泊を導入するには好条件が揃っています。夕食は「道の駅」を活用し、入浴は温泉センターの利用で農家の負担が軽減できます。グリーンツーリズムの推進に当たっては、地域をコーディネートする人の役割が重要であり、学校と農家との諸問題をスムーズに問題解決していくことが定着につながります。本年度から「子ども農山漁村交流プロジェクト」がスタートします。その受け皿づくりのためにも導入が急がれます。

  2点目は、広域連携の推進です。観光客は地域内で完結することは少なく、広域に回ります。霧島市や鹿児島市、都城市は購買人口が大きく、また温泉や宿泊施設もあり、観光客も多く訪れています。そこの客を曽於市に誘導するためには、宿泊機関に出向いて曽於市の季節ごとのパンフを常備し、定期的なセールスを展開して自ら集客する態勢づくりが必要です。イベントや地域の祭りの集客には、ふるさと出身が多い鹿児島市をターゲットにすることも一つの方策です。

  九州新幹線全線開業まで、2年となりました。地域に新幹線効果をもたらすためには、他の地域との差別化が必要です。曽於市は徹底的に田舎にこだわるべきと考えます。少子高齢化が進み、人口減少が地域の活力低下に拍車をかけています。魅力ある農村地帯に多くの人を呼び、農業体験や地域産物の購入が増えることで曽於市ファンづくりができます。そのためには「曽於田舎ツーリズム」の定着が一番と考えます。曽於地域の発展を期待してやみません。