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転勤者に送る ―鹿児島の観光PRを―

2009年3月9日

  2009030910390323418.jpg  サラリーマンにとって最大の関心ごとである転勤の時期がやってきました。県外に行く人、来る人、離島に行く人、離島から出る人それぞれさまざまです。
中国の唐の時代の詩人である王維が、友人を送る心情を書いた詩を紹介します。シルクロードを旅した方は、現地のガイドさんがこの詩を紹介することがあり、ご存知の方が多いと思います。

       元二の安西に使するを送る  王維 作

     渭城朝雨潤軽塵    渭城の朝雨軽塵をうるおす
     客舎青青柳色新    客舎青青柳色新たなり
     勧君更盡一杯酒    君に勧む更に盡くせ一杯の酒を
     西出陽関無故人    西のかた陽関を出ずれば故人無からん

[語訳]
*元二・・元は姓 二は次男
*安西・・安西都護府
*渭城・・長安の渭水をはさんだ対岸の町
*客舎・・宿泊施設
*青青・・柳の葉の青さ
*陽関・・南の関所
*故人・・友人

[文訳]
渭城の町は昨夜来の雨で、軽い砂ぼこりがしっとりと濡れている。
宿舎の周りの柳の葉が、雨に洗われ一段と青くあざやかに見える。
昨夜は楽しく、酒を飲んだがもう一杯飲みたまえ。
西の方にある陽関を過ぎると、もう共に酒を飲み交わす友人はいないよ。

 とても情感がこもった友人への、惜別と激励の詩です。中国では別れに際して、柳の枝を手折って、はなむけにする習わしがあります。日本では送別会を開き、花束を渡し励ましにすることが日常行われています。
 転勤は住居と仕事内容など環境が変わり、人にとっては自分を変える大きな転機となると思います。小生も福岡、北九州、東京、福岡など7回の転勤を重ねましたが、それぞれの土地での出会いが、自分にとっていい経験になりました。また、古里である鹿児島のすばらしさを、他の県に住んではじめて知る機会になったと感じています。

 鹿児島県は南北600キロにおよび、その距離は大阪までの長さになります。官公庁や企業においては、本土と離島との転勤が多くあり、年中行事となっています。
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 離島の生活を経験した人は、ぜひ島の魅力をPRし観光客誘致に一役かってほしいと思います。また、鹿児島を離れて他の県に行く人は、鹿児島の温泉、食、祭り、おもてなしなどの魅力を、任地で是非多くの人に伝えてほしいものです。インターネットが普及し、情報の入手は簡単になりましたが、口コミの力には説得力があります。鹿児島は昨年「篤姫」の放映効果で、全国的に注目をあびました。鹿児島の生きた情報が全国に発信されることで、観光客増加に繋がることを期待します。

プロフィール

奈良迫プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
奈良迫 英光
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