平和学習

戦争の歴史や戦時下の状況を理解し、その悲惨さや命の尊さを学ぶ
鹿児島県には特攻隊員の資料などを展示する3つの施設があるほか、各地に多数の戦跡が残っており、ガイドと共に戦跡を巡るプログラムも用意されています。砂利などが混ぜられたコンクリートからは、当時の切迫した状況が偲ばれます。自然の中にひっそりと残る戦跡から戦時中の状況を想像し、平和について考えてみましょう。

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太平洋戦争末期、本土防衛の最前線となった地で、戦争遺跡や資料館を訪れて戦時下の状況にふれ、 平和と命の尊さについて学ぶ
太平洋戦争末期、日本各地に基地や飛行場をはじめ軍事施設が数多く造られました。これらの軍事施設は一部特攻隊の基地として使用され、知覧や鹿屋、串良基地からも多くの特攻隊員が南の空へ飛び立って行きました。戦争の最前線に立たされた同年代の若者が残した家族への手紙を読み、講話に耳を傾け平和の尊さを学びます。
見て・感じて学び、自分の心で考える
【学びのポイント】
●基地はいくつあったの?
●なぜ、戦跡が多く残ってるの?
●ゼロ戦は、どうして生まれたの?
●なぜ、特攻隊ができたの?
●少年たちが母にあてた手紙
●語り部による戦争の記憶
<1>事前学習
<1>事前学習
●平和や戦争について、自分の考えをまとめよう
●戦時中の生活の様子について調べよう
●特別攻撃隊について調べよう
●戦争に関する映像資料を参考にして、戦争について考えよう
 
<2>現地学習
<2>現地学習
●ガイド(語りべ)さんの話や、自分で見たことや感じたこと、考えたことを記録しておこう
●施設や戦跡めぐりで戦争や平和について学ぼう
 
<3>事後学習
<3>事後学習
●自分がこの時代生きていたらどう思うか、現代や未来はどうあるべきか、自分の意見をまとめよう
 
平和と命の尊さを考える
知覧特攻平和会館では、陸軍沖縄戦で特攻戦死された1036人の特攻隊員らの遺品や資料を展示。戦争の最前線に立つこととなった同年代の若者が残した家族への手紙を読み、講話に耳を傾け平和と命の尊さを学ぶ。
ガイドと戦争遺跡を歩き、戦争・平和について考える
知覧には、今もなお当時を偲ぶ歴史的価値の高い貴重な戦争遺跡が散在しており、平成24年から受入開始したガイド付き戦跡巡りは、館内見学と併用して平和学習に取り入れる学校が増加している。コースは、知覧特攻平和会館周辺散策コース(徒歩)や知覧飛行場跡周辺コース(バス)の2つがある。
「特攻の母」と慕われたトメさんと 隊員との交流の遺品や写真を展示
富屋食堂は、特攻隊員らに母と慕われた鳥浜トメさんの食堂。当時の食堂を再現した資料館の遺品や写真を通じて、トメさんの生涯と特攻隊員とのふれあいに思いを馳せ、命の尊さに触れる。

知覧武家屋敷庭園群 <+歴史・文化学習>

知覧武家屋敷庭園群 <+歴史・文化学習>

薩摩の小京都 知覧の武家屋敷をめぐり、 薩摩独自の外城制度を学ぶ

領主島津久峯が、藩主の参勤交代に伴って江戸から戻る道中で接した京の文化を持ち帰ったとされる。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、また同時に国の「名勝」に指定された7つの庭園は、母ヶ岳を借景に、築山泉水式1つ、枯山水式6つの庭園。約270年前の当時(江戸時代)の感性を今に伝える。

必見!重要航空遺産 零式三座水上偵察機
陸軍最後の特攻基地「万世飛行場」跡にあり、特攻隊員たちの手紙や遺品・遺影、吹上浜沖から引き揚げられた零式水上偵察機を展示。残された品々は、時代を越えて今に語りかける。

