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No.421 故郷を誇りに思う人に~あなたの好きな街の魅力とは~

2016年7月25日
鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫英光


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 入道雲が青空高く映え、本格的な夏の到来です。高校球児が待ちこがれた夏の全国高校野球大会も、まもなく阪神甲子園球場で開幕します。故郷の応援を背に、県代表の活躍に期待したいものです。


 先日鹿児島中央駅前の広場で、和歌山県から観光に来られたというご夫婦に、声をかけられました。 鹿児島は初めての様子で、「観光したいのですが、どこかお奨めの場所はありませんか」と尋ねられました。私は、「まず城山に行き、そこから鹿児島市街地と錦江湾に浮かぶ桜島の遠望を見てください。その後船で対岸に渡り、湯之平展望所からの桜島の豪快さと生きている火山の姿を見てください」と言いました。


 また、翌日のコースとして鹿児島の歴史を知ってもらうため、明治維新の原動力となった偉人を育んだ資料が展示されている「維新ふるさと館」や「仙巌園」をすすめ、そしてまち歩きの魅力を伝えました。シティビューに乗り市内の名所を巡ることもできますよと案内しました。県外観光客には、まず鹿児島市のシンボル桜島と歴史を知っていただくことが大切だと考えているからです。


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 仕事がら旅行先では地域のことを、よく自分の足で確かめるよう心掛けています。チェックイン前や早朝に時間があると散策を楽しみます。街並みや看板、観光地表示に自然と目が向きます。 良い景観や落ち着いて趣のある掲示板などはカメラに収めて、景観セミナーなどの勉強会で活かしています。早朝は人が少ない分、街の雰囲気がよくわかります。河畔でジョギングしている人から朝の挨拶が返ってくると訪れてよかったと思います。一方、ゴミが散乱している街もあり、がっかりすることも多くあります。やはり整備の行き届いている公園や、挨拶したら人の声が返ってくる街はうれしいですね。


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 ある日の電車の中での光景です。週刊誌を夢中で読んでいる30歳前後の母親に、5歳ぐらいの女の子が聞いていました。「ママはわたしのこと好き」と。すると母親は、「わかりきっていることをなんで聞くの」と強い口調で一言。子供は悲しそうな顔をしていました。子供に声をかけられたら強く抱きしめて、頬ずりしながら「世界で一番好きだよ」と言ってあげれば子供はどんなに喜んだことかと思いました。何気ない対応が子供の成長にとっては重要なことです。五感の大切さを学びたいものです。


 旅先で初めて降りた駅でタクシーに乗り、運転手さんに「観光したいのですが、どこかお奨めの場所はありませんか」と聞くと、「わが町には観光するような場所はありません」とそっけない言葉が返ってくると愕然とします。その町を訪ねたことを後悔し、最初から気が重くなります。せめて食の名店でも教えてくれれば、印象が違うのにと思うことでした。観光客が降り立つ駅や空港、タクシー、連絡バス等接遇の大切さが問われます。


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 全国1200軒の民家に宿泊しながら地域の生活・文化を研究し、民俗学者として知られた宮本常一という作家がいました。生まれ育った山口県周防大島の人々に見送られて故郷を離れるとき、父親からこれだけは忘れぬようにせよと、十カ状のメモを取らされました。 その中の三つを紹介します。


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 一つは、駅に着いたら街全体が見渡せる一番高い所へ登って見なさい。そして方向を知り、目立つものを見なさい。峠の上で村を見おろすことがあったら、お宮の森やお寺や目につくものをまず見て、家のあり方や田畑のあり方を見、周囲の山々をじっくり見ておくこと。そして山の上で目をひいたものがあったら、そこは必ず行って確かめることだと。駅や神社・仏閣など主要な施設がどのような位置にあるのか、その街の成り立ちを十分理解しなさいということかもしれません。


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 二つ目は、金があったらその土地の名物や料理を食べておくのがよい。その土地の暮らしぶりや生活の高さがわかるものだと。地域で受け継がれている食の大切さを教えています。
 三つ目は時間にゆとりがあったらできるだけ歩いてみることだと。多くの住民に会い、話を聞くことでいろいろなことが教えられると。歩くことで集落のつながり、家の造りや生垣、生業等が理解できるようになると。旅の暮らしの中で身につけた父なりの人生訓ではないでしょうか。着地型観光の参考にしたいものです。


