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「観光活性化緊急対策事業の推進について」 〜プロデューサーズコラム〜


                   2010年8月9日 

        鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫 英光

           

 7月P1010684.jpg30日に発表された6月の観光動向調査によると、県内主要ホテル・旅館の宿泊客数は14万6400人で、前年同時期より11.5%減少しました。宮崎県で発生した口蹄疫問題が大きく影響していると考えられます。地区別では指宿地区、霧島地区が17%、鹿児島地区も8%の減少となっています。特にゴールデンウイークの大型イベントの中止や入園施設の閉園が続いたことが、人の移動の制限になりました。宿泊を伴う旅行だけでなく日常の経済活動にも影響が出ました。 

 非常事態宣言の解除を受けて県では、観光客が落ち込んでいる地域の観光協会等の団体に対して、客を呼び込む活動経費などを助成することになりました。対象の経費は、リーフレットやノベルティの作成費用、キャンP1030624.jpgペーン特典経費、インターネット・文書発送等の経費、県外誘客活動の旅費・会場使用料などで、交付額は、1団体100万円が上限となっており、多くの団体に活用して欲しいと思います。 

 口蹄疫の風評被害が今回の落込みの最大の要因と考えられますが、通常時と変わらない鹿児島の観光地の現況についてあらためてPRするとともに、誘客促進を図らなければなりません。即効性のある商品の展開や延期になっている教育旅行を早めに実施することで回復機運が高まると思います。先日霧島市、姶良市、鹿児島市で撮影された大河ドラマ「龍馬伝」の新婚旅行等のシーンが、9月19日全国放映されますが、茶の間の話題となり、問い合わせも増加することが予想されます。ぜひ誘客の起爆剤にしたいと思います。 

 宮崎県では、対策として宿泊した県外観光客を対象に宮崎牛等が当たるキャンペーンなどP1020887.jpgを実施していますが、鹿児島県では地域の連絡協議会や観光協会等の組織支援が中心となります。それぞれの地域の取組や安全面を強調することで、地域全体としてのPR効果を高めることが望ましいと考えています。
 
また、今回のPRにあたっては、秋から来春に向けての地域イベントや旬の情報、エージェントへのメリット(送客人員に対する支援やパンフレット支援など)、宿泊者への各施設での特典(付加サービスなど)など双方への効果を強調して欲しいと思います。また、延期になっている教育旅行については、振替日を決定してもらい、宿泊施設はまず空き日を確実に埋めることが大切です。 

 サーズや新型インフルエンザ、家畜の伝染病が発生するたびに観光客はメディアの情報201008_cy_01.jpgに敏感に反応し、県内は観光客が減少していますが、終息宣言が出ると一気に回復してくるのが今までの傾向です。今回も回復にはそれほどの時間はかからないと思いますが、秋は全国的に紅葉、祭り、気候に恵まれ、一年で一番の観光シーズンとなります。通常でも需要が増加する時期であり、観光施設も供給には限界があります。口蹄疫で影響を受けた分をカバーするためには、施設によっては、シーズンオフとなる8月末から9月の中旬、12月に企画を集中させることも一つの方策と思います。 

 今回でも明らかになったように、消費者は安全・安心ということに敏感であり、また、隣県はもちろん、九州全体が口蹄疫に汚染されていると捉えているのではないかIMG_0026.jpgと思われます。予約のキャンセルが6月以降急激に増加したことや、宮崎県や熊本県から入る観光コースが影響を受けたのもその例です。地域連携の重要性があらためて問われていると思います。 

 隣県ということで、本県の家畜が影響を受けることがないよう県境を中心として万全の防疫体制がしかれました。結果として発症家畜は出ませんでした。対策業務に従事された関係者に改めて敬意を表したいと思います。鹿児島の特産品である「黒牛」、「黒豚」は鹿児島のトップブランドであり、今回経済的に大きなダメージを受けたことは事実です。しかし「本物。鹿児島県」の信頼は保っていかねばなりません。これからも観光客に対して正しい情報を伝えることが何よりも大切ではないかと思います。

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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