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奄美大島・加計呂麻島の旅

「琉球・奄美の世界自然遺産」の候補地となっている奄美大島。今年はLCCのバニラエアの就航などで話題を呼んでいますが、今回は、奄美大島~加計呂麻(かけろま)島の様子をお伝えします。

奄美空港へついたらまず、「あやまる岬」へ。

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奄美の海の美しさが視界いっぱいに広がります。

その後、同じく笠利町の「原ハブ屋奄美」へ。「ハブと愛まショー」でドキドキ・ハブ学習をしました。

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お店にはかっこいいハブ製品もたくさんありますので、立ち寄りスポットとしてもおすすめです。

お昼はもちろん奄美の郷土料理「鶏飯」。自分でよそって食べるのがまた楽しいものです。

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そのまま南下して約1時間40分で古仁屋港へ。ここから「フェリーかけろま」に乗り、生間(いけんま)港へ20分の船旅です。

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生間港から、島の南東、諸鈍(しょどん)へ。

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デイゴ並木の目前には、深い青色の海が広がっています。おじいちゃんが颯爽と通り過ぎていきました。

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デイゴ並木の陰に入ると、涼しい風が吹き込んできます。

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5月~6月には、美しい赤い花を咲かせるそうです。

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少年が自転車で駆けていきました。 どこへ遊びに行ったのでしょうか。

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食料品を販売する車が停まっていました。1軒1軒運んでいるようです。

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ハイビスカスの原種のひとつ、「フウリンブッソウゲ」(またの名を「ちょうちん花」)を見つけました。風に揺られる繊細な形がかわいいです。

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デイゴ並木のすぐ近くの大屯(おおちょん)神社には「諸鈍シバヤ」という伝統行事があります。平家の落人・平資盛が土地の人を招いて上演したのが始まりと言い伝えられている、国指定の重要無形民俗文化財です。 (写真は「かごしまよかとこ100選」より)

諸鈍からさらに南下して、徳浜へ。

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1995年に公開された「男はつらいよ」シリーズの最終作のロケ地で、看板には、映画のセリフが書かれてあります。

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夕方の静かな海。

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白いサンゴが沢山流れ着いていました。誰かがシュノーケリングしています。

この日は、スリ浜の近くのペンションへ。

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海にはヨットが浮かんでいました。このあと、夜には満天の星が私たちを迎えてくれました。夏の大三角も、天の川も、流れ星も見えました。

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「スリ浜」も寅さんのロケ地となっていて、同じくセリフの書かれた看板があります。

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アダンの下に、ヤドカリを発見!このほかにも葉っぱの裏にたくさん隠れていました。

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しばし童心に返ります。

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「かけろまバス」がやってきて、新聞を配るのを見届けたあと、島尾敏雄文学碑を見に呑之浦(のみのうら)へ向かいます。

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入り江に向かう途中には、緑が溢れて、静けさが漂います。

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静かな入り江は、赤っぽい地面と海のエメラルドが混ざり、深い緑色をしています。

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ここで震洋特攻隊がひたすら出発の時を待って過ごしていたかと思うと、なんとも言えない気持ちになります。

島尾敏雄は隊長としてこの地に赴任し、その時の様子が小説に記されています。

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「出発は遂に訪れず」には、8月13日に出撃の命令が下り、それから終戦の8月15日までの感情や、終戦の事実を知ってからの気持ちの移り変わりなどが描かれています。

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島尾敏雄の、命そのもの・存在そのものを表すような文章は、ここ吞之浦の濃い景色と静けさによって培われたのでしょうか。

次の目的地は於斉(おさい)です。ここには大きなガジュマルがあります。

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樹の下で涼んでいたおじいちゃんが、「写真を撮ろうか?」と話しかけてくださいました。

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集落の草刈りが終わって、休憩しているところだそうです。ガジュマルの木陰は、風が吹き抜け、とても涼しい。いくつか椅子があり、いつも集落の人たちもここで涼むのだそうです。

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ガジュマルの樹にはロープがあり、しばし遊ぶこともできます。

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目の前は美しい海が広がっています!とても素敵な場所。ちなみにここも寅さんのロケ地になっています。

