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第2回ピンクリボンのお宿シンポジウムin指宿 レポート

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平成25年12月16日に、ピンクリボンのお宿ネットワーク主催「ピンクリボンのお宿シンポジウムin指宿」が開催され、県内外の旅館関係者など約60人が参加し、乳がん治療を受けた方々の宿泊施設や観光地での受入態勢について意見交換等が行われました。

現在、日本人女性が一生のうちに乳がんになるのは16人に1人という統計があり、毎年約5万人の女性が胸の切除や温存手術を受けながら、8割以上の方が回復されるといいます。しかし、その後、大きな楽しみである旅をあきらめてしまう人も多く、患者さんとその家族を含めると約200万人に上るといわれています。

「ピンクリボンのお宿ネットワーク」は、平成24年7月10日に設立。全国の病院・看護団体とホテル・旅館が連携し、乳がん治療を受けた方々の旅をサポートするために設立されました。

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冒頭でピンクリボンのお宿ネットワーク」会長の畠ひで子さんが挨拶されました。現在、会員数は設立当初に比べ倍以上の111になっており、関心と期待の大きさを感じている、とのこと。乳がんを経験した方への生活ニーズアンケートでも、8割の方が、温泉に行きたくても行けない、と答えているそうです。

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次に、来賓の指宿市の豊留市長が挨拶をされました。日本で一番早い市民マラソン大会・いぶすき菜の花マラソン大会にちなんだ菜の花色のユニフォームをまとって壇上へ上がり、指宿が目指す観光都市についてや、思いを汲み取りおもてなしをすることの大切さなどについてお話しをされました。

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次に、がん患者を支援するNPO法人で理事長を務める桜井なおみさんによる講演が行われました。現在、日本人の3人に1人ががんで亡くなっているという推計が出ており、家族4人の中で1人もがんにならない確率は5%程度という推計があるそうです。つまり、ほとんどの人が一生の中で何かしらがんと関わりを持つことになる、と言えます。

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ご自身の乳がんの経験から、旅行先でどういうおもてなしが嬉しいと感じるか、温泉でのタオル多めの貸出や、シャワーキャップの色、お部屋への空気清浄機の設置、食事への対応など、具体的にお話し頂きました。また、病気のことを聞き出そうとするのではなく、予約の際の確認電話や、チェックシートへ希望を記入できるようにしておくなど、さりげない配慮や小さな心遣いを、とのことでした。

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次に、大正浪漫の宿 京都屋 女将の前田明子さんが活動報告を行いました。 昨年7月に「ピンクリボンのお宿ネットワーク」へ入会され、取り組みを始めた「京都屋ピンクリボンの日」について報告をされました。その中で出てきた課題等を踏まえ、来年も4回実施予定とのこと。スタッフがその時来ている方をどう喜ばせることができるか、ソフト面でのおもてなしに更に注力したいと述べられました。

最後に、嬉野温泉旅館組合おかみの会 北川節子さん、湯谷温泉発展会 加藤直詳さん、美塾篤姫 今奈良恵さん、桜井なおみさんによるパネルディスカッション「温泉地で取り組むピンクリボン活動」が行われました。

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嬉野温泉旅館組合おかみの会代表の北川さんは、平成15年からピンクリボンの活動を行っており、「ほっとマンマin嬉野」というイベントを行っています。嬉野市が、健康施策のモデル都市に選ばれていることで、行政との連携についてのお話も伺うことができました。

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湯谷温泉発展会会長の加藤さんは、10月1日を「湯谷温泉ピンクリボンの日」として設定し、乳がん患者や経験者、その家族らに貸し切りで温泉を無料開放した時の様子をお話しいただきました。無料のハンドマッサージ等も行い、好評だったそうです。そのほか、組合で予算化を行い、脱衣所でのついたて設置など、ハード面での整備も行っているそうです。

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また、美塾篤姫会長の今奈良さんは、指宿市の「家族温泉野の香」の女将でもいらっしゃいます。美塾篤姫は、今年1月に指宿市の10名の女性で結成され、指宿の素材を使って、身も心も美しく!をテーマに活動しているそうです。今年10月に乳がんフォーラムを開催し、講演やパネルディスカッション、検診等を行ったとのことです。

