鹿児島県教育旅行ガイドブックVer2
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18KAGOSHIMA EDUCATIONAL TRIP GUIDE BOOK平和学習多くの特攻隊員が飛び立った鹿児島。若い彼らが残した手紙や想いにふれ、命の尊さや平和の大切さについて考える。太平洋戦争末期、本土防衛の最前線となった鹿児島の戦争遺跡や資料館を訪れ、戦争の悲惨さや平和について深く学ぶ。2PROGRAM1Peace learningThemeTheme料館を訪れ、戦争の悲惨さや平和について深く学ぶ。2T2T2Theme2heme2hemeThemeT2T2heme2T2ThemeTおもな学習テーマ1T1T1Theme1heme1heme1T1heme1T1ThemeTおもな学習テーマ「特攻」から平和の大切さと命の尊さを学ぶ。鹿児島県内には、特攻隊員たちの遺品や資料を展示している施設があります。愛する家族や友人に宛てて綴った手紙や当時の姿などから、彼らが残した想いに触れ、平和の尊さや命の重み、そして大切な人への感謝の想いを改めて感じる学びにつなげます。特攻作戦について鹿児島県に特攻基地が多い理由太平洋戦争末期、日本は「沖縄は絶対守るべき防衛の第一線」と考えていました。米軍主力が沖縄南西にある慶良間列島に上陸した1945年3月、最前線である沖縄を守り、劣勢を挽回するための最後の手段として、特攻作戦が始まりました。特攻とは、重さ250kgの爆弾を付けた飛行機にパイロットが乗ったまま、敵の船に体当たりして沈没させる攻撃のことで、パイロットは必ず亡くなるという必死条件の作戦でした。特攻作戦では、鹿児島のほか宮崎や熊本、当時日本の統治下であった台湾などからも出撃していますが、本土最南端であったことから鹿児島には知覧基地をはじめ万世や鹿屋などの基地が多くありました。特攻基地こそ南九州に集中していますが、特攻隊員は全国各地から召集されました。現在の高校生から大学生と変わらない年代の5,852名の若く尊い命が失われました。20KAGOSHIMA EDUCATIONAL TRIP GUIDE BOOKPOINT陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」跡にある、万世特攻平和祈念館。特攻隊員たちの手紙や遺品・遺影、また吹上浜沖から引き揚げられた、日本にただ一機の零式水上偵察機を展示しています。隊員たちのメッセージは、時代を越えて平和の大切さを今に語りかけます。遺品や遺影の展示物から戦争の悲惨さを知り、平和の大切さについて改めて考えるきっかけになります。万世平和学習プログラム学習のポイントと流れ事前学習現地学習事後学習■戦時中の万世で何が起きていたのか資料を活用して学習しよう(※事前オンラインセミナーも可能)■ガイドによる説明を聞こう■館内展示を見学しよう■戦争と平和について、感じたことや考えたことを作文にまとめよう(作文は館内展示可能)MAP P45 F−4南九州市鹿児島県南さつま市加世田高橋1955-30993-52-3979通年 9:00〜17:00(入館は16:30まで)  大人310円、小中学生210円/1人あたり(団体20人以上:大人260円、小中学生150円/ 1人あたり)  200人程度  ガイド付60分(ガイドは要予約) バス可所☎料金受入人数体験時間駐車場時50人OK30〜60分受入人数雨天時体験時間小学校中学校高 校おすすめ度MAP P44 B−4南さつま市200人OK60分受入人数雨天時体験時間小学校中学校高 校おすすめ度万世特攻平和祈念館POINT鹿児島県南九州市知覧町郡103-10993-58-7566通年 10:00〜17:00 大人500円、小中学生300円/1人あたり(団体30人以上:大人400円、小中学生240円/ 1人あたり)  50人 30〜60分 バス可所☎料金受入人数体験時間駐車場時「特攻の母」と慕われた富屋食堂の女将、鳥浜トメさんと特攻隊員たちの逸話や遺品等を展示しています。当時の食堂を再現した資料館でトメさんの逸話や遺品等を通じ、特攻隊員たちとトメさんのふれあいに思いを馳せ、命の尊さに触れます。軍の指定食堂として特攻隊員たちを支えてきた富屋食堂。ここでしか見ることのできない遺品や話に触れ、平和への学びを深めます。ホタル館 富屋食堂学習のポイントと流れ事前学習現地学習事後学習■鳥浜トメさんについて調べよう■若くして日本のために戦った特攻隊員たちについて調べよう■鳥浜トメさんと特攻隊員の逸話や遺品、写真などを見学しよう■鳥浜トメさんの曾孫による講話を聞こう(アレンジプラン・要予約)■実際に訪れて感じたことや学んだことをまとめ、発表しよう■平和への誓いを立てようホタル館富屋食堂砂像制作体験+近隣でコレも!P15ばん せい知覧武家屋敷庭園群+近隣でコレも!P10「川辺仏壇」伝統工芸P11

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