鹿児島県観光サイト かごしまの旅

    • 学校・法人の方へ
    • 観光

トップページ > プロデューサーズコラム

「黒さつま鶏」のブランド化に向けての取組 〜観光プロデューサーズコラム〜


                                      2010年9月20日      

             鹿児島県観光プロデユーサー  奈良迫英光  

 新P1040341.jpgしいかごしまの黒「黒さつま鶏」が誕生しました。9月13日、鹿児島市内のホテルで、県関係者、農協、ホテル、飲食店、マスコミ関係者など多くの参加者を集めて試食会が開かれました。料理は、煮物、鶏刺し、唐揚げ、しゃぶ、ロースト、マリネサラダ等幅広く、和食、洋食合わせて10のメニューが用意され、出席者は新しい食材を堪能していました。 「黒さつま鶏」は、江戸時代より古くから観賞用、闘鶏用として主に鹿児島県内で飼育されてきた天然記念物「薩摩鶏」と、明治以前国内に伝わった在来種「横斑プリマスロック」をかけ合わせて作られた新しい地鶏です。

 「黒さつま鶏」の特徴としては、 
・在来種由来100%の地鶏では発育が良い。 
・筋繊維が細かく、歯切れの良さと適度な歯ごたえがある。 
・脂肪分が多い。 
・うま味成分のアミノ酸含量が多い。 
・肉色は黄身がやや強い。 
・幅広い料理に対応できる。等があげられます。 

 鹿児島県地鶏振興協議会では、「黒さつま鶏」を全国的に宣伝し、優位な生産・販売体制を確立するため、ロゴマークを製作し、商標登録も行っていまP1040343.jpgす。ロゴマークのコンセプトは、「鹿児島の黒シリーズ」や、一目で鹿児島をイメージでき、広く一般に親しまれるものとなっています。また、九州新幹線の全線開業に向けて、23年2月から鶏肉の先行出荷が始まりますが、本格的には8月以降となり、23年度は50,000羽の鶏肉の出荷を予定しています。 

 ところで、新しいかごしまの「黒」が付いた「黒さつま鶏」をいかに浸透させるかが課題です。販売の拡大とPR戦略が重要だと思います。 
 まず、従来の地鶏とどのように違うのか、誕生までの履歴など消費者への説明が必要かと思います。そのことが新品種の価値を高め、価格的にもプライオリティが発揮できると思います。

 次に、P1040359.jpgいかに消費拡大を図り増産につなげるかです。まず県民に「黒さつま鶏」の美味しさの魅力を伝え、家庭での消費を増やすことが重要です。料理メニューの提供を含めて女性層への関心を高めなければなりません。また、家政学部系の先生の協力を得て、授業の中で「黒さつま鶏」に関するカリキュラムを組んでいただきたい。研究者としての顔だけではなく、一消費者としての視点でもとらえてくれるのではないでしょうか。 

 取り扱う飲食店や宿泊施設を増やし、お品書きの中で説明を加えることが大切であり、また、調理専門学校での実習やメディアの料理番組での紹介が波及効果をもたらします。学校給食に出すことで食育効果も上がり、子供にとっても「黒さつま鶏」に親しみがわいてくると思います。
 やはり、地元での盛り上がり、浸透がなければ、ブランドとして定着させることは厳しいと思います。いままでの薩摩鶏より高級感を出したメニューを提供し、より差別化を図ることで価値も高まると考えます。 

 一方、県2010091905104930246.jpg外向けの宣伝の仕方にも工夫が必要です。「黒」と言えばかごしま産、と言うイメージが定着しています。大都市圏では、「かごしま黒豚」、「鹿児島黒牛」と並んで「黒さつま鶏」を一緒にPRすることが、より認知度が高まると思います。また、同じ環境の中で育てられたことが安全・安心ということにもつながります。 

 九州新幹線全線開業まで6か月となりました。観光地を訪れる選択肢の一つに、「食」の魅力があげられますが、「本物。鹿児島県」に「黒さつま鶏」の新しい魅力が加わることになります。
 家庭や、県内外のホテル飲食店で「黒さつま鶏」を使ったメニューが並び、その魅力が浸透していくことを期待します。       

  参考:黒さつま鶏: ―鹿児島県地鶏振興協議会―  

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
詳しいプロフィールはこちら

月別アーカイブ