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鹿児島県では、今回会場となった指宿市の秀水園をはじめ、指宿市と霧島市の計4施設が「ピンクリボンのお宿ネットワーク」に入会しています。そのほか、加盟しているお宿等の情報や、冊子など、 詳しくはこちらをご覧ください。

(2013年12月16日 総務部 北園)

霧島発 広域観光周遊ルート(大隅半島北部) モニターツアー♪

鹿児島県観光連盟では、拠点地域(霧島・鹿児島・指宿)と各地域の連携による観光周遊ルートを企画しています。
4月に指宿発・南九州市ルート、5月には同じく指宿発・南大隅ルートのモニターツアーを実施し、その第3弾として、12月3日に霧島発・大隅半島北部ルートのモニターツアーを実施しました♪

★霧島発・大隅半島北部コース
霧島温泉郷→①大川原峡→②悠久の森→③桐原の滝→④三連轟→⑤中谷公民館にてゴッタンの紙芝居・演奏→⑥関之尾の滝→⑦道の駅たからべ「きらら館」→霧島温泉郷

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霧島連山韓国岳の西南に点在する温泉地の総称が「霧島温泉郷」です。天孫降臨伝説の霧島山の懐ろから湧き出る霧島温泉郷は、大小9つの温泉からなり、いずれも標高600メートルから850メートルの間に位置し、さまざまな泉質があります。

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さて、その霧島温泉郷から霧島神宮駅前を通り、国道2号線で大川原峡キャンプ場へ向かうと、約1時間で到着です。大川原峡キャンプ場は、夏場は家族連れなど多くの人々でにぎわいます。

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ガイドをして下さった曽於市観光ボランティアガイドの寺島さんです。大川原峡は大小の岩が約2km余り続く美しい渓谷で、約34万年前の加久藤カルデラの火砕流で出来た溶結擬灰岩なのだそうです。

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落葉と流れる水、岩と緑のコントラストが美しいです。今回は2kmの渓谷のほんの一部を散策しましたが、マイナスイオンが出ているのか、ひんやりとした空気が心地よかったです。

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大川原峡から約5分で「悠久の森」へ。「悠久の森」というネーミングが素敵だなぁ、と前々から思っていたのですが、なんと、ここ曽於市の条例で、「今後永久に伐採せず、子孫に引き継ぐこと」が制定されているのだそうです。素晴らしい取り組みだと思います!

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ガイドをして下さった國武さんは、自然の植生を大切にしながら安全に散策できるよう、この森を管理されています。植物の名前が分かるように、実際に植物に触れてみたり、葉っぱの特徴を教えてくれたり、とても楽しいご案内でした♪

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「悠久の森」は全国遊歩百選の森にも選ばれており、毎年11月にはウォーキング大会が開催され、たいへんにぎわいます。現在9千2百本の紅葉の木がありますが、1万本を目指して、「もみじの森の会」という里親制度を設けているそうです。

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「おおすみ観光100選」より


今回は片道3.5km(往復7km)のうち、約1kmで引き返してきました。少しだけでしたが、森の中を歩くことで、森のキレイな空気で身体が癒されるだけでなく、自然から離れた毎日を送っていると忘れがちな自然の恵みや命の循環について、改めて考えさせられました。

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再び大川原峡キャンプ場へ戻り、昼食です。「きたん市場 田舎の手作り弁当」と名付けられたお弁当は、ガネ(鹿児島弁でかき揚げのこと)や地元産の野菜を使ったおかずが美味しい!アップルキウイという珍しいフルーツももちろん、地元の方が育てたものです。曽於市観光特産開発センターでは、この他にも何種類か観光弁当を受け付けているそうです(要予約)。

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キャンプ場から桐原の滝へ移動します。

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桐原の滝は、幅40m、落差12mの雄大な滝で、加久藤火砕流堆積物が浸食されてできた滝です。霧島ジオパークのジオサイトです。 今の時期はちょうど水量が少ないとのことですが、よく晴れた日の午前中などは虹が見られるとのこと。スポーツメーカー・ミズノのCMの舞台にもなったそうです。

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同じく霧島ジオサイトのひとつ、「三連轟(とどろ)」も見学しました。冬場は水が流れていないため、いつもは滝の下に隠れている、火砕流と水の織りなす造形を見ることができました。右が水が流れている時の三連轟です。(おおすみ観光100選より)

