
明治42年11月21日。SLが元気に走っていた当時のことを知る人を探すのは容易ではないが、暮らしに密着していた鉄道は、観光路線として受け継がれ、忘れかけていた旅の醍醐味に今、多くの人が魅了されている。「特急はやとの風」「いさぶろう・しんぺい号」といった観光列車をはじめ、4月からはSL人吉も復活。車窓から眺める風景に、歴史を刻む建造物に。こんなに心を揺さぶられる旅はない。
この秋、全線開通100周年を迎える肥薩線で、忘れられない時を過ごしてみては。レイルの先にある感動を求めて。

文・イラスト
大寺 聡
【かごしま観光新聞】2009年(平成21年)10月1日

世界天文年の今年、皆既日食の好観測地としても恵まれ、また、設立40周年を迎えるJAXA種子島宇宙センターからは、9月にH-ⅡBロケットの初打ち上げが予定されている。まさに「宇宙に近い鹿児島県」。さらに、今年の11月、肥薩線が全線開業100周年を迎え、2年後の2011年には九州新幹線が全線開業する。 そこで、「宇宙・鉄道・夢」をテーマに、国民的人気S F アニメ「銀河鉄道999」とのコラボレーションが実現。鹿児島の観光プロモーションアニメの制作をはじめ、鹿児島の情報発信および観光振興に活用する。

コンクリート造りの平屋が印象的な「栗野駅」。昭和63年まで大口まで繋がっていた「山野線」という路線があり、ホームには当時を偲ばせる1番線や鐘なども残っている。観光列車「特急はやとの風」の停車駅でもあり、「芸術がある町」湧水町の玄関口として、切符売リ場では大きな木彫りのカラスが出迎えてくれる。
【アイラブ鹿児島】 一瞬の輝きを永遠に。フォトグラファー蜷川実花
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