薩摩川内 -SATSUMA SENDAI-
▼西郷どんの行き先に必ずあるもの


▼お肉ファンがめがけて訪れる名店



鹿児島 -KAGOSHIMA-
▼西郷ゆかりの地<1>「西郷隆盛終焉の地」と「西郷洞窟」
▼西郷ゆかりの地<2>「南洲墓地」
▼西郷ゆかりの地<3>「仙厳園」
両棒(ぢゃんぼ)餅

鹿児島の郷土菓子「両棒(ぢゃんぼ)餅」
2本の竹串を刺した鹿児島の郷土菓子「両棒(ぢゃんぼ)餅」。ほんのり甘い醤油風味と味噌風味の2種類の味を楽しめる。仙巌園のある磯地区の名物で、仙巌園の売店でも購入可能。
▼西郷ゆかりの地<4>「尚古集成館」
▼独自の視点で楽しむ鹿児島の食


指宿 -IBUSUKI-


コラム:旅のキッカケに西郷どん

やさしい表現だと、優れた体格、悪く言うとメタボ体型なのが、鹿児島で一番有名な偉人の西郷隆盛。そんな西郷隆盛だが、飛行機や車などの高速に移動できる手段がない江戸時代にも関わらず鹿児島中に出没している。とにかく随所に足跡のあることが、鹿児島の人々から今でも愛され親しまれ、事実と虚構の中間のような逸話が数多く語られる理由ではなかろうか。西郷さんは温泉入浴が大好きだった。どこの温泉に入ろうかなと思ったときに、じゃあ西郷さんゆかりの温泉はどうかなと考えてみる。霧島市の日当山温泉や湧水町の栗野岳温泉、薩摩川内市の高城温泉に指宿市の鰻温泉と県内各地の主要な温泉地が出てくる出てくる。続いて、若き西郷さんのお仕事場所で考えてみる。藩主島津斉彬のもとで政治的な活躍をする以前の話で、農政に関する仕事に従事していた。いちき串木野市の羽島には、若き西郷さんが工事に関わったとされる溜池が残されている。さらに溜池工事で余った予算で建造したという堤防が港に現存している。日置市には、西郷さんが欄干に橋名を刻んだとされる橋がふたつもある。ただどれも正確な史料はなく、溜池の水神碑や欄干本体にも他の人物の名前はあれども西郷さんの名前はない。それでも地域の人々は大切に保存して、西郷さんが関わったことを信じている。安政の大獄から逃れるために潜居していた奄美大島にも、魚釣りをした場所や使ったかもしれない井戸など様々な話が伝えられている。とにかく、西郷さんは狩りや魚釣りや農作業や湯治や流罪などのために鹿児島中を移動しまくった。それは西郷さんにとって、ある時は趣味の旅でもあり、ある時は人生の旅であった。そんな西郷さんの旅をなぞることで、今までとは違った鹿児島が楽しめるかもしれない。