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 みなさんは他県の友人に、わが町のお勧めの場所を聞かれたとき、何をまず紹介しますか。そのためには故郷の良さを自ら確かめることです。
住民がまずわが町を知り愛することが、観光客に満足を提供できる一歩になるのではないでしょうか。熊本地震の影響で観光客が激減しています。一人一人のお客さまを大事にすることは当たり前のことです。一期一会の心で観光客を迎え、また来たいと思っていただける鹿児島づくりに努力していきたいものです。


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夏河を 越すうれしさよ 手に草履

             ~蕪村~


No.420 平成30年の修学旅行誘致に向けて~教育旅行にふさわしい体験メニューを前面に~

2016年7月19日
鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫英光


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 例年ですと、5月、6月は鹿児島中央駅のコンコースには中学生の明るい声が響き、関係者が横断幕で出迎えるなど賑わいを見せるのですが、今年は閑散としていました。
 熊本地震の影響でほとんどの学校が、他方面への変更を余儀なくされたことが大きな要因です。平成30年に向けて、鹿児島へ再び来ていただく努力がもとめられています。


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 ところで平成27年の修学旅行入込状況調査がまとまりました。
 本県への修学旅行等の入込状況は、学校数(延学校数)は724校で、延宿泊数の前年の751校と比較すると27校減少し、人数(延宿泊者数)は、96,700人で前年の100,799人と比較すると4,099人の減少となりました。
 地区別では、霧島地区、種子屋久地区がそれぞれ4,000人あまり減少となり、延宿泊者数の前年割れの大きな要因でした。口永良部島新岳の噴火、桜島の噴火警戒レベルのアップ、霧島の大型修学旅行受入施設の廃業等が影響しています。
 風評被害が無ければ、1万人は確保できていたのではと悔やまれます。


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 これからの鹿児島への修学旅行誘致の取組について述べたいと思います。
 まず自然災害に対する情報発信の在り方です。県内には桜島、霧島、口永良部、硫黄島、諏訪瀬島など多くの火山がありますが、常に話題になるのは桜島の動向です。
 桜島の情報については、大きな噴火があるたびに観光誘致への影響を憂慮しますが、桜島は常に噴火する山であることを前提に、日ごろからの防災訓練や最新の火山対策等を発信していくことが、重要と考えます。桜島には5,000人の住民が住み、噴火時でもいつもと変わらぬ生活を送っています。
 快晴の日に噴火した桜島の姿に観光客は感動します。噴火している姿が日常であることを積極的に発信し、一方では安全対策がきちんとなされていることもしっかりとPRしていかねばなりません。


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 次に、修学旅行にはTDLやUSJ、ハウステンボス等エンターテイメント性の施設が人気となっているのは事実です。鹿児島県にはこれらの娯楽的要素の施設はありません。
 その観点からこれからも鹿児島の売りとしては、「本物。鹿児島県」を前面に、修学旅行の本質にこだわることが重要と考えます。農業県第3位の鹿児島を全面に出し、県内全域での「農業体験と民泊」、ブリ、カンパチ、クロマグロ養殖生産量日本一を誇る漁業の「えさやり体験」、明治維新の舞台を巡る鹿児島市での「歴史学習」、知覧や鹿屋での「平和学習」、桜島や霧島での火山・防災に関する「自然学習」、世界自然遺産屋久島での「環境学習」、種子島や内之浦での先端技術を知る「科学学習」等他県に負けないカリキュラムになっています。
 最近は、クラスごとの選択メニューや複数のカリキュラムを取り入れる学校が増えています。学校のニーズに合うユニークな体験メニューの提供、また、受入側の安全面に対する意識を向上させ、体験学習における安全性を確保することも求められています。



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 平成30年は明治維新150周年になりますが、鹿児島県はどの県よりもプライオリティを発揮できる年です。偉人を育くんだ土壌や情報収集力、人材育成等他藩に先駆けた取組等を修学旅行誘致に活かしたいものです。
 また、集約列車活用による修学旅行について、直通列車を増やす等輸送体系の充実を求めていかねばなりません。誘致の重点地域として、京都府、大阪市、西宮市、姫路市、岡山市、広島市、山口市、呉市、福岡市、佐賀市など新幹線沿線地域の中学校連合をターゲットに営業展開していく必要があります。