三連轟から車で約15分、曽於市財部町の中谷公民館へ。ゴッタン奏者・荒武タミさんの生涯を紹介する紙芝居のあと、地元のゴッタン倶楽部の皆さんによるゴッタン演奏を鑑賞しました。

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ゴッタンとは、箱三味線・板三味線とも呼ばれ、旧薩摩藩だった鹿児島と一部の宮崎に伝わる民俗楽器です。ゴッタンの弾き語りの第一人者であり、最後のプロの伝承者である荒武タミさんの生涯を、観光ボランティアガイドの牧之瀬さんに紙芝居でご紹介いただきました。

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ときおり鹿児島弁を交えた紙芝居は、標準語にはない不思議な温かみというか、その地域の魂、とまで言うのは言い過ぎかもしれませんが、独特の波長みたいなものが伝わる気がします。

さて、ひきつづき、「ふるさとを思いやる会 ゴッタン倶楽部」によるゴッタンの演奏が始まります。まずは明るい踊り歌から。

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指導者の永山成子さんを中心に、「茶碗蒸しの歌」や「おはら祭り」など、鹿児島ゆかりの歌を披露していただきました。

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そして、演奏のあとはゴッタン体験をさせて頂きました。

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私もゴッタンに触らせてもらいましたが、実際に演奏してみるとけっこう難しい...。奈良迫プロデューサーは、構え方がなんだかスタイリッシュです。

会場では「おはら節」に合わせて大合奏。参加者のみなさんも自然と笑顔になります。

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ゴッタン倶楽部のみなさんは、永山先生の指導のもと、週に2回ほど練習に励んでいるそうです。ゴッタンの練習が毎回とても楽しみだと話して下さいました。
最後には再び踊りが始まり、最後は永山先生のソロ演奏で締めくくりました。最後の曲は、シャッターを切るのを忘れ、最後まで聞き入ってしまいました。とてもカッコ良かったし感動しました!!

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永山先生は鹿児島の民謡を後世へ伝えるために、民謡集を発行されています。「ふるさとを思いやる会 ゴッタン倶楽部」についてのお問い合わせは、曽於市観光特産開発センター(TEL:0986-28-0111)まで。

ゴッタン体験で湧きたった心を抑え、次の目的地「関之尾の滝」へ向かいます。今回訪れた「大川原峡」「桐原の滝」「三連轟」と同じ、加久藤火砕流堆積物によるものですが、ここは世界でも珍しい甌穴(おうけつ)群があり、国の天然記念物に指定されています。

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案内してくれたのは、都城歴史観光ガイドの馬形さん。川に岩が転がっているようにも見えますが、水面下は全て一枚の岩なのだそうです。

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「雨垂れ石を穿つ」ということわざは、本当なんだなぁ、と改めて実感します。自然の力強い造形美に胸を打たれます。

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関之尾の滝です。その壮大なスケールに圧倒されます。吊り橋から見学する事もできます。ここでは、江戸時代用水路である「北前用水路」を見ることができますが、大きな石が積み上げられている様子を見ると、当時の工事がいかに大変なものだったかということが想像され、感慨深かったです。用水路は岩でできているため、自然景観とも調和しているところが素晴らしいと感じました。

関之尾の滝から車で約15分、道の駅たからべ「きらら館」へ立ち寄り、1時間弱で霧島温泉郷へ戻ります。温泉郷へ近づくと、温泉のいい匂いがしてきます。

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霧島連山を抱く霧島市の自然と温泉を堪能したその次の日には、少し足を伸ばし、大隅半島の雄大な自然と豊かな農畜産物グルメを堪能し、散策で少し疲れた身体をまた温泉で癒す...。そんな旅はいかがでしょうか?

★霧島発・大隅半島北部コース
霧島温泉郷→①大川原峡→②悠久の森→③桐原の滝→④三連轟→⑤中谷公民館にてゴッタンの紙芝居・演奏→⑥関之尾の滝→⑦道の駅たからべ「きらら館」→霧島温泉郷

☆参考☆
霧島市総合観光案内
霧島市観光協会公式ホームページ
「そおナビ」曽於市観光協会公式サイト
曽於市観光特産開発センター「そおかいネット」
都城市観光サイト

(2013年12月6日 総務部 北園)