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鹿児島発 広域観光周遊ルート(いちき串木野・薩摩川内方面) モニターツアー♪

 鹿児島県観光連盟では、拠点地域(霧島・鹿児島・指宿)と各地域の連携による観光周遊ルートを企画しています。
 昨年、指宿発・南薩摩ルート指宿発・南大隅ルート霧島発・北大隅ルートのモニターツアーを実施し、今年9月5日に「鹿児島発 いちき串木野・薩摩川内方面ルート」のモニターツアーを実施しました♪

★鹿児島発 いちき串木野・薩摩川内方面モニターツアー コース
鹿児島中央駅→①いちき串木野市羽島 薩摩藩英国留学生記念館→②まぐろの館→③冠嶽園→④薩摩川内市市比野温泉・道の駅「樋脇」→⑤入来武家屋敷→⑥大宮神社→鹿児島中央駅

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鹿児島中央駅から車で約1時間10分。いちき串木野市羽島(はしま)の美しい海岸線を眺めていると、煉瓦造りの建物が現れます。今年7月にオープンしたばかりの「薩摩藩英国留学生記念館」です。

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いちき串木野市の田畑市長が歓迎の挨拶を行ってくださいました。

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記念館の設計や展示を行った、砂田光紀プロデューサーが館内を案内してくださいました。

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1863年に、生麦事件を発端とする「薩英戦争」が起こりましたが、その2年後の1865年には、薩摩藩から19名の若者が、西洋に学ぶため、イギリスへと旅立ちます。

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館内には、英国留学の背景や、留学生たちが体験した旅、帰国後の人生などの展示物があります。砂田プロデューサーの解説に、参加者のみなさんは熱心に耳を傾けていました。

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村橋久成は、サッポロビールの創始者となった人物で、当時の工場が再現されています。北海道開拓に情熱を捧げた彼の最期は意外なものでした。

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留学当時最年少の13歳だった長沢鼎の日記が展示されていました。彼はその後アメリカに永住することになるのですが、美しい英字で、日記に何を綴ったのでしょうか。

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長崎市の小菅修船場は五代友厚、小松帯刀、グラバーにより建造されました。日本で初期の洋式近代的ドックで、現在、明治日本の産業革命遺産として世界遺産の候補地となっています。

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2階展示室からデッキに出ると、羽島の海が広がっています。留学生たちは、長崎にいたグラバーの用意した船でイギリスに渡る予定でしたが、羽島には大きな船は直接着岸できないので、ここから一度小さな舟に乗り、グラバーの船に乗船したそうです。彼らは、どんな想いでこの海を眺めたのでしょうか。

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館内にはカフェや図書コーナー、お土産コーナーもあります。

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記念館を出てすぐの場所にピザ窯体験のできるスポットがあり、そちらで、いちき串木野市の観光ガイドさんによる案内をしていただきました。以前より、薩摩藩英国留学生のことを伝えようと、ここ羽島で小・中学校の子供たちを対象としたイベントを開催していたそうです。写真はカップルに人気のスポット「串木野サンセットパーク」です。

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昼食は「まぐろの館」へ。いちき串木野市はマグロ漁船の保有数が日本一という「まぐろの町」です。昨年オープンした「まぐろの館」は、400t級の漁船をモチーフにした建物です。

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2階には食事処があり、まぐろ丼を食べました。厚いまぐろがどどん!とのっていて、とても美味しかったです!「串木野まぐろ丼」は800円です。

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食事の後に、1階の物産館へ。大きなまぐろのレプリカが大迫力です。新鮮なお刺身や、まぐろの頭(かしら)もありました。

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やっぱり串木野といえば「さつまあげ」!なんだか、同じさつまあげでも、串木野産のものは甘く感じるのは私だけでしょうか?おやつ代わりにもなるので、小さいころから大好きな味です。

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食事のあとは、冠岳へ向かいます。
冠岳一帯は古代山岳仏教発祥の地で、真言密教開祖の地として知られています。廃仏毀釈によりお寺は焼かれてしまいましたが、今でも多くの史跡が残っています。

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今から約2200年前、中国の秦の始皇帝から命を受けた徐福が不老不死の薬草を求めてこの地に訪れたそうです。

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「冠嶽園」は、平成4年に、徐福の故郷中国との友好交流の願いを込めて作庭されました。

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蘇州近傍の庭園をモデルにしているそうです。私は蘇州に行ったことはないですが、「蘇州夜曲」は大好きな歌のひとつです。

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庭園を出ると、川沿いにウォーキングコースがあります。上流はなんと砂防ダムになっているそうですが、美しい橋が架かっていて、景観を害していないところが素晴らしいと感じました。