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 農家民泊が人気ですが都会の生徒さんの多くは、家庭で親との会話が少なく、民泊先での農家の方々との温かい心のふれあいに涙する生徒が多く、子供達の情操教育にも役立っているのではと感じます。鹿児島でのもう1泊は、市内や温泉地でのホテル宿泊がほとんどです。農家民泊と既存の宿泊施設との摩擦が懸念されますが、新しい需要開拓という視点に立ち、「競争」と「協調」の姿勢が相乗効果をもたらすと思います。


 日本独特の学校行事の一つである修学旅行は、春と秋の2シーズンに集中していますが、分散化を進めることでより良い修学旅行が提供できるのではないでしょうか。
 筑紫地区はオフ期の9月に実施しており、29年まで18校が鹿児島を旅行先に選んでいます。しかも県内に2泊することから、宿泊代、交通費、昼食、入場料、おみやげ代を含めると、一人当たり30,000円程度の消費額が想定され、経済効果も1億円を超します。


 6月には関西地域のエージェントを行政、宿泊施設、観光施設と一緒にセールスを行いました。また、8月には全修協、日修協の主催で関西の先生方の鹿児島への招聘事業を行う予定です。
 関東地域からは飛行機利用が多く、従来鹿児島に来ている学校を訪問して、引き続きの来鹿を要請する予定です。
 また、学校PTAなどに出席して、直接父兄に説明する機会を設けてもらうよう学校側にも働きかけています。
 鹿児島の実情(自然災害への安全対策、修学旅行先としての魅力)をいかに保護者に伝えられるかが、復活の鍵と捉えています。


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 最後に、受入施設も大変苦労を重ねていることを理解していただきたい。到着すると、非常口の説明や貴重品を預かり、夜の見回りと息付く暇がないほど24時間安全面に配慮しています。また、学校によっては、翌朝までに生徒が持参した水筒にお茶を入れる作業が待っています。水筒を洗い、中に入れる作業は早朝から始まり大変な重労働です。しかも無料になっているのが実情です。生徒さんに、せめて宿泊施設での買物許可を与えて欲しいと思います。旅行エージェントも何とかご協力を願えればと思います。


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 今年鹿児島から行先を変更した学校について再度来てもらうためには、今以上の継続的な営業努力が必要です。修学旅行の誘致は熾烈を極めており、常に新しい情報の提供、鹿児島ならではの体験メニュー、おもてなしの心を提供しなければなりません。
 平成30年に向けて官民挙げて誘致に頑張りたいものです。


           風わたる 見よ初夏の あを空を
           青葉がうへを やよ恋人よ
                     ~若山牧水~


No.419 「六月灯」に誘われて~ふるさと意識が高まる夏祭り~

2016年7月11日
鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫英光


           荒海や 佐渡によこたふ 天河
                         ~芭蕉~


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 鹿児島では7月に入ると、夏の風物詩「六月灯」が各地の神社やお寺で開催されます。盆踊りなどの行事が少ない鹿児島では、地域の人が集まりやすい夏の行事です。
 境内や通りに灯籠が奉納され、微笑ましい子供連れの家族、会社帰りのグループや御揃いの浴衣姿の若者が手をつないで歩き、時折心地良い夜風が吹き抜け、しばし涼に浸れます。8月上旬頃まで、各地の神社仏閣で日を違えてほぼ毎夜開かれています。


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 中でも鹿児島市の照国神社の六月灯は、7月15日、16日の2日間にわたって開催されます。境内には企業や商店街の奉納した大小1000個あまりの灯篭が献燈され、沿道にはたくさんの夜店が並び、毎年多くの市民、観光客で賑わいます。照国神社は島津斉彬公が祀られており、隣に並ぶ久光公、忠義公の銅像にも手を合わせたいものです。


