鹿児島を代表する俳優、榎木孝明さん。俳優として輝かしいキャリアを持つ一方で、水彩画を描き続ける画家としての顔も持つ。榎木さんは、今秋公開予定の「半次郎」という映画の企画・主演を務めた。幕末から明治維新という激動の時代を駆け抜け、散っていった中村半次郎の生涯を描たこの作品。構想は10年以上も前から温めていたという。
そもそものきっかけは、桐野利秋(半次郎)が残した日記が書籍になった「京在日記」(旧称)を榎木さんが読んだことにはじまる。「この映画の主人公である中村半次郎は、情が厚く、古き良き日本の美徳や礼節を持った人物です」それこそが、尊ぶべき日本人の精神文化なのだと榎木さん。
役者として、カッコイイ男を演じてみたい――頭に浮かんだのは中村半次郎だった。「世のため、人のために何かをなしたいという思いは、半次郎も私も同じ。志をもって生きることの大切さや生き方をこの映画で伝えられたら」
作品では念願の伊佐市(榎木さんの出身地)でのロケも行い、地元のボランティアの人たちの熱心さに心を打たれたそう。
これを機に映画業界、TV業界での鹿児島ロケの誘致に繋がれば、とも語る。
「鹿児島は、歴史、食、景色、人、どれをとっても素晴らしい場所。桜島を描くことは、私のライフワークだと思っています」満面の笑みでそう語る榎木さん渾身の作「半次郎」。公開が待ちきれない。
えのき たかあき
鹿児島県伊佐市(旧菱刈町)生まれ。武蔵野美術大学在学時、劇団四季に入団。81年、「オンディーヌ」で初主演。83年に退団。翌年NHK朝の連続ドラマ小説「ロマンス」主演でテレビデビュー。以降、俳優としてテレビ、映画、舞台などで活躍中。今秋公開予定の「半次郎」では企画・主演を務める。また、アジアを中心に世界を旅し、水彩スケッチを描く画家としての活動も有名。
2010年秋映画「半次郎」全国ロードショー予定
http://www.hanjiro-movie.com/
幕末の薩摩藩士で西郷隆盛の側近だった桐野利秋(中村半次郎)の生涯を描く。
企画・主演 榎木孝明
監督 五十嵐匠
出演 AKIRA(EXILE)、白石美帆ほか
脚本 丸内敏治/西田直子
音楽 吉俣良
協力 かごしまフィルムオフィス