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「中国人観光客の中心市街地でのショッピングツアーに配慮を」 〜観光プロデューサーズコラム〜


                    2010年3月22日            

           鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫 英光

 平成22年2010032123253527829.jpg度は鹿児島への海外観光船の寄港が、すでに39隻決定しています。25日にバハマ船籍のレジェンド・オブ・ザ・シーズ(総トン数:69,130t)が入港しますが、今回の寄港は中国大手の電機自転車販売店のインセンティブツアーです。 

 今回の旅行の特徴は、初めて鹿児島市内の中心市街地でのショッピングが行程に組み込まれていることです。従来の中国観光客の団体は、郊外の大型ショッピングセンターでの買い物がほとんどでした。その理由としては団員の管理のしやすさ、マリンポートに近い場所にあること、外国人に対応できる店員がいることなどがあげられます。 

 今回のツアーを担当し2010032123322328357.jpgている南薩観光によると、中国の直轄市や省、自治区など26の地域から1524名の参加者があり、その内約1200名が中心市街地でのショッピングを予定しています。WeLove天文館協議会、山形屋、鹿児島海外観光客受入協議会が中心となって、受入の準備を進めてきました。今回は、山形屋、いづろ、中町、納屋通、照国表参道、金生町商店街でのショッピングがおこなわれます。何しろ初めてのケースで、言葉や外国語表記、支払いなど課題が多く、何度も打ち合わせが行われています。3時間という短い時間の限られた範囲の中で、最大のサービスの提供と快適なショッピングが可能となることを望んでいます。 

 中国人にとって今の最大の楽しみは、ショッピングです。特に化粧品、薬、デジカメ、粉ミルクなどです。今回の参加者は、海外旅行が初めての方が圧倒的に多く、80%以上を占めており、また年間所得が平均100万〜300万円の新・富裕層がほとんどであり、大量のショッピングをするのではないかと思われます。中国人は現金の持ち出しが制限されており、カードでの買い物が主となっており、銀聯カード取り扱いの有無が、販売高に影響すると思います。今回の事例を参考に取扱店が拡大することを期待します。
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ところで今年度は、39隻の海外クルーズ船が寄港しますが、クルーズ船の利点は、一度に多くの観光客が鹿児島を訪れることであり、しかも観光とショッピングが組み入れられていることです。東南アジアからの観光客はバスで、アメリカ、ヨーロッパからの観光客は、市内を個人で自由に観光し、ショッピングをする姿がよく見られます。市中における観光看板、商品の表示、停留所などについては、外国語表記をきちんと整備することが求められています。同じ船が何回も寄港しており、寄港地の対応に不備があれば今後ルートから外されることが考えられます。海外観光客受入協議会では、港での歓迎行事を実施していますが、マリンポートでの外国通貨の両替、案内所での対応等には、まだまだ課題が多いと思います。 

 円高が一段落し、韓国や中国からの観光客が急激に戻りつつあります。国内旅行は成熟し、また人口の減少を考慮すると国内旅行の大きな伸びは期待できません。外国人の2010032123354328107.jpg受入拡大が大きな課題ですが、地域間の誘致競争は、激しくなっています。 

 来年の3月には九州新幹線が全線開業します。鹿児島市の中心市街地商店街の衰退が懸念されており、外国人を中心地域に誘致することは、大きな課題となっていました。今回の市中におけるショッピングが、スムーズに対応できれば今後の誘致に弾みがつくと思います。ぜひ皆さんで協力し、良い印象を持って帰られるよう努力したいものです。

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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