 六月灯は長年開催されてきた祭りながら、地域の六月灯は県外観光客には意外と知られていません。また、旅行企画でも六月灯の見学が入ったツアーはほとんどありません。熊本地震で観光客が低迷していますが、割引券付旅行商品などで地域を訪れた観光客に、夜の楽しみとして是非おすすめください。
 新幹線も通常運行ダイヤに戻っています。観光客も地域の伝統行事に参加できる機会となり、夏の風物詩を肌で感じて欲しいと思います。


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 2年前に公開された「六月灯の三姉妹」映画も記憶に残っています。撮影場所はほとんどが県内で行われ、実際の六月灯のシーンがふんだんに登場します。ビデオでもう一度鑑賞し、近くで開催される六月灯にお出かけください。映画の主役になった気分に浸れるのではないでしょうか。


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   子供の頃は近くの神社の「六月灯」に出かけ、浴衣を着、親に連れられて、金魚すくいや綿菓子などを食べた懐かしい記憶はありませんか。
 特に子供の頃から地域の伝統行事に触れさせる機会を作ることは、必ずやふるさとへの愛着心を育て、郷土愛の構築に繫がると思います。


 ところで、日本各地には、博多祇園山笠、精霊流し、灯籠まつり、八月踊り、東北四大祭り、ねぶた祭り、郡上踊り、阿波踊り、よさこい祭り、おわら風の盆等有名な夏祭りがあります。伝統的祭りは、地域の人々の生活や風習に育まれ、いやがおうにも郷土意識が高揚する日本の行事になっています。
 また、8月の旧盆の時期をはさんだ夏祭りは、帰省の時期と相まって、懐かしい人との再会など感慨深いものがあります。


 しかし、地域によっては若者が少なくなり、祭りの開催そのものが難しくなっていますが、地域の守り神の象徴である神社・お寺では、集落の人総出で準備しているのが最近の祭りの姿ではないでしょうか。人口の減少は、地域の祭りの存続も危うくしているのが実情であり、なんとか後世に伝えていきたいものです。


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 県内でも夏から秋にかけて、「八月踊り」、「十五夜行事」、「アラセツ行事」、「川内大綱引き」「おはら祭り」、「弥五郎どん祭り」、「流鏑馬」など各地を代表する祭りが開催されます。
 最近の祭りは、厳粛な行事というよりも華やか行事になっており、屋台(縁日広場)、山車、特設舞台での歌謡ショーや、アニメのヒーローを中心としたキャラクターショーなどが行われています。
 祭りは子供や女性の出番を増やすことで、後継者の養成にもなり、また近隣の市町村にもPRし多くの人を集めることが、祭りの賑やかさを演出することになります。


 また、地域産品の展示即売会も開かれ、街が一体となり活性化の一翼も担いつつ、地域づくりにも役立っています。時代とともに祭りのスタイルが変わっていくのも仕方のないことです。伝統をいかに守って行くかが大切です。


 地域の活力が低下し、交流人口の拡大が不可欠となっています。伝統的祭りの開催は同郷の人が集まり、故郷を見直す良い機会となります。
 皆様も故郷の祭りに家族揃って出かけませんか。


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 最後に、富山市八尾町で毎年9月1日~3日に開催される「おわら風の盆」は、越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂の多い道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露します。町内会の盆踊りが、今では全国的に有名な祭りになり約25万人の観光客が訪れます。
 高橋治の小説『風の盆恋歌』:新潮社版が発表されると「おわらブーム」に火がつき、石川さゆりが同名の歌謡曲を歌って、ふだんは人口2万人の街が観光客であふれ、隣県の宿泊地も満室になります。
 是非踊りの雰囲気を味わいにお出かけください。


No.418 明治維新150周年を活かす~大河ドラマ放映で鹿児島の魅力を伝える機会に~

2016年7月4日
鹿児島県観光プロデューサー 奈良迫英光

 NHKの大河ドラマ『真田丸』が人気を博し、真田家ゆかりの地「上田市」及び周辺の観光地には多くの観光客が訪れています。これから夏休みを迎えることから、涼しい信州の地は人気となり、古戦場跡や歴史資料館には、山岳観光を兼ねて多くの観光客が予想されます。ドラマも半分が過ぎ佳境に入り、日曜日の夜が待ち遠しい人が多いのではないでしょうか。

