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「あまみシマ博覧会」の成果 〜観光プロデューサーズコラム〜


                                      2010年3月8日 

      鹿児島県観光プロデューサーズコラム 奈良迫 英光 

 「かごしまよかとCIMG0190.jpgこ博覧会」の最後を飾る、「あまみシマ博覧会」が2月14日〜28日まで、奄美大島地区で開催されました。
 あまみの魅力満載の39のプログラムを提供し、その内34のコースが実施され、508名の参加がありました。参加者は島内が429名、島外者が79名であり、その内県外者が71名になりました。告知期間が短かった中で県外参加者が15%を超えたことは、情報伝達を早めにすれば、県外参加者がもっと多かったのではないかと思います。また、催行率は75%を超えており、プログラムをつくった地域の人は、大きな自信になったと思います。
 

 小生は、「考古学博士と歩く赤木名歴史めぐり」と、「八月踊りと島料理体験」の2つのプロ2010030722385228274.jpgグラムに参加しました。最初のコースは、地元の歴史博物館の館長の案内で、古代へのロマンを駆り立てる2時間のまち歩きツアーで、12世紀から17世紀ごろまでに営まれた城(グスク)の見学が主でした。赤木名城は交易を中心とした力を持った「アジ」たちの拠点として、大和や琉球に大きな影響を与えていた奄美を代表する城です。歴史物語を聞く楽しみは、そこに長く伝わる生活・文化を知ることです。地域に住む人の語りは説得力があります。案内された城跡の高台から見ると、遠い昔に返り、村人がなぜこの地に住み、なぜ城が築かれたのか、周りの湾の地形から城の必要性が理解できたように思います。

  一緒に参加した横浜市のAさん夫婦と、話す機会がありました。会社を定年退職しキャンピングカーで日本各地を旅しているとのことで、奄美にはすでに一か月滞在し、シマ博も三つめのプログラム参加ということでした。島の人の優しさと温暖な気候が気に入り、あまみを「終の棲家」にと決めたと、語っておられました。まさに博覧会が生んだ大きな成果です。これからももっと早めに、ターゲットを絞って県外の人々にPRすべきと感じました。 

 2つめのプログラムは、海岸で貝殻を拾い、その貝殻でフォトフレーム飾りづくりをした後、島料理と八月踊りの体験でした。佐仁地区の橋口家で体験した島料理は、魚の味噌漬け、シマにんじんやゴボウの2010030722425928535.jpg漬け物、アザミの茎のお煮染め、最後に、具たくさんの鶏飯と、多彩な島の素材を使った料理です。もちろん黒糖焼酎を飲み、三味線を聞きながら宴は盛り上がっていきます。食事が済んだ後は、近くで八月踊りが始まります。今回は佐仁集落の近くの集会所での開催でした。合宿で、東京から来た明治大学のサークルの仲間男女40人余りも、参加しました。広場で輪になり、太鼓と三味線の音に合わせて踊りのテンポも速くなります。学生たちもいつの間にか、踊りのテンポが揃い、お囃子に合わせて楽しく踊っていました。途中から小雨が降り出しましたが、夜が更けるまで楽しく踊っていました。八月踊りは後継者が少なくなり、子供の幼い頃から出番をつくり興味を持たせる努力をしているとのことでした。奄美には、島唄、三味線、八月踊り、六調、指笛、に太2010030722441228543.jpg鼓と独特の芸能があり、時を越えて伝承されてきています。伝統行事をいつまでも続けてほしいと、願わずにはおられません。
 佐仁地区には、今島唄の魅力に惹かれた若い女性が一人東京から勉強に来ており、三味線を軽やかに弾き、響きのある声を我々に披露してくれました。これからの訓練の成果が楽しみと師匠の方は話していました。
 

 今回の「シマ博覧会」の開催については、奄美市役所の紬観光課が中心となり、本島地域の各自治体の参画が得られました。プログラムづくりには、NPO法人ハットウ・オンパクの末田加良子さんのご助言をいただきました。心より感謝申し上げます。これまで観光の素材として注目されなかった多くのものが、着地型商品としてプログラム化できたことが、大きな財産です。また、それぞれのプログラムづくりに地域の人が関与し、汗をかき努力していることが、重要なことと思います。これからは1年を通して、プログラムのCIMG0197.jpg展開が必要であり、キャリア、エージェント、ホテル等などに情報を提供して浸透を図り、参加者を増やすことで地域の活性化に結びつけなければなりません。奄美は、手つかずの自然と伝統的な文化が残り、また、人情あふれる人々が暮らしており、人を呼ぶには最適な地域です。
 今回の「あまみシマ博覧会」が、地域づくりのきっかけになればと思います。 

 最後に、翌日奄美空港に行くときに乗った「島の道交通」のバスの中に、会社の社是が書いてありました。運転手がとても親切で印象的でした。社の発展を祈ります。         

          朝は、希望に起き  
           昼は、努力に生き   
            夜は、感謝に眠る 

 

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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