砂像制作体験 <+自然体験>

砂像制作体験 <+自然体験>

日本三大砂丘の一つである吹上浜の砂を活用し、白砂青松の自然あふれる中で砂像制作体験ができる。誰でも気軽に楽しめ、夢中になれる砂像の彫刻を体験しよう。

太平洋戦争時に海軍の特攻基地があった出水市には、掩体壕や地下戦闘指揮所などの戦争遺跡が残っており、これらを活用した平和学習プログラムがある。40人までのグループに分かれ、各グループにガイドがついての戦跡めぐりや、戦争体験者のお話を聞いたりすることができる。少人数のグループ討議によって体験をさらに深めるプログラムもある。
鹿屋から飛び立った特攻隊員の遺影や遺書などを展示する
太平洋戦争末期、旧海軍の鹿屋基地からは日本最大の908名の特攻隊員が飛び立ち、再び帰ることはなかった。鹿屋航空基地史料館では、復元された零戦や特攻隊に関する貴重な資料などを見学できる。
ガイドと共に戦争遺跡を見て歩き、戦争・平和について考える
戦時中に海軍の基地が置かれ、日本で最も多くの特攻隊員が飛び立った鹿屋市には、今もなお多くの貴重な戦跡が残っている。このプログラムは、平和学習ガイドと一緒にこれらの施設を巡り、現地で実際に行われた話を聞くことで、平和について学ぶことができる。小塚公園の慰霊塔前では、学校全体でのセレモニーを開催することもできる。
串良平和公園
串良平和公園
海軍鹿屋基地から出撃し命を落とした特攻隊908名の御霊を祀る慰霊塔のある公園で平和セレモニーなどを行い、平和について考える。
 
桜花の碑
桜花の碑
神雷部隊(特攻隊員)が別れの盃を交わした場所で、近くに神雷部隊の宿舎として使用していた旧野里国民学校跡がある。(国旗掲揚台 見学可)
 
掩体壕(えんたいごう)
掩体壕(えんたいごう)
航空機を空襲から護るコンクリート製のシェルター。当時はこの中に航空機を格納していた。
 

高須のまち歩き <+地域ならではの学び>

高須のまち歩き <+地域ならではの学び>

ガイドと一緒に歴史ある建造物や国鉄大隅線の線路跡を歩こう

高須には伝統的な祭り「おぎおんさあ」をはじめ数々の歴史的な文化を学べる場所が残っている。歴史ある建造物のほか、国鉄大隅線の線路跡を歩く事もできる。当時のトンネルを歩きながら元国鉄職員の話も聞ける。また、大河ドラマ「西郷どん」で注目を集める「西郷隆盛」もこの地を訪れ余暇を楽しんでいたとされている。郷土史に残るお話や当時の様子を知る方のお話を元に、歴史や当時の様子をお話しながら高須町をご案内。

特攻に異議を唱えた特殊部隊について学ぶ
岩川飛行場からは夜間戦闘部隊が沖縄方面へ出撃した。この作戦は終戦まで展開し、百余名の戦死者をだした。芙蓉之塔は慰霊のために建立された。近くには、地下発電所跡(見学は要事前連絡)が残り、大隅郷土館では芙蓉部隊搭乗員の資料を展示している。
現地に立ち、 当時に想いを馳せる

記憶に残る平和学習

記憶に残る平和学習

特攻隊員たちの記憶を追体験する

県内の戦跡の中には、実際の建物が残っていたり建物が再現されていたりして、中に入ることができる場所もある。実際の場所でガイドの話を聞くことで、体験はより記憶に残るものとなる。

●三角兵舎〈南九州市〉
特攻隊員たちが出撃するまで起居していた半地下式の三角兵舎(復元)。隊員たちはこの中で日の丸に寄せ書きを書いたり、故郷へ送る遺書や手紙を書いたりしていた。

●串良基地跡地下壕電信室跡〈鹿屋市〉
特攻隊員の最後の通信を受け取っていた場所で、突撃とともにぷつりと途切れる通信音の再現など、当時の様子を追体験することができる。