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「若者よもっと海外に目をむけよう」 〜プロデューサーズコラム〜


                                                                        2010年9月6日

                     鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫 英光                     

 鹿児島で2010090514451031776.jpg海外留学を目指す学生が教育を受けている「iBS外語学院」の創立30周年の式典に参加しました。南学院長はこれまで、観光功労者の九州運輸局長賞と日本観光協会九州支部長賞、鹿児島県観光まごころ県民運動会長賞を受賞されており、鹿児島の観光振興や人材育成にも大きく貢献されています。特に、海外クルーズ船の受入対応や外国人向けガイドなど国際交流に大きな功績を残されています。 
 学院の創業以来の数々の業績は、皆おのおのの時代における大英断といえ、常に業界に新たな方向を開く先鞭となる実績を重ねてこられました。また、常に教育の原点を忘れず、業務を遂行してこられたと思います。      
 ここ数年、
2010090514511431980.jpg全国展開している外国語のスクールが経営破たんに追い込まれましたが、利益確保のための人集めに奔走し、本来の外国語教育の理念をないがしろにしたのではと思います。 
 「iBS外語学院」の創業の精神は、海外留学を目指す学生を育てる一方、「国際交流」、「語学指導」、「教育全般」について、県・市の教育委員会、鹿児島市などと連携し地元に密着した教育を実践し、また学生と教師が互いに学びあうというユニークな教育理念は、多くの人々の共感を得ており、優秀な人材輩出にもつながっています。またさまざまな奉仕活動にも参加されており、それは常に地元貢献を第一に、地域と共に活動される経営姿勢に表れています。  
 生徒さんと話す機会がありますが、皆さん前向きで鹿児島の歴史や文化を勉強され、郷土のすばらしさをいかに外国人に伝えることができるか努力されており、その語り口には自信がみなぎっています。郷土を愛する姿勢にも学ぶべき点が多くあります。 

 かつて薩2010090514541031781.jpg摩藩は慶応元年(1865年)に幕府の鎖国令を犯して、15名の留学生と4名の視察団を英国に派遣しました。全員変名を使い、甑島大島周辺への出張という名目で、串木野の羽島港から船出しました。1865年と言えば、坂本龍馬が西郷に誘われ鹿児島城下を初めて訪ねた年で、翌年には薩長同盟が締結されており、動乱のいかに厳しい時代であったか理解できると思います。 
 留学生たちは、英国留学後大部分の人がアメリカやフランスに渡って留学生活を続け、帰国後明治政府に仕えて留学の成果を大きく発揮しま
した。村橋久成は、北海道開拓使となり、サッポロビールの生みの親となり、当時13kago02.jpg才で最年少の長沢鼎は、アメリカに渡りぶどう酒製造に新生面を開き、ぶどう王と言われました。 
 畠山義成は、東京開成学校(今の東京大学)の初代校長に、森有礼は初代文部大臣となり、我が国の教育の発展に尽くしました。当時の薩摩藩当局の勇気ある決断と若き薩摩の青年たちの積極的姿勢は、日本の歴史を大きく転換させ、新生日本を建設する原動力になりました。まさに西欧の文化のすばらしさを痛感した経験が生きたと思います。これを考えるとき、国際感覚を持つ人材育成の重要性を感じます。
 

 ところで今、世界の大交流時代が始まっていると感じます。8月末に4日間、知事のミッションで上海に行ってきました。30数年前から中国には行っていますが、中国の発展振りには、目を見張るものがあり、昨年行ったときと比べて一段と街の動きの変化に驚かされます。次々と日本の商社や企業の進出、自治体の事務所設置などが続いており、日本人在住者もニューヨークを抜いて上海が1位となり、10万人を超えています。私が驚くのは若者の意識の変化です。多くの人が日本語、英語の外国語を学んでおり、積極的に海外の政治、経済、歴史、文化等に目が向いていることです。中には日本から学ぶべきものは吸収した、次は他の先進国を学びたいと言っていました。つい数年前までは、中国に対して理解不足の点が多く、足が一歩引いていたのではと思いますが、中国の若者たち2010090514554431922.jpgは、いまや日本を追い越し、世界第二位の経済国家としての誇りを感じています。
 それに比べると日本の若者は元気がなく、もっと外国に目を向けてほしいと思います。薩摩藩英国留学生の勇気あるチャレンジ精神に学ぶべきです。I学院の経営理念に「青春とは 求めて 止まぬ心なり」と言う言葉があります。今の日本の若者に与えたい言葉です。
 

 iBS外語学院は、今年30周年を迎えられましたが、企業においては30周年が節目の年といわれます。30年を境に伸びる企業、衰退していく企業が多いからです。iBS外語学院が30年を機に益々積極的な姿勢で業界をリードされ、社会・地域に新たな風を吹き込んでいただくことを期待します。

      参考:レポート「薩摩藩英国留学生」より

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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