1863年の薩英戦争のときには6門の大砲が配備されていました。イギリスの軍艦1艘が砲台前で座礁し、この軍艦の救援のためにイギリス艦隊は祇園之洲砲台に集中砲火を浴びせます。そのため祇園之洲砲台は、最も被害の大きな砲台に。現地には今も長さ約115m、高さ約1.2mの胸壁が残っています。胸壁は、敵の砲撃から兵士や大砲を守るための土塁で、凝灰岩でつくった石垣の外側を盛土で覆って構築されました。のちの発掘調査によって大砲を据えた砲座の痕跡を発見。薩英戦争後に破壊された胸壁を修復したことが明らかとなっています。
産業遺産情報
文化財指定 | 鹿児島市指定史跡 |
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建設年代 | 嘉永6年(1853) |
土地所有者・管理者 | 鹿児島市 |
標柱・説明版 | 標柱,説明板有り |
地表遺構の有無 | 現地で確認しやすい遺構としては、砲台の胸壁石垣が残っています。また、発掘調査によって、地下遺構が確認され、改修の痕跡が残されていることが明らかになっています。 祇園之洲砲台跡の周辺は埋め立てられており、幕末当時の景観(海への眺望)は残されていません。 |
基本情報
住所 | 鹿児島県鹿児島市清水町祇園之洲公園内 |
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交通アクセス | JR・市電鹿児島駅から徒歩15分 ・バス 「水族館前」バス停から徒歩15分 カゴシマシティビュー [城山・磯コース] 「石橋公園前」下車 [ウォーターフロントコース]「石橋公園前」または「祇園之洲公園前」下車 |
駐車場 | 有り(石橋記念公園) |
ホームページ | 維新のふるさと鹿児島市HP |