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去り際に、ふしぎな音が聞こえました。吞之浦でも聞こえた、オカリナの練習してるようなちょっとおかしな音。「アオバトだよ」とおじいちゃん。今朝、リュウキュウアカショウビンの鳴き声も聞こえていました。姿は見えないけれどなんだか嬉しい。

そろそろ船に乗らなくてはいけないので、瀬相港へ。

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瀬相港は貝のモニュメントがインパクト大!の記念撮影スポットです。

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港の近くの商店でアイスクリームを買って、船が来るのを待ちます。

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路線バスも船が来るのを待っています。

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船から降りてきたお客さんが乗車したら、一斉に出発です。

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瀬相港から古仁屋港まで25分の船旅です。

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船の上から、加計呂麻島に別れを告げます。

お昼は「せとうち海の駅」へ。奄美大島と加計呂麻島との間に広がる大島海峡ではクロマグロの養殖が行われていて、出荷量は日本一なのだそうです!

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2階に上がり、「せとうち海の駅 シーフードレストラン」へ。

本マグロ丼.jpg

漁業協同組合直営店からの仕入れとのことですが、脂がのっていてとっても美味しい!!!写真は本マグロ丼(小)ですが、マグロが5枚のっていて、女性に丁度良いサイズなのも嬉しいです♪

せとうち海の駅からの風景(水中観覧船).jpg

水中観光船が戻ってくるのが見えました。お客さんがいっぱい乗っています。

さて、お昼ご飯を食べた後は、高地山(こうちやま)展望台へ。駐車場の奥の方の階段を上ります。

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展望台が見えました!てっぺんに上るまで、途中で景色を見てはいけません。

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大島海峡と加計呂麻島が視界に広がります!さっきまでいた古仁屋の街並みが目の前にあります。

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加計呂麻島の東西に広がる様子がとてもよくわかります。島をぐるっと堪能するには、2泊か3泊は必要かもしれません。山に雲の影が映っています。

次の目的地・住用町へ向かう途中に見つけました!「クロウサギに注意」の表示。

クロウサギに注意2.jpg

アマミノクロウサギは植物を食べるため、夜に道路わきに出てきて食事をします。このあたりにクロウサギが生息するため、車でひいてしまわないよう、表示がなされているのです。

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クロウサギのシルエットがかわいらしいです。みなさんもこの看板を見つけたら、特に夜は安全運転してくださいね。

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黒潮の森マングローブパーク(道の駅奄美大島住用)は、沖縄の西表島に次いで、日本で2番目の大きさを誇るマングローブ原生林です。絶滅危惧種のリュキュウアユなど、貴重な動植物も生息しています。

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漕ぎ方の説明を受けたら、いざ水の中へ。

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この日は40名くらいいたでしょうか、夏休みということもあってお客さんがとても多かったです。

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潮も満ちてきました。この日は大潮だったようです。

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オヒルギ・メヒルギの木陰でガイドさんの説明を聞きながら休憩。

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ガイドさんに記念撮影をしていただいたら、今きたルートを戻っていきます。

この日の夜は、観光ネットワーク奄美の西條さんのご案内により、ナイトツアーへ参加!

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車で森の中へ入ると、早速アマミノクロウサギが出迎えてくれました。でも、すぐ逃げちゃうので、カメラを構えた時にはすでに後姿...(^_^;)

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リュウキュウキジバトが2匹で眠っている様子です。鳥たちにとって、ハブの脅威のない電線の上が一番安心して眠れる場所なのだそうです。

このほか、「リュウキュウアカショウビン」「リュウクウコノハズク」「アマミハナサキガエル」も見ることができました。そして最後に場所を移動し、初めて「ルリカケス」に出逢いました!

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写真がぼやぼやで申し訳ないのですが...色は判りますでしょうか!?
この近くで、ホタルが光っていました。ホタルといえば「川のホタル」ゲンジボタルが有名ですが、奄美は「森のホタル」キイロスジボタルが有名で、6月半ば~9月半ばに見ることができるそうです。

最後に、「サガリバナ」と星空を観に、川べりへ行きました。

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サガリバナは夏の夜にだけ咲き、次の朝には散ってしまいます。近づくと、見た目の神秘的・妖艶な雰囲気とは反して甘く、爽やかな香りがします。
見上げると、満天の星空が広がっていました。夏の大三角、天の川。昨日見た加計呂麻島の星空と同じくらいきれい!

