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2008年10月14日
鹿児島の西南端に位置する枕崎市は、日本一の「かつおのまち」です。いま枕崎駅から続く市役所通りが、青空美術館として話題を集めています。著名な作家の26基の彫刻作品が数十メートル置きに並んでおり、必見の価値があります。ぜひ出かけて観てください。
ところで「まちの駅」という存在をご存知ですか。県内には79箇所のさまざまなスタイルの駅が存在し、枕崎市内には9箇所あります。先日その枕崎市で開催された「南薩ブロックの研修会」に参加しました。まちの駅には次のルールが決められています。
① 誰でもトイレが利用でき、無料で休憩ができる [休憩機能]
② まちの案内人(スタッフ)が地域の情報について丁寧に教えられる [案内機能]
③ 地域の人と訪れた人の出会いと交流のサポートができる [交流機能]
④ 参加されるみんなが相互ネットワーク化して、一緒に“おもてなし”の地域づくりを目指す [連携機能]
以上4つの機能が備わっていれば、団体でも個人でも[まちの駅]に参加できます。現代版の[よろず相談所]と[情報ステーション]の位置付けになるのではないかと思います。
駅のネーミングから、多彩な機能があると判断できます。「手作り菓子の駅」、「陶芸の駅」、「ギャラリーの駅」、「語らいの駅」、「福祉の駅」、「けんこうの駅」、「農・畜産の駅」、「さつま琵琶の駅」、「ふもとパソコンの駅」、「からだにやさしい駅」など一度はぜひ訪れてみたい駅名になっています。
今後の「まちの駅」のあり方について考えてみました。いま地域で好評を博している店として、「道の駅」があります。採れたての農産物や魚介類、無添加の食品が並び観光客に人気です。大きな駐車場にレストランを備えており大型バスの駐車も可能であり、購買力も高く店によっては10億近い年商を上げているところもあります。しかし「まちの駅」は多くが家族的な小規模のお店が大半であり、大型団体には対応が難しい面があります。しかしマイカーなど個人旅行する人にとっては、良き相談窓口になると思います。
また、地域コミュニティの場所として存在価値があります。観光客と地域住民の出会いと交流をサポートし、再会の場所としても最適の場所です。駅のあり方としては、奉仕事業だけでは限界があり、経済的効果を生み出すことが駅の活性化に繋がると思います。
地域の特産品や手作りの小物を置き、販売につなげ収益を生み出すことが大切です。旅人は、地方を訪れたときそこで食べた食材や工芸品に感激します。旅の思い出に記念品を購入するきっかけ作りにもなると思います。
また、会員同士のネットワークを強化し、地域の魅力を相互に発信することで観光客の回遊の楽しみ方が増えます。旅行者は遠方から来るほど、広域にまわります。地域の人の情報が貴重な「旅情報」です。親切な対応を受ければ、その場所の良さが口コミで広がります。ぜひ各会員がおもてなしの心を醸成し、温かく迎えることを地域ぐるみで育てることが大事です。また地域住民にも認知度を向上させ、利用者が増加すれば地域活性化に繋がると考えます。今後の発展を期待しています。
参考 「かごしま まちの駅」パンフレットより
2008年10月6日
観光の振興には農業を初め、商業、工業、教育関連など多くの分野と連携し、地域総力戦で取り組む必要があります。また、鹿児島は国内第二位の農業県であり、豊富な農産物が県内至るところで作られ、観光により消費拡大が求められています。
いま食に関してはその品質と合わせて、安心・安全が国民の関心の的になっています。
地域の生産物を地域で消化しようとする活動を通して、生産者と消費者を結びつける「地産地消」を推進する機運が高まってきました。観光振興と連携した取組みについて考えてみたいと思います。
観光客は旅行先での「食」への関心度は高く、「旅先で美味しい新鮮なものを食べたい」という欲求は強いものがあります。「食」が観光地づくりに欠かせない理由がここにあります。観光客はまずチェックイン時にお茶のサービスを受けます。鹿児島は全国2位のお茶の生産量を誇り、美味しいものを出すことで第一印象が違います。夕食時にさまざまな食材を活用した料理が出ますが、地元の食材を使ったお品書きや表示があれば、客は喜びます。
また従業員がそれとなく説明を付け加えれば、コミュニケーションが図られ、食事が楽しくなり、宿やエリアのイメージアップにも繋がります。地元産のマーク等の表示で県産の食材、産地をわかりやすくお客様に伝えることができれば購買にも繋がると思います。地元の農産物が地域で消費されることは、地域経済が活性化され農業振興に結びつきます。「地産地消」を中心とした観光地づくりを積極的に進め、メディアにも情報をリリースして地域のイメージアップを図ることも一方では必要な事です。
国内では「緑提灯」と呼ばれる活動が広がっています。国産の食材を半分以上使って食事を提供している店先に、緑色の提灯を掲げることで日本の食料自給率を向上させようとするボランティア運動です。日本の食料自給率は40%であり、今こそ地場産を消費する運動を広げたいものです。
今地域に足を運ぶと、「道の駅」や「農家の直売店」が盛況を呈していますが、特に露地栽培での取れたての野菜や農家の人が地元食材で作った無添加の食品が、人気を博しています。生産の履歴や生産者表記で安心して買い物ができることがあげられます。
曲がった「にんじん」、2つに分かれた「ダイコン」、大きさの違う「きゅうり」などは、市中のデパート、スーパーでは商品価値がありませんが、それらのものは品質としては変わりなく、安価であり家庭で消費する分としては問題ありません。今まで廃棄していたものが市場では受け入れられ、農家にとっても生産意欲を高めることに繋がります。
農業後継者が少なくなり、高齢者が増え、農業の荒廃が進んでいます。地産地消が拡大することで、農業の振興が進めば農家所得も向上し農業に従事する人も増加することが考えられます。今一度地場産の食材の購買に県民が関心を持ち、販売拡大に貢献していくことが大切です。
参考資料「広報 いぶすき 10月号」