鹿児島県観光サイト かごしまの旅

    • 学校・法人の方へ
    • 観光

トップページ > プロデューサーズコラム

「よりみちクルーズ」の定期便化をめざして〜観光プロデューサーズコラム

 

                     2010年6月7日

          鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫 英光

 桜島フェリyorimichiHPtop.jpgーの「よりみちクルーズ」が5月19日から運行され、好調なスタートを切っています。第2回の5月26日は、定員450人対して200人以上上回る希望者が詰めかけ、一時混乱し、急きょ整理券を配った程の人気ぶりでした。  

 運航コースは、鹿児島港から神瀬灯標、大正溶岩沖を通り、45分かかって桜島港に到着します。桜島と錦江湾の魅力を海上から身近に感じることができる絶好のコースではないかと思います。途中に見える神瀬は、干潮時には海面に現れ、満潮時には海中に沈む瀬です。薩英戦争時にはイギリス艦の侵攻に備えて周囲に石を積み台場を築きましたが、その後激しい潮流と波浪に浸食され昔の面影はありません。しかし白色の円形コンクリート造りの神瀬灯標が、船の往来の「道しるべ」になっています。鹿児島市民や桜島に住む人でも、神瀬の近くに行った人は少なく、今回のクル2010060700074829658.jpgーズの人気の高さにつながっています。  

 今後10月と11月に合わせて6回の運航が予定されていますが、夏休みの多客期や休日に実施すればもっと集客できるのではないかと思います。クルーズの料金は、船の滞在時間が3倍かかるのに、現在の桜島フェリーと同一金額であり、人の料金だけアップしても、乗客は納得するのではないかと思います。運行回数が多くなれば、旅行社の新たな商品企画にも反映でき、鹿児島への入込が増えるのではないかと思います。 運行に当たっては、通常の乗船ルートとの区別、乗務員や船の配置等課題は多いと思いますが、ぜ2010060700013630300.gifひ増便に向けて関係者の努力をお願いしたいと思います。  

 ところで、関西中国地域である情報誌が行った調査によると、新幹線開業時に、南九州3県で行きたい場所のトップにあげているのが、桜島となっています。大河ドラマ「篤姫」の放映や噴火のたびにメディアで話題になっていることもあげられます。しかしながら、近くに住む鹿児島市民の多くは、桜島に渡っていないのではないかと思っています。やはり地元の人が桜島の素晴らしさを知り、PRすることが必要と感じます。錦江湾を間に、雄大な桜島の景観は、初めて鹿児島を訪れた観光客が感嘆の声を上げます。桜島には、足湯の新設や湯之平展望所の改装、赤水広場の整備、オールナイトコンサート記念モニュメント「叫びの肖像」などが揃い、観光地づくりが進んでいます。また、今着地型メニューの造成や、地場産品を活用した新商品の開発もすすめられています。  

 将来的には錦江湾をクルーズしながらランチを味わい、袴腰に着いたら定期観光バスと連動させ、桜島の一周や体験メニューで桜島の魅力を体感して欲しいと思います。そのため2010060700163130660.jpgには、定期的な運動体制の確立が何よりも必要であり、そのことが団体での予約につながり、安定的なお客の確保につながります。便が少なく観光客が乗れないということは、避けなければなりません。  

 ところで博多駅から鹿児島中央駅まで80分となり、新幹線が開業しても日帰り観光客が多くなるのではと懸念されています。毎日噴火し、火山灰に見舞われる地域は大変な影響を受けていますが、観光客は噴煙を上げる姿に感激します。鹿児島市の目の前にそびえる桜島を、我々は観光かごしま最大の財産としてとらえるべきです。桜島の滞在時間を増やすことで、宿泊にも結びつきます。ぜひ多くの人を桜島に渡らせるために、よりみちクルーズの更なる充実を望みたいものです。そのことが桜島や錦江湾の活性化にもつながると確信します。

 参考資料:鹿児島市船舶部 (桜島フェリー)

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
詳しいプロフィールはこちら

月別アーカイブ