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 鹿児島を題材とした大河ドラマは、1990年に放映された司馬遼太郎原作の「翔ぶが如く」が最初でした。西郷隆盛と大久保利通を主人公に、幕末の動乱期から明治維新誕生後の国造り等が題材となり人気を博し、その年、県の宿泊観光客数は900万人を超え、今まで最高の人員となっています。

 2008年には、鹿児島が舞台となる2作目の「篤姫」が放映され、多くの観光客が鹿児島を訪れました。

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 「篤姫」は、ホームドラマ風の演出が興味をそそり、親しみやすいキャラクターと相まって、国民的な人気ドラマとなりました。特に女性が歴史ドラマを身近なものとして捉え、視聴率アップにつながったと思います。
 ドラマでは、先見性に優れ、旧集成館事業を始めとして近代日本の将来を見据えた改革に取組んだ島津斉彬が、養女篤姫を徳川家に嫁がせる思いや、幕府との関係等が興味深く描かれていました。
 篤姫人気を支えた要因は、女性たちの支持があったからであり、また、温泉、食、自然、歴史等が魅力となり、旅行に行ってみたい地域に選ばれるきっかけになったのではないでしょうか。

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 また、小松帯刀や篤姫は今までその功績があまり知られていませんでしたが、大河ドラマの放映で脚光を浴びることとなりました。
昨年の朝ドラ「あさが来た」では、五代友厚が一躍ブームとなり、薩摩の新たなヒーロー誕生となりました。産業会館近くの公園の銅像前には、若い女性の姿が目立ちます。
 観光地のブームづくりには女性の支持が欠かせません。

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 大河ドラマの放映効果は県内の観光の随所に現れました。指宿の今和泉地区ではボランティアガイドが誕生し、多くの観光客を案内しました。今では指宿駅や宿泊施設でのおもてなし部隊としても活躍しています。
 地域全体で観光客を温かく迎える態勢が出来たことは、地域づくりへの大きな指針となりました。
 中央駅から歩いて5分の距離にある「維新ふるさと館」周辺の整備が進んでいます。列車の待ち時間に散策できるコースとして人気が定着しています。また、四季を通して、偉人誕生地周辺ではイベントが開催され、入館者の伸びにつながっています。

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 大河ドラマは1年間放映されるため、その舞台となった地域は知名度が上がり、旅行エージェントの商品にも取り上げられ、全国から多くの観光客が訪れます。今、鹿児島では、「翔ぶが如く」、「篤姫」に続く大河ドラマの放映について、要望活動を進めています。
 2018年が明治維新150周年にあたることから、大河ドラマ誘致を図るべく、維新誕生に尽力した偉人を輩出した薩摩の魅力を情報発信しています。薩摩の情報収集力、人材育成と登用、旧集成館事業の推進、「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録と、鹿児島は話題が豊富です。

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 最後に、大河ドラマ誘致については、20001年から誘致活動を初め、2003年には県、市、経済界、誘致協等からなる「NHK大河ドラマを誘致する会」が発足しました。全国では30を超える都道府県が大河ドラマの誘致を進めており、誘致活動は熾烈を極めています。

 関係者でNHKに陳情に行くたびに、関連の資料を持参して鹿児島のPRを行っています。ぜひ3作目の大河ドラマを誘致し、鹿児島の観光を始め、地域の活性化につなげたいものです。官民あげての盛り上がりと受入態勢の充実が求められます。
 地域間競争は激化しており、しかも熊本地震の影響で各地の観光施設は厳しい経営環境に立たされています。常に新しい話題を提供し続けることが誘客にとって重要ではないでしょうか。
 懐かしい日本の童謡です。涼しい海を思い出してください。

               海
                日本の童謡・唱歌/作詞・作曲:不詳

   松原遠く消ゆるところ     白帆(しらほ)の影は浮かぶ
   干網(ほしあみ)浜に高くして かもめは低く波に飛ぶ
   見よ昼の海 見よ昼の海
   島山闇に著(しる)きあたり  漁火(いさりび)光淡し
   寄る波岸に緩(ゆる)くして  浦風軽(かろ)く 沙(いさご)吹く
   見よ夜の海 見よ夜の海


プロフィール

古木 圭介プロデューサー
鹿児島県
観光プロデューサー
古木 圭介
(平成29年4月より就任)
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