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2009年1月13日
平成20年10月1日に観光庁が発足し、国による本格的な観光の取組みが始まりました。
一方、鹿児島では、昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」の放映効果で、全国から多くの観光客が訪れました。ドラマで鹿児島に関する人物や歴史、自然が、毎回紹介されたことが大きな要因です。また、ふるさとを鹿児島に持つ人は、大いに元気づけられたと思います。
ところで最近、テレビでのクイズ番組が増え、地域に関する問題が出されますが、出演者の解答に首をかしげることが多くあります。日本各地の地名や、位置を知らない人が多く、びっくりします。今こそ地域を知り、地域に誇りを持つことの重要性が問われています。
観光の意義について鹿児島の教育の現場で取り組んで欲しいことについて述べてみたいと思います。鹿児島は南北600キロに及び、自然や風土は、様々な文化を育んでいます。児童文学者「椋鳩十」は屋久島の自然や動物をテーマにたくさんの名作を残しています。その屋久島は、日本で最初に世界自然遺産に登録されました。また、永田いなか浜はウミガメの産卵地として、ラムサール条約に登録されています。環境の大切さと観光を両立させて理解させる取組みが必要ではないかと思います。
2点目は、歴史を通して地域を理解することが、郷土愛を育てるのではないかと思います。 鹿児島の西郷隆盛や、大久保利通、小松帯刀などが明治維新を成し遂げ、日本を近代国家へと変えていきました。また、日本の産業・科学の近代化事業を進めた島津家第28代当主斉彬は、いち早く世界に目を向けました。
鹿児島の地でなぜこのようなことが展開できたのか検証し、伝えていく必要があります。地域の歴史を学ぶことが、地域を誇りに思う子供を育てることになると思います。
3点目は、地域で生産される物を理解させる取組みが必要です。鹿児島には日本一の生産量を誇るものが数多くあります。農産物、水産物などは地域の豊かな自然がもたらした恵みであり、鹿児島の生活を支えています。「食」は地域文化の結晶と考えています。また、伝統工芸品を伝承する大切さを教えることも必要です。
4点目は、鹿児島でしか体験できないオンリーワンを知ることで地域への理解が深まります。指宿にある天然砂蒸し温泉やロケット基地は、鹿児島にしかありません。
日本に初めて伝えられたものとして、鉄砲やキリスト教がありますが、日本史にも登場する大きな出来事です。 また、観光にとって景観や古い街並みを保存することは重要なことです。子供たちが、景観等について考える機会を増やすことも大切です。
最後に、観光にとって最も大切なおもてなしの心を小さい頃から育むことです。篤姫ゆかりの地に今和泉小学校がありますが、そこの子供たちの観光客に対する礼儀正しさが話題になりました。小さい頃からあいさつの習慣を教えることは大切なことであり、そのことがおもてなしの心の醸成につながります。
教育現場で地域の良さを学ぶことで、観光の意義を体得する機会が増えることを期待します。