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「ぐるっと長島 ~花の町づくり~」 ~観光プロデューサーズコラム~

        2011年5月23日
鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫 英光

 

  長島町は、鹿児島県の北西部に位置し、四方を東シナ海、八代海、長島海峡等の海に囲まれ、北部一帯は雲仙天草国立公園に指定されるなど、自然に恵まれた地域です。

04-01.jpg   町は、2006年3月20日、「平成の大合併」により旧長島町と東町が合併して誕生し、人口は1万1千人あまりで、農業と水産業が盛んな町です。(2011年3月現在)

  長島町は鹿児島県の最北端に位置することから、熊本県の牛深市や水俣市との交流も盛んです。また、阿久根市と長島町の間にある海峡黒之瀬戸には橋が架かっており、鹿児島市などに行くには車が多いと聞きました。

    主要水産物の養殖ブリは、「海峡育ち鰤王」のネーミングで売り出し、「かごしまのさかな」に指定され、大阪、東京市場をはじめアメリカにも輸出されています。稚魚から5kgの親魚に育て上げ、その魚を新鮮・安全に出荷するための加工技術が整備されています。

10-01.jpg 中心となる東町漁協では、一般の観光客も食堂でその味を堪能することができます。ここ2年間赤 潮の発生で、漁協は大きな被 害を受けました。今年こそ漁師さんたちの努力が報われるよう赤潮が発生しないことを祈りたいとものです。

  また、島は独特の赤土に恵まれ良質のじゃがいもが採れます。訪問したときは「春じゃがいも」の収穫時期であり、蒸かしたてに塩をつけて食べると、その新鮮さと甘さが格別でした。

花加護しあ.jpg   ところで長島町は花による町興しを展開中です。3月20日から5月22日まで「花かごしま2011」が、鹿児島市の吉野公園と鹿児島ふれあいスポーツランドの2つの会場で開催され、80万人を超える入場者があり人気を博しました。
  長島町では協賛イベントとして、「夢追い長島  花フェスタ」が開催され、県内外から多くの観光客が訪れ、長島の魅力に 触れる機会になったと思います。小生も県の景観アドバイザーとして、16日に街づくりの皆さ んの勉強会に参加する機会に恵まれ、事前に町内を一周しました。道路沿いに160箇所の花壇が設置され、春の花が綺麗に咲き誇っている姿は、手入れが行き届いていることを感じさせてくれました。メイン会場の町文化ホール周辺や、サブ会場の「太陽の里」、針生公園の2箇所は、花の種類も多く、周りの風景とマッチし一段と美しく感じられました。

  長島町は2007年に、「夢追いふるさと景観条例」を施行し、今年3月の九州新幹線の全線開業をにらんで、美しい石積と四季折々の花々を活用したまちづくりを進めてきました。協力者を集めた「ふるさと景観協定認定団体」を組織し、それを建設業者、老人クラブや地域グループが支えています。地域の魅力づくりに、島の財産である石積を保護し、花を植えるという取組は、全国的にも例がないと思います。

header01.jpg   花は人間誰でも興味を抱く植物であり、しかも四季折々にさまざまな種類の花があります。しかし美しい花を咲かせるためには、日頃からの土の手入れ、毎日の水かけが大切です。長島町では、そこを地域の住民グループが支えているところに素晴らしさがあります。

  沿線の花壇の側に駐車場を確保し、お茶のサービスや地元産品の販売をすることで地域との交流が深まると思います。観光は地域に住んでいる人が、自分の街の魅力を感じることなくしてPRはできません。観光客が増えることで地域住民の意識も変わってくると思います。

  ところで長島町を車で走ると、美しい段々畑や海の青さが視界に入ってきます。道路沿いには花が咲いており、フラワーロードの名の下に、ドライブコースとしてもっと売りだす必要があります。夕日10選を選定しリピーターの確保や、沿線に小物の店や海を臨む場所に喫茶店等があれば若者がもっと集まると思います。

  黒之瀬戸大橋を渡った所にある「だんだん市場」には、島で獲れる農水産物が展示即売されており、ゴールデンウイークには周辺の道路が2km渋滞したという。事前の駐車場対策や店舗における商品の陳列、販売の流れなど工夫が必要と感じました。

  九州新幹線が全線開業し、観光客の動きもようやく活発になってきましたが、出水駅から蔵之元港までの連絡バスの乗車率は伸びていません。まだまだPR不足です。現在は、マイカーやレンタカーを利用した人が主流であり、夏休みはファミリーが中心となることを考えると、体験メニューの充実や宿泊させる取組が必要です。また、新幹線停車駅の出水と連携し、武家屋敷やツル見学の観光客を長島に誘導する仕掛けも必要です。

  長島町ならではの田舎流のおもてなしが大切であり、お客様に取れたての蒸かしたじゃがいもを出すのもひとつです。

  カナダのバンクーバーから1時間30分の所にヴイクトリアという島があり、そこに世界的に有名な「ブッチャードガーデン」という公園があります。必見の価値があります。

  花フェスタのキャッチフレーズにあった「橋を渡るとそこはフラワーアイランド」が、印象に残りました。長島町が日本を代表するフラワーアイランドになることを祈りながら、美しい花に囲まれた島を後にしました。

プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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