じつは昨年も「シマ博」プログラムでナイトツアーに参加しました。昨年の様子はこちらをご覧ください。

翌日は、龍郷町戸口にある「金井工芸」にて、大島紬の染めの工程を見学しました。

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緑に囲まれた、静かで美しい集落の中にありました。

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案内してくださったのは、金井志人さん。

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こちらのシャリンバイが、大島紬の染料になるそうです。

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機械でチップにしたシャリンバイを大きな鍋で煮込んで、色を出していきます。

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こちらが、シャリンバイから出た色です。赤色をしていますが、染めて泥の鉄分と反応させ、それを何度も繰り返すことで、大島紬の黒色を作っていきます。

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左の上が染めのみのもの、その下が一度泥で反応させたもの、そしてそれを繰り返していくと、一番下の布の色になるそうです。

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自然の光の差し込む作業場です。

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外の泥田を見せてもらいました。ここの集落には天然の泥田があり、近くの山から水をひいているそうです。

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近くの山にはソテツが自生しており、泥田の鉄分が足りなくなると、ソテツの葉を入れるそうです。字のとおり、「蘇鉄」なんですね。

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大島紬は1,300年ほど前から存在すると言われているそうですが、昔からの自然がそのまま残っているからこそ、今も同じ工程で、紬を造り出すことができるんですね。

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金井さん、ありがとうございました!

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金井工芸と同じ敷地内に、何やらおしゃれな建物を発見。

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手づくりの雑貨や古いすてきなもの、そして金井工芸の染めで作った衣類などが置いてありました。笑顔が素敵な店主・福本夢之条さんのセンスが光るスポットです。

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次は、福本さんが教えてくれた、fabrique spaceというお店へ向かうことにしました。

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奄美市末広町にあるfabrique spaceは、テキスタイルやアンティークビーズアクセサリーのお店です。

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テキスタイル作家の小田島智美さんが、ここにある織り機で造ったストールなどもあり、その仕事の細かさに感動!大島紬の織りをされていたというご縁もあって、ここ奄美でお店をされているそうです。

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ほかにも、国内外のさまざまな作家の作品が販売されており、さきほど訪れた金井工芸や、R STANDARD福本さんの作品もありました。シャリンバイの灰を釉薬にした器など、奄美の素材を県外の作家さんへ送り、作品を届けてもらっているとのこと。植物の色をそのまま染めた"さくらんぼ"のストールも素敵。ぜひ"すもも"ストールもつくってほしいです。

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奄美の文化と作家さんのセンスが融合したとっても素敵な空間・fabrique spaceは、入り口の蝶々が目印です。

最後に、お土産を買いに、「奄美きょら海工房」へ立ち寄りました。

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黒糖を使ったお菓子など、奄美大島の素材を使った新しい商品を製造されていて、お食事スペースもあります。

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目の前に海が広がっています。奄美の海も、これで見納め。ここから車で約15分で空港へ。帰路に就きました。

今回の奄美・加計呂麻島の旅は以上です。

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奄美の静かで優しい空気に包まれていると、いつのまにか、心の中がゆったりと、温かくなってきます。みなさんもぜひお出かけください♪

★旅のルート
【1日目】奄美空港→あやまる岬原ハブ屋奄美鶏飯ひさ倉せとうち海の駅(古仁屋港)→生間港→諸鈍デイゴ徳浜→スリ浜(泊)
【2日目】スリ浜於斉ガジュマル呑之浦(島尾敏雄文学碑)瀬相港→古仁屋港→海の駅レストラン高知山展望台黒潮の森マングローブパークナイトツアー→名瀬(泊)
【3日目】名瀬→金井工芸&R STANDARDfabrique spaceきょら海工房→奄美空港

★奄美の旅のリンク集
奄美大島観光物産協会公式サイト「のんびり奄美」
原ハブ屋奄美
瀬戸内町観光協会
高知山展望台(奄美まるごと情報局)
観光ネットワーク奄美
金井工芸
R STANDARD
fabrique space

(2014年8月5日 総務部 北園)