一般的な反物が、織り上がった布地に手描きや刺繍などで柄を入れるのに対して、大島紬は、設計図に従って先に糸を染め、その糸を織り上げることで柄を作っていく。また、糸を染めるのに泥を使うのも奄美特有の技法で、唯一無二の深みのある黒褐色が生まれる。きわめて複雑で手間のかかる製法で、着物の中でもとくに高級品に位置づけられている。

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