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橋を渡ると、ひっそりと「弘法大師堂」が在りました。

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大師堂の裏には弘法大師像があり、まだ青いもみじの葉が。冠岳は、紅葉のシーズンはとても人気のあるスポットなのだそうです。

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さて、次は、薩摩川内市市比野(いちひの)温泉へ。ここ「市比野温泉」は、江戸時代から湯治場として栄えた場所で、泉質は弱アルカリ単純泉です。泉質の良さが有名で、遠方からのお客様もいらっしゃるとか。

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市比野温泉地域活性化協議会の方に、ごぼうを使ったお茶「ごぼっ茶お」と「市比野せんべい」をふるまっていただいたあとは、ゆったりと、まち歩きのスタートです。

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写真はかつての島津久光公が「天下の名泉」と絶賛し、入浴されていた「上の湯」の跡地です。現在は別な場所に「上の湯」「下の湯」があります。

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こちら「みどり屋旅館」は、昭和4年に与謝野晶子夫妻が泊まられたお宿で、大正建築の貴重な旅館です。

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入り口をのぞかせていただくと...まるで映画のセットのよう!こちらのみどり屋旅館は、JR九州の「九州八十八湯めぐり」にも登録されています。

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階段を下りると水車があり、川を望むことができます。写真右側が「みどり屋旅館」です。

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昭和4年7月に与謝野晶子夫妻は鹿児島へ訪れ、半月ほど滞在し、みどり屋旅館に宿泊されて7月30日に下記の歌を詠んだそうです。

         水鳴れば 谷かと思ひ 遠き灯の
                        見ゆれば原と 思ふ湯場の夜

温泉地の時空間は、どこか懐かしくて新鮮です。

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市比野温泉から車ですぐ、道の駅「樋脇」遊湯館へ。こちらでもスタッフの方が歓迎を行ってくださいました。

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さきほど市比野温泉まち歩きの前にいただいた「ごぼっ茶お」と「市比野せんべい」がありました。「ごぼっ茶お」は、地域おこし協力隊の方が開発を行った、ヘルシーなお茶です。

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その他にも、地域の方が作られたお野菜やお菓子など、道の駅ならではのお買い得な商品が並んでいます。こちらには足湯もあり、毎日多くのお客様がいらっしゃるそうです。わたしは「たまごむっかん」を買いました。

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道の駅でお買い物をしたあとは、入来(いりき)武家屋敷へ。ここでも大勢の方が歓迎してくださいました。

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薩摩藩は領地を外城と呼ばれる行政区画に分けて統治し、その統治の中心を麓と呼びました。

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入来麓は知覧武家屋敷群、出水麓武家屋敷群に次いで、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

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清色城跡に建つ看板の前で、ガイドさんのお話を聞きます。

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小学生が階段から降りてきました。清色城跡は現在は小学校となっており、90名の生徒が学んでいるそうです。

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入来麓武家屋敷群はほとんどが民家ですが、1軒だけ見学できるお宅があります。「旧増田家住宅」です。

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2013年に整備が完了し、母屋のほかに、石蔵と浴室便所、洗い場を見学することができます。

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建物の中に上がることもでき、薩摩地方の武家住宅の特徴「おもて」と「なかえ」のつくりを間近で見ることができます。

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石蔵の中には、眼科医としてこの地で診療を行っていた増田家に関わる展示品があります。

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入来武家屋敷群入口にある「武家茶房Monjo」へ。

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こちらでは、お茶と手づくりのお菓子をいただきながら、しばし休憩です。写真はありませんが、ここには入来地区で開発された、爽やかなしその風味がおいしいサイダー「姫しゅわり」もあります。

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入来の方言での昔話を聞かせていただきました。鹿児島の方言といえども、地域によって微妙な違いがあるのは知っていましたが、ここ入来の方言は他地域と比べると柔らかさがありました。

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最後の目的地は「大宮神社」です。

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ここ大宮神社では、入来独持の「入来神楽」を奏し、神舞を奉納しています。この入来神楽「十二人剣舞」の中に「君が代」が朗詠されていることから、君が代発祥の地と言われているそうです。

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最後に集合写真を撮りました。今回のモニターツアーは、56名の方にご参加いただきました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

鹿児島発・いちき串木野&薩摩川内への周遊ルートモニターツアーの様子は以上です。

激動の近代を生きた英国留学生の旅立ちの場所・羽島、はるか昔より霊峰と崇められた冠岳、明治の歌人も訪れた市比野温泉、江戸時代の薩摩藩を感じる武家屋敷群、「君が代」発祥の地と言われる大宮神社。

この秋は、こんな学びのある旅をしてみませんか?

(2014年9月17日 総務部 北園)