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「インバウンドの復活に向けて~南九州の安全・安心をPR~」 ~観光プロデューサーズコラム~

2011年5月2日
鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫 英光

P1000691.JPG   東日本大震災の影響は、国内旅行だけでなく海外からの観光客も激減という深刻な状況となっています。外国人の内、台湾からの鹿児島への訪日観光客の多くは、宮崎への定期便を利用しており、その定期便も部分運休するなど、厳しい運行状況です。

  そこで鹿児島県と宮崎県が協力し、台湾の旅行会社や新聞、テレビ、雑誌社の社員など30人を招待し、直接観光地や宿泊施設の運営状況を視察してもらいました。

  鹿児島では福島第1原発の事故の影響がないことを確認するため、城南町の県環境放射線監視センターを訪問しました。放射能分析室においては、同室職員が放射線量の測定方法などを説明し、1秒ごとの値を示す機器を見学し、数値の意味についての説明を受けました。

  参加者は、震災前後の変化や数値の意味について熱心にメモを取っており、あるメディアの社員は、「台湾に帰り鹿児島の安全性を伝えたい」と語っていました。

  また、多くの観光客で賑わっている「花かごしま2011」会場での放射能の数値も、監視センターと同じであり、参加者に鹿児島の安全性を再確認してもらいました。

P1040046.JPG   霧島温泉での意見交換会では、霧島市の前田市長が「新燃岳の噴火があったが、観光にはなんら支障はない。また原発事故の放射能の影響も及んでない。安心して霧島温泉に来ていただきたい。」と歓迎の挨拶がありました。

  参加者の中の団長を務めた中華航空の台湾地区マーケティング本部長の李ケン光氏から、「鹿児島の安全性を十分確認することができた。また、鹿児島の景観は美しく、すばらしい温泉も多くある。台湾のエージェントに南九州への送客を強化するよう要請したい。」と心強い言葉がありました 。

  また、汎佳旅行社の総経理梁廷祐氏からは、鹿児島に3000名送りたいと力強い決意が示されました。これからの集客が楽しみです。

  帰国後、参加者が鹿児島の状況について順次メディアで伝えています。鹿児島の観光地の安全性が、どのように国民に認識されているかは判断できませんが、少なくとも台湾の関係者が自分の目で確かめていただいたことは、大きな意義があったと思います。

sakurajima (1).jpg   インターネットなどで身近に情報が伝えることができる状況にありながら、日本の正しい姿が、伝わっていかないもどかしさを感じている方は、多いと思います。

  連日伝えられる日本の観光地の現状は、外国人観光客が激減した寂しい街の様子ばかりです。 このような状況を打破するには、今回のケースのように、自国民に直接伝えることのできるメディアや、影響力のある国家レベルでの対応が求められています。

  観光庁の溝畑長官は22日韓国を訪問し、ソウル市内で韓国メディア向けの会見を開きまた、韓国観光相との対談も行いました。東日本大震災の復旧状況や福島第1原発の対応を説明し、日本の安全性をPRし、観光に支障のないことを強調しました。

  D-0813_IMG.JPG  4月28日現在、主要国・地域からの日本への渡航勧告のうち、台湾、香港、韓国においては、一部内容が緩和されています。これも東日本地域が中心であり、宮崎、鹿児島は対象地域になっているわけではありませんが、日本全体が汚染地域と受け取られていることが、観光客の激減となって表れています。

  3月の鹿児島県内の外国人宿泊者は、前年比67、4%減の3200人と大幅な減となり、中でも台湾は74,0%となっています。

  県と観光連盟では、引き続き九州各県、九州観光推進機構と連携しながら招聘事業を積極的に推進していきたいと考えており、今回のケースのように、放射能の数値を直接確認できる形で参加者に伝えるのも、方策の一つではないかと思います。原発事故が終息しないとインバウンドの回復には時間がかかると想定されますが、納得しやすい方法が今一番求められています。多くのメディアを活用して、鹿児島の現状について、外国へのPRを強化していきたいと考えています。

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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