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2008年11月17日
これからの温泉地の活性化について、「わざわざ泊まりに行く温
泉地の魅力とは」何なのか、社会的な存在意義を含めて問い直してみたいと思います。
1つには地域の素材を点検し、地域内にあるものを観光に活かすことが大切と思います。地域に残る伝統的踊り、太鼓、祭り、などを観光客に提供する仕組みづくりや、美しい小川、渓谷、田畑、など自然が残る地域を案内し、なつかしい日本のふるさとを体感させることが必要です。いま物より「癒しや心の豊かさ」を求める層が増えています。
2つ目には温泉地全体での地産地消への取り組み強化です。いま日本では食の偽装が厳しく問われています。地元の食材を使ったメニューを提供し、安全・安心を追及している温泉地としての評価を高めることが、誘客に繋がります。また、地元の農協や農家などとタイアップし安定的に供給できるシステムをつくり、観光客に提供できれば農家にとって生産意欲が高まり、就農人口が増えて農村振興にも役立つと考えます。
3つ目は地域全体に経済的効果をもたらすことが大切です。施設での囲い込みをやめて、積極的に観光客が外に出ることを可能にしなければなりません。地域の名産店を紹介したり、グリーンツーリズムが体験できる施設への送迎、文化施設への誘導など地域全体へ波及させ、滞在効果を高めなければなりません。また、連泊を可能にするには、2泊目は夕食をフリーにするなど他の飲食店での利用を促進することが大切です。
4つ目は従来型のエージェント依存体質から脱却し、自ら情報発信し誘客に努める必要があります。まち歩き、トレッキング、産業観光、エコツーリズムと旅行の形態も変化しています。地域の旬の情報を必要としている層に、タイムリーに伝達していくことが求められています。そのために施設の従業員が自らの地域を知ることが大事であり、定期的に地域独自で社員研修を実施して、自らのまちに誇りを持つことが大切です。
最後に温泉地活性化のためには、おもてなしの心を地域全体でいかに醸成させるかです。
観光客の旅の一番の思い出は、旅先で受けたおもてなしの心だと思います。それぞれの職場の長が自ら率先してこそ効果があがり、地域全体の評価を高くすることになります。そのことがリピート客に繋がります。サービスとは感動とロマンの提供と考えます。
いま温泉を活用したまちづくりを標榜する自治体が増加しています。温泉地が昔の賑わいを取り戻すためには、不振の要因を外に求めるのではなく、課題はむしろ自らの地域にあることを認識し、解決していかなければ再生は難しいと思います。日本のすばらしい温泉文化を